(4a)沼崎雀歩


 沼崎雀歩(ぬまざきじゃんぽ)は、もちろん雀名。本名は高橋直道。

 九州の小倉の生まれ。大正12年、九州大学工学部卒。
数学的手法を駆使して麻雀の摸率、栄率等、期待値を解明した「牌価値論(N式数学法」、「理論的麻雀技法」などを表す。そこで今日、麻雀数理学の創始者と称せられている。

 また一上聴の理想形を表現した「ポンよし、チーよし、ポンチーよし」は
沼崎定跡を象徴する言葉として、今日でも有名である。

 昭和初期、麻雀団体にも顔は出していたが、団体活動、あるいは団体の催す麻雀大会へはほとんど参加していなかった。そこでいわゆる麻雀界的にはなじみが薄い。

 しかし技量が卓越していたことは夙に知られており、当時、「
雀鬼」と呼ばれていたというエピソードがある。そこで今日でも伝説的プレーヤーとして名を残している。

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