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 お菓子製造業向け、「調味用パウダー供給装置」PAT・P
     ポテトチップスやせんべい、あられ その他スナック菓子系の
     味付けに最適な、食品味付け加工装置のお知らせです。


    微粉末、粉体、粒体の定量送り出し
に!!

                最も安定した調味料(パウダー)の供給装置です。

一般的に広く利用されているスクリューフィーダーと呼ばれる らせん型のコイルスクリューを使用する粉体の(切り出し)供給装置定量供給装置 の欠点を解消するために依頼され、開発した装置です。

お煎餅やあられ、コーン、ポテト主原料のスナック系お菓子の、粉末系味付けラインの定量供給に効果を発揮します。また微粉末から米粒状の粒子まで、送り出せる為に、食品用途以外にも応用可能です。

全体像です。基本構造は回転する円盤状ディスク面に、パウダーの均一な厚みを構成し、その必要量を線として分割し、送り出すというものです。上部に見える細く白い部分が分離されたパウダーを搬送するコンベアーです・ 上から見た要部の構造です。パウダー用ホッパーが、ブリッジの起き難い、のの字形状で構成され、その中央部にパウダーを投入しておきます。下部のディスクの回転とその他の機構により、均一な厚みをディスク面に実現しています。 ディスク面で均一に分割されたパウダーをコンベアー上に送り出す部分です。余分なパウダーは再び、のの字構造のホッパーへ戻るよう構成されています。ディスクとコンベアーは任意に可変速可能で、量調整が簡単に変更可能です。
装置概略説明

この装置は下の写真のドラム型味付け攪拌装置用に開発依頼を受けたもので、その為に長い投入用コンベアーが設けられています。この投入用コンベアーを高速運転することで、調味パウダーを拡散する効果も得られます。(最大速度・60m/分+α)
供給能力は分あたり20g(-α)〜2kg以上
  ただし扱う原料により変動します。
  開発依頼時の基本能力データーです。

 ←装置の寸法参考図



通常
湿度に弱い調味料を使用するため、除湿設備のある仕切られた場所へ設置する必要があります。
        *本装置の寸法や仕様は予告無く変更となる場合があります。ご注意下さい。
 ドラム型味付け攪拌装置


この装置を使用することで、調味用パウダー供給装置で付着させたパウダーを、さらに製品同士擦り合わせる作用で、より均一な製品への付着効果が得られます。

この装置の内部には、攪拌と移送を促す特殊なスクリュー構造があり、さらにドラムの回転駆動は、スリップの起こり難いV型車輪を使用し、安定した回転を維持する構造です。


開発内緒ばなし

この装置はあえて、あるお客様の製造ラインの写真を使っています。調味料は極秘扱いなので、この供給装置を横に移動し、撮影を許可されました。


もともとこのラインは、ある大手スナック企業の委託製品製造商品用で、大ヒットしたハバネロを利用したスナック菓子のシリーズに沿った商品向けでした。


試作段階で、依頼先の装置を搬入設置してテスト生産をし、その間に新たな装置として開発を依頼されていたものです。しかし依頼先の装置のスクリューフィーダーと、ドラム型攪拌装置の性能が悪く、味付けのバラつきが多く開発担当商品企画室のA宗さん(仮名)は苦労しておりました。


お客様の予算の都合で二段階納入となり、当初スクリューフィーダーは委託先の装置を使い、後に当社のパウダー供給装置を納入する予定で進行しておりました。


依頼先の開発担当のA宗さんは、特にパウダー供給装置について、なかなか良い装置がない!と 出来上がる装置に期待していたようです。


しかし 後日納入時に聞いた話で、驚きました。その担当のA宗さんは、更に大手の企業にヘッドハンティングされて退社されたということです。まさに・・・なんだそれ・・・でした。

結局、この調味用パウダー供給装置の性能は知りません!!   見せたいものです。


この装置は納入前の試運転で、味付け用微粉末はもちろんですが、ゴマやお米などでも供給可能か実験しました。面白い程の好結果でした。ただ利用する用途があるかは不明ですが。


一般的なスクリューフィーダーや、その他の装置との違いは?

機械屋として少々真面目に語っています。飽きたら御免なさい。  お米の加工装置関連で知っている範囲を語っています。


スクリューフィーダーの利点は、構造が簡単で比較的安価に製造できます。供給量も我慢出来る範囲で安定しています。ただし利用するパウダー(粉体)にあわせスクリューサイズを設定する専用ライン向き

欠点は多品種生産で使用する場合、それぞれにあわせたスクリュー径やピッチ変更の必要性もある。さらに量調整の増減変更に構造上限界がある。またパウダーを入れるホッパーにブリッジが起きやすい・・・ということがあります。要するに 装置の一番最適な能力を見出して利用すれば、有効な手段として利用できます。

またネットコンベアー(バランス網を利用)の網目に塩などを潜らせて取り出す方法や、振動フィーダーを利用する方法などがあります、しかし使用する調味パウダーは、食品のレシピに合わせ複数の原料の混合体で、それぞれ粒子や物性に違いがあり、ただ単純に切り出せば良いというものではありません。

スナック菓子などの味付けに利用されるパウダー状の切り出し供給方法の難しさがそこにあります。物性と特性に合わせた単一性の強い装置となり、スクリューフィーダーも同様です。当然 原料や供給量にあわせて設計製作し、商品のレシピに合わせ部品変更や、或いは機種交換すれば問題ありませんが?

従来の装置の供給 特にスクリューフィーダーなどは、構造の特性で仕方ないのですが、パラ・パラ・パラと落ちる脈流の状態でした。その脈流を緩和するために、機械メーカー毎に様々な工夫はありますが、限界があるようです。


この装置の大きな特徴は!!             

円盤状のディスク面上に均一な厚みの層を作り、それを任意の細い線として分離し、連続的に供給するというもので、従来の方法と全く違う発想と構造をしています。当然脈流は起こらず、分離するパウダー(粉体)幅の変更と、ディスクの回転速度変更で、簡単に供給量の変更が出来、しかも微粉からゴマや米粒状の物まで、供給可能です。

また搬送コンベアーの先端にもう一台のコンベアーを設け、扇状に首を振らせることで幅広の拡散供給も可能です。当然 パウダー用ホッパーへの原料供給も自動化が可能です。上の写真のコンベアー先端部は状況により捻って使用できます。(拡散効果拡大)

一見複雑そうな外観ですが、実際はいたってシンプルで小型です。さらに搬送コンベアーを含め主要部分は全て簡単に分解清掃出来る構造です。本来食品加工用途向け装置ですが、その他の産業製造業の粉体や粒体供給にも応用できると思います。
                   詳しい内容は直接お問い合わせ下さい。