Amijat 本文へジャンプ
カード自動供給装置

カード型鮮度保持材供給装置・(アルコール蒸散剤の自動投入装置)

カードの自動投入(供給)装置 とは?

和、洋菓子、半生菓子、パン等の鮮度保持用に利用されるカード型のアルコール製剤(蒸散剤)を、包装機へ自動で投入供給する装置です。

半生菓子や日持ちのする天然酵母パンなどに同封されているカード状の紙片をご存知と思います。そのカード状(ウエハータイプ)の紙片を、鮮度保持剤・或いはアルコール製剤・又は商品名(フレッシュ ドット)などとも呼ばれています。  主要成分がアルコール(エタノール)で、製品の性格上アルコールに浸されたカードは密着性が強く、既存の装置では包装機への投入ミスや複数重ねのトラブルが多くありました。当然分あたりの供給能力にも限界がありました。そこで 確実な供給能力を持つ装置の開発を依頼され完成した装置です。
                               
                                           商品名フレッシュ ドットとは
                                                        大和紙工株式会社様の商品名です。




                     
                   設置使用例                        稼動状態

      包装機の製品移送部に設置し、製品移送用アタッチメントをセンサーで検出し自動で供給します。


従来の方法との違い
従来、一般的に使用されている装置は、エアーシリンダー等を利用した上下動と左右揺動によるピック&プレ-ス方式と吸着動作を組み合わせた機構、又は押し出し(プッシャー)方式などの往動動作でした。しかし 往復動作では無駄な動作(帰り)があり、分あたりの供給能力向上と確実性には限界がありました。

そこで!!
化学メーカー様のご依頼は 「供給ミスが起こらない、能力の高い装置の開発を…そして装置の価格は極力リーズナブルに!!」という相反する課題でした。高価な装置は探せばある!!と言うことです。!!食品メーカーは鮮度保持材を売ることではない!!そこに高額な設備投資は出来ない…当然です。そこで 四分割された吸着用ローターが一回転する間に真空吸着、保持、分離(真空破壊)を連続的に動作させる機構を発想し、しかも全てメカニカル機構で対応する画期的な装置としました。(本音は こう出来たら面白いだろうな?が根底にありました。まさにB型の機械屋?)
このような機構を機械メーカーであれば、電気制御による吸着や分離(真空破壊)動作を想定すると思います。そのため複雑な構造と制御が必要となり、装置の価格コストの上昇は避けられません。

どうせなら面白い物が作りたい!!
アミジャットは、装置の心臓部の「吸着用ローター」内にメカニカルの真空発生機構を四回路内蔵した特殊構造を構築しました。同業者がこの吸着用ローター内を覗くと「なんだ!これ・・即 封印」というほどの回路が詰め込まれています。でも…納得した面白い物が作りたい!!でした。 この方法で電気制御とプログラムの微調整は一切不要となり、ローターを回転させるだけで確実な吸着と分離(真空破壊)が、一連の動作で繰り返すことが可能になりました。 結果OKなんです。

吸着説明

      
       (見やすいように安全カバーは外してあります。)
       *カード収納部分に写る金具は不揃いのカードを揃える機能があります。

傾斜したカード収納部の最下位置からカードを真空吸着します。吸着適正位置で吸着パッドを瞬時に上昇(叩きつけるように)させることで確実な吸着を可能にしています。これは吸着パッド内の空気を瞬時に排出させる効果を促し、これにより高速で確実な吸着を実現しています。吸着後左写真の位置で停止し:待機:回転(1/4) これら一連の実施構造がPAT.Pの最大要因事項です。それ以上に一枚ずつ確実に吸着することを可能にした手法(機構)はホームページでは……ここがミソなんですがネッ!!
*カードの補充は装置を停止することなく、その上に適時積み上げるだけで行えます。

分離(真空破壊)

(社内でテスト運転中の写真です。)

吸着ローター内に内臓されたメカニカルバルブが、ドグにより開放され真空破壊をさせる構造です。当然吸着用ローターは間歇駆動動作で、ピロー包装機の製品移送用アタッチメントをセンサーで検出しながら、適正な位置に確実な供給を繰り返します。当然包装機が停止すれば待機します。

その他
アルコールを含有した鮮度保持材は、いわばビショビショの状態で、その為にお互いが密着接合し、一枚に引き剥がすのが大変でした。それを独自の発想で解決し、確実に吸着し供給ミスのない投入を可能としました。吸着用パッドは、油が付着した製品でも吸着可能で、もちろん食品衛生法適合品を使用しています。


この装置の応用(転用)の可能性
本来は鮮度保持用のカードを供給する装置として開発した専用機です。しかし 子供向け食玩用などのゲーム用カードや同様のワークの自動供給も、真空吸着保持できる素材であれば当然可能です。むしろビショビショにアルコールに浸された、このような特殊なカードでも確実に包装機へ一枚ずつ投入することが可能なので、なんら難しいことではないと思います。


高速供給への応用性
もともと このようなアルコールを含有した密着接合しやすい鮮度保持材を、確実に包装機へ自動供給する目的とした装置なので、利用する包装速度に追従する実用的な供給枚数の速度設定としてあります。いたずらに分あたりの供給枚数を増やすのであれば、ステッピングモーターやサーボモーターなどを使用すれば解決します。事実テスト運転の段階で、遥かに高速で確実な供給を確認しています。しかし!!アミジャットはリーズナブルな装置価格を最優先としています。   基本はこの部分に一体 幾らの金額の設備投資が出来るか?ですよネ。
                 *他用途利用などで高速供給をお考えの方は、ご相談下さい。

カード型鮮度保持剤供給装置の設置例
  
  お客様のご好意により掲載させていただきました。
  またこの装置は初期型のため現在の装置と多少の変更部分があります。ご理解下さい。



このように包装機の製品移送部に設置し、またその製品移送用アタッチメントをセンサーで検出し、一枚ずつ確実に供給します。この設置例はパンの包装です。カードがパンの中央部に同梱するようにカードの案内レールが確認できると思います。


設置した装置の包装機は、分当たり80個の包装をしています。*客先のライン処理能力適正数です。減少したカードの補充はストック部に積み上げるだけでOKです。


  装置の概要

  項  目   仕   様    
ワーク(供給用カード)の寸法 幅 35mm〜100mm±まで  長さ 同様の寸法以内
カードの厚み0.2〜3.0mm±
範囲内の正方形又は長方形状で真空吸着が可能なもの
 重要:ワークのサンプル提示をお願いします。 可否の判断をさせて頂きます。
 分あたりの供給能力 最大 分あたり100枚まで
ただしワークにより大幅に変動(減少)する場合があります。
*ベストサイズのワーク寸法
幅50mm×長さ50mm厚さ1.0で算出
使用するモーターの間歇駆動性能は機器メーカー保障が100回/分です。
*テスト運転では、さらに高速供給実験済みですが当然メーカー保障を優先します*注1
 ご注意) 
供給するワークにより、供給枚数は変動します。ご理解下さい。
取り付け可能なピロー型包装機 製品移送部の高さ(並べ)が800mm〜1,000mmまで 製品移送部がピン(フィンガー)等によるアタッチメント利用の送り方式が最も有効です。
 ベルト送り方式の場合は包装機側から外部制御出力が必要です。*要打ち合わせ
カード収納ストック量(枚数)
ストック部は標準で長さ800mm
*注2
*カード厚みが1.0mmであれば最大800枚収納可です。
装置寸法等 幅600mm
高さ(ストック部含む)1700mm 
奥行600mm
包装室出入り口ドアーから搬入出来る寸法を設定
 その他 100Vの電源と圧縮空気が必要となります。
圧縮空気用コンプレッサー0.75Kw相当以上 
(吐出空気量92g/min 圧力0.69Mpa以上)
主要電源
100v 50/60HZ 40w
 
                      *注1
                       間歇動作はC/Bモーターとなります。装置価格配慮の為
                      *注2
                       作業従事する女性の平均的な身長で割り出しています。
                       ストック部を長くすると踏み台が必要な場合があります。
            
                     仕様・寸法等は予告無く変更する場合があります。ご了承ください!

        詳細は別途ご連絡下さい   お問い合わせはこちらをクリック