(5a)井上紅梅 .
紅梅(こうばい)は、号。本名・井上進(いのうえすすむ)。
明治14年生まれ。父は中国との武器関係の貿易商であったという。幼少にして父と死に別れ、後に銀座尾張町の井上商店の井上安兵衛の養子となる。大正2年、井上商店と袂を分かち、上海に渡る。
大正7年から大正10年にわたり、雑誌「支那風俗」を刊行(大正10年、3巻本として出版される)。文中、麻雀の遊び方を詳しく紹介。麻雀の遊び方を本格的に日本語で紹介した初の本として有名。
大正11年(AD1822)、南京に移り、中国女性、碧梅(へきばい=青い梅、の意)と結婚。#号である紅梅は碧梅との対応。
以後も酒・阿片・麻雀(萬里閣書房・昭5)など、支那風俗に関する著作を著している。
以前へ 以降へ 目次へ