これまで、このカテゴリー(書壇)で、何回か麻雀古書談義をしてきた。いや、古書談義というより値段に対するグチ談義。
No.11麻雀古書その1 (H13/08/22)
> 平成に入るとなんやかんやで麻雀書も結構売れるということが
>古書店にも知れてきた。
>そこで一段と高くなり、中心価格帯は\3000-ぐらいとなった。
>それが最近またアガってきて、ここ最近は、4,5千円.....ひい〜
No.12麻雀古書その2 (H13/08/25)
>いずれも昭和60年代には、高くても\5000-はしなかった。
>それが平成に入ると上物では\5000-するものの出るようになり、
>最近は大きな顔して\8000-前後の値が付いているときもある....
先日、久しぶりで麻雀古書を検索してみた。そしたら腰が抜けた。このカテゴリー(書壇)でも、高騰を続ける古書価格に対してグチをこぼしてきた。しかし今回は、あまりのことにグチどころか声もでなかった。
書壇61(H16.8.4)で触れた誠文堂の十銭文庫。
> 見た目が簡単な本であるため、むかしは千円くらいで入手できた。
>ところがだんだん値が上がり、今では数千円する。(-_-)
> まぁ仕方がないと思っていたが、今年の春、7百円で見つけた。
> (おお、これは掘り出し物)と、即購入した。
>ところが7月、別な古書店で1万円の値段がついているのを見つけた。
>(ムチャクチャな値段をつけるな....)とさすがにあきれた。
>最近は古書店も、昭和初期の麻雀本と云うだけで
>ムチャクチャな値段をつける。
と書いた。ところがなんとその十銭文庫が2,3万円レベルで売りに出されている。(゚O゚)
麻雀入門(誠文堂十銭文庫)
広津和郎、昭5、初 |
あ○○書店 18,900円
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麻雀入門附麻雀必勝法(誠文堂文庫)
広津和郎、昭7、初 |
あ○○書店 26250円
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もちろん売値は書店の自由であるが、さすがにこれはタマラン。誠文堂・十銭文庫は、「むかし、こういう本もあった」という資料的価値はあるが、学問的価値は希薄。それがこの値段とは。とてもじゃないが、かごに入れる気にはならん。
同時に次の本が売りに出ていた。
麻雀の遊び方・陶器の話他
(家庭科学大系)昭4、非売
広津和郎富本憲吉島崎藤村藤井浩祐他 |
あ○○書店 14700円
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麻雀賛家川弥吉、全日本麻雀連盟出版局
昭和44年1月初版 カバー少痛 少難有 227頁 |
古書 ○○館 10000円
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「麻雀の遊び方」は「家庭科学大系」という名前の家庭全書の1項目。いろんなことに対する啓蒙書みたいなもので、これも資料的価値はあっても学問的価値は希薄。しかし非売品ということもあり、(まぁ、\10,000くらいは仕方がないか)とも思う。しかし14700円は、ちといい値段。
それに対し古書 ○○館の「麻雀賛」は、麻雀学ベスト10(和書)の1冊に収録した資料的価値も学問的価値も高い本。
実はこの本、麻雀古書その3 (H14.03.05)で、
>某古書店のカタログを見ていたら2千円で売りに出されていた。 > なにはともあれ、モノも云わずに注文した。そして数日後、無事入手。
>この貴重書、値段をつけるとすれば、最低満州からスタートというところか。
> と、ここまで云うと、
>「じゃあ、その貴重書というのはなんという本だ」>と云う事になるが、
>古本屋さんが、このコラムを見るのが恐ろしくてとても言えない。
と書いた本。
誰か見るといけないと思って書名を記さなかった。しかしそんな気配りの甲斐なく(^-^;
、ちゃんと満州(\10,000-)の値が付いている。しかし麻雀学に興味があって、未入手の人なら即買いの順当価格。それにしても、たまたま「麻雀賛」は順当価格だけれど、たかが麻雀古本がこんな価格では、たまらんたまらん。
PS:25年くらい前、ある麻雀関連本が5万円で取引されたことがあった。σ(-_-)は1万円か1万5千円くらいと思っていたので、それより4,5倍という値段には本当におどろいた。今なら5万円で買ってもいいが、ヘタすると20万円くらいするんかいな.....
オマケ この本は買い得だと思う。
標準規定 麻雀闘牌法
織田収・天野大三、朝日書房、S 5裸本 |
(有)龍生書林 3,675円
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