Mahjan talk 雀話


    (16)草木も眠る丑三つ刻


 数ヶ月前よりテレビ愛知という名古屋の地方局で、「井出洋介に挑戦、格闘麻雀」という番組が放映されている。いまはMU認定のプロとMUのツアーライセンス認定選手の対局が放映されているが、最初は井出洋介プロが視聴者選抜と対局するところからスタートした。

 放映は木曜日の深夜というか金曜日の午前1:45〜午前2:15分という、草木も眠る丑三つ刻の時間帯。しかしσ(-_-)は麻雀プロの対局をじっくり観戦したことはない。そこでいよいよ放映が始まる日、朝から楽しみにしていた。

 じっくり観ようと午後0時頃にはベッドにもぐり込み、テレビもつけて準備OK。あとは始まるのを待つだけ。ところが準備が良すぎて、そのまま寝てしまった。(~0~; そこで2回目は見逃すまいと頑張った。おかげでなんとか観ることが。しかしやっぱり途中で眠たくなった....

 アマチュア対局者の巧拙は別として、観たかったのは井出rプロの打ち回し。どアマチュアのσ(-_-)が云うのもおこがましいが、観ていて疑問を感じたような手は一度もない。う〜ん、まぁ、そりはいいけれど。

 最初に興味があったのは、井出rプロがどのように配牌を取るか、どのような形の立て方をするか、どのように理牌し、どのような打ち出しをするかということ。しかし放映されるのは、そのうち面白いアガリ、あるいは大きなアガリがあった局だけ。それもすべて中盤の段階から。そこで期待の場面は、まったく観ることが出来ない。もちろん録画は配牌段階から終局まで、全局録画されていると思うが、限られた時間での放送であるから仕方がないか。

 しかし以前、井出rプロの話を聞く機会があったとき、「私は4枚ごとに配牌を立てる。そこで配牌が終わった段階で手牌はすべて立っている」と聞いた記憶がある。そこでテレビには映らないが、きっとそのようにしているんだろうな。ま、そのあたりはいいとして、問題は打牌選択に時間がかかること。

 もちろんテレビゲームのお約束で、ツモ牌はいったん手牌の上にちょこんと載せるという作業はある。σ(-_-)はあんまり意味はない作業と思うけれど、やるならやるでまぁ構わない。しかしその作業が一つ余分にあるというのと、打牌選択に時間がかかるというのは別問題。たとえばツモ牌が不要牌だった場合、いったん手牌の上に載せるとしても、次にはそのままスッと切れば良い。

 それがツモ牌を手牌の上に載せる動作そのものがまずゆっくり....。ツモった牌が明らかな不要牌かどうか、安全度が高いかどうかなんてのは、プロレベルなら瞬時に分かる。それでも動作がゆっくりなのは、たぶんそこで稼いだ貴重な瞬秒を、他のことを考えることに使っているような・・・。それから切るのがまた遅い。いかに視聴者によく分かるようにするためといっても程度問題。

 また中盤から放映されるので、手牌にしても場況にしても煮詰まりつつある。不要牌どころか岐路に立つような牌を引けば、誰でも思わず手が止まる。しかしそれはあくまでわれわれ素人の話。ところが井出プロもおんなじように手が止まる。。。。そして打牌を考えている間、A牌を打とうか、B牌を打とうかという感じで利き手が手牌の上をあちこちする。これでは考えているというより、打牌に迷っているという雰囲気。。。。

 井出rプロが打牌に時間をかけるのは、上手下手の問題ではなく麻雀観の違いかも知れない。というのはやはり以前、σ(-_-)が「いつも知人には『考えるヒマがあったら打て』と云っている」と言ったら、井出さんは、「わたしは『(麻雀スクールなどで)打牌は納得するまで考えて打ちなさい』と教えている」と聞いたことがあるからだ。そこで「格闘麻雀」でも、十分考え、納得してから打牌しているのだと思う次第。

 まぁ、それならそれでいいけれど、その際、利き手が手牌の上をあちこちするのは、麻雀観には関係無い。プロはそういうとこにも留意した方がいいと思った。

 いずれにしても、井出さんの麻雀観がどうであろうと、また各プレーヤーが一生懸命打っているとしても、σ(-_-)には緊張感も何も伝わってこず、始まって15分もしたらやっぱり眠たくなった。。。。次の週もいちおう観たが状況は変わらない。そこで以後は観なくなった。

 それから数ヶ月後、アマチュア参加者との対局シリーズが終了し、今度はMU(麻将連合)認定プロとかMU認定ツアー選手との選抜対局があると知った。ふむ、選抜対局か、それなら観てみよう。そこでさっそく観たが、井出プロの対局スタイルと同じだった。。。。MUの代表は井出プロであるし、出場プレーヤーはそこの所属なんだからスタイルが同じであるのは当然といえば当然だけど。しかしそれにしても眠たくなるような進行状態。

 もちろんどこの認定であろうが、プロあるいはプロ一歩手前を名乗る以上はうまくて当たり前。けっしてσ(-_-)の方がうまいなんて云うつもりはさらさらない(別にいいわけじゃないよん。σ(-_-)は「雀話:No.10「プロの雀力」なんて持ってないのはハッキリしてる)。しかしウマイ・ヘタは別問題として、登場している各プレーヤーは技量以前に摸打動作、つまり基本ストロークが出来ていないような気がしたじょ。

 来週から選抜プレヤーに井出プロを交えた決勝戦が始まるらしいけれど、観ようかどうしようか迷っている・・・・

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