【 やさしい嘘 】
―――― 早いもので、あたしが楓様の村に預けられて五年が過ぎた。
骨喰いの井戸と共に消えられ、遥か時の彼方の故郷に帰られたかごめ様が犬夜叉様の許に戻ってこられて二年。
去年皐月、かごめ様は母上様になられた。五月晴れお天道様の光をあびて、元気な大きな声で泣くお子はかごめ様譲りの黒髪・黒い瞳、頭には犬夜叉様譲りの犬耳の男の子だった。妖の血を引いているせいか、他の赤子よりも大きくなるのが早いような気がする。まだ一つにもならぬのに、転びもせずに法師様と珊瑚様のお子たちの後を追って、楽しそうに遊んでいる。
その法師様と珊瑚様の間には、今年三つ子が生まれた。男の子が二人と女の子一人。この五年の間に法師様と珊瑚様は六人ものお子を持つ子沢山になっていた。
「法師様、男の子男の子、女の子の三つ子です!! 珊瑚様も赤子達も皆元気です!」
楓様の手伝いで産屋に入っていたあたしは、そう法師様にお知らせする。
「生まれましたか!! 双方、元気で……。これも、神仏のご加護の賜物でしょう!」
目じりに薄っすらと涙を滲ませ、溢れんばかりの嬉しさを表して法師様は身体を休めている珊瑚様の寝床に向かった。両腕に生まれたばかりの三つの命の重みを感じながら、珊瑚様に向ける眼差しは、とても温かく優しい。
今度の赤子が三つ子であることは、楓様の診立てでも、犬夜叉様の耳でも前もって分かっていた。双子や三つ子は「獣腹」と呼ばれて忌み嫌われる事が多いのだが、法師様は一度に沢山の命を授かる事が出来る、有り難い事だと喜んでいた。そんな法師様を見て、微かに翳る楓様の瞳があたしには気になっていた。
「楓様、何か心配事でも……?」
「ああ、りん。あの珊瑚の事だから、大丈夫だとは思うのじゃが、油断して母子共に危険な目にならぬよう気をつけておかねばな。子を産むのは、女に取っては生きるか死ぬかの戦と同じじゃからのぅ」
「楓様……」
そう、確かに。
楓様の手伝いでお産に立ち会う事が良くある。安産で母子とも元気でなんて事は、実はそうそうないのだ。難産で産後の肥立ちを悪くして、身体を壊す母もいる。生まれた赤子も弱い子で、一誕生前に亡くなる事だって稀じゃない。死産だったり、生まれると同時に母を亡くす子もいたり、あるいはその両方だって……
それだけに、今回のお産はいつに無いほど緊張していた。
楽天的にただ喜んでいるだけのように見えた法師様こそが、本当は一番珊瑚様の身を気遣っておられたのだとあたしは知った。
こうして、あたしの周りには新しい命が一つ、また一つと増え続けている。たくさんの「死」を見てきたあたしの眼には、その命の輝きが眩しくて大切で「守りたい!」と、そう強く思うようになっていた。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
桜の盛りも過ぎ、田畑に緑が増えてくる。これからは山菜や薬草摘みが忙しくなる季節。あたしはこの村に来て初めて出来た友達と一緒に山菜や薬草摘みに励んでいた。年の頃が同じくらいだったので、村の事を何も知らないあたしに色々教えてくれた。その子が山菜を積みながら、ぽつりと話し出した。
「りん、あたし秋には嫁に行くんだ」
「えっ?」
「この前、うちの父ちゃん隣村に出かけて、そこで話を決めてきたんだって」
びっくりしてあたしはその子の顔を見た。あたしは誰かのお嫁さんになるのは、とても嬉しいものなのだと、珊瑚様やかごめ様を見てきてそう思っていただけに、その子のなんだか沈んだ声が気になった。
「お嫁に行くって、知ってる人?」
ううん、と首を横に振る。
「知らない。今度、顔を合わせに行くけどね。父ちゃん、そこで馬や荷車借りてたから、そのまま親戚になってしまえば丁度良い、みたいな感じなんだ」
「でも、良いの? この前、琥珀の事が好きだって言っていたのに」
あたしがそう言うと、つとその子は顔を俯かせた。
「……好きは好きだよ。でも、相手は妖怪退治屋だろ? もともとお嫁になれるなんて思ってはなかったしさ。ただ、『好き』と思っているだけで良かったんだよ」
「そんな……。お嫁に行くって、好きな人の所に行くものじゃないの?」
あたしの真剣な声に、その子は少しびっくりしたような目を向けた。
「相手によっぽど甲斐性がないと、好きなだけじゃ嫁にはいけない。好きでも嫌いでもない、嫌な相手じゃなければそれでいいさ」
嫁に行くってそんなもんだよね、とその子は言って、摘んだ山菜の入った篭を抱えて立ち上がった。
「じゃあ、ね。りん」
「あ、うん……」
仲の良かった友達に、いつもと違う風を感じる。嫁入りが決まって、少し大人っぽくなったような、いつまでも子どものままでいられないといったような、あるいは「諦め」のような……。
いつの間にか自分も、もうそんな頃合なのだと実感していた。
楓様の小屋に戻って見ると、楓様の膝にはかごめ様のお子がちょこんと座ってお昼寝していた。
「ただいま戻りました、楓様。あれ? かごめ様は?」
「ああ、かごめなら山一つ向こうの村で、なにやら奇怪な事が起きるのでお祓いをして欲しいと依頼が来てな、犬夜叉と二人で出かけておる」
最近では楓様の名代を務めておられるかごめ様。犬夜叉様と夫婦になられ、お子を儲けた今でも、その霊力の高さは変わらない。あの稀代の巫女・桔梗様の再来以上との評判が近隣の村々に知れ渡りつつあった。
また学習熱心なかごめ様は、未来の知識も併せ持って薬草などの勉強もされるので、りんが五年かかった薬草の知識も、もう身につけておられる。
「りん、ちょっと手を貸してくれ。この子を膝の上から下してくれんか」
ぐっすり寝入っているかごめ様のお子を、起こさぬよう楓様の膝から下ろし側にあった藁の円座の上にそっと寝かせる。
「あ〜、やれやれ。すっかり足が痺れてしもうた。すまんがりん、隣村の使いが、なにやら書付も持ってきたようなのじゃが、お前読んではくれんか」
「はい。楓様。書付って、これですね」
あたしは上がり框に置かれていた、隣村からの付け届けの横にあった書付の書面を開いた。ここにくるまでは読み書きできなかったあたしも、最初は楓様から、いまは法師様やかごめ様から習って、大抵の字なら読みも書きも出来るようになった。
あたしが書付を読み上げていると、小屋の外から楓様を呼ぶ遠慮がちな声がする。あたしの読む声に気を取られておるのか、気付いてはおられない。
「楓様、外で誰か呼んでいますよ?」
「おや、そうか。すっかり耳が遠くなって、小さい音はもう良く聞こえんようになったな」
立ち上がろうとして、よろける楓様をとっさに支える。
……五年前はあれほど矍鑠とされていたのに、この頃ではすっかり足腰が弱くなり、眼は霞み、耳も遠くなられた。かごめ様という跡継ぎの巫女様も居られる今、長年担ってきた重責を下そうとされているのかもしれない。
霊力の無いあたしには巫女のお勤めはできない。薬作りや産婆の手伝いくらいなら出来るけど、それもいずれかごめ様が担う事になるだろう。
今のあたしは、こうして楓様の杖になり、目になり耳になる事。
皺ばみ、小さくなった楓様の手に自分の手を添えながら、そう思う。
「りん?」
円座に寝かせていたかごめ様のお子が起きてきて、きょときょとと周りを見回し、あたしの名を呼ぶ。
「り〜ん」
舌足らずな可愛い声でそう呼びながら、あたしの手を取る。
柔らかくふくふくとした小さな手。
瞬間、あたしは胸を突かれた。
―――― 右手には生まれて間もない赤子の手を引き、左手には終へと向かう老いたる者の手を引く。
これが、「時の流れ」と言う事なのだと。
( ……いつか、あたしも ―――― )
あの友達の声が、ぐるぐるとあたしの頭の中で響いている。
―――― タダ、『好キ』ト思ッテイルダケデ良カッタンダヨ
( ただ好きで……。ああ、そうかもしれない。好きなだけで、お嫁になれるなんて、お側に行けるなんて考えちゃいけないんだ。だってあたしは ―――― )
だって、あたしは「ただの人の子」
なんの力もなく、きっとあっという間に死んでゆく。
そんな者が、大妖怪である殺生丸様のお嫁さんなんて……、ううん。お側にいる事も、分不相応なことなんだ。
「どうしたんじゃ、りん? 思いつめたような顔をして」
あたしの様子に気づいた楓様が、そう声をかけてくれた。
「……なんでも、なんでもありません。ただ、もう答えを出さなくてはと、そう思ったんです」
そう答えたあたしの顔は、きっとあの友達と同じような表情をしていたのだろうと思う。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
―――― 次に殺生丸様が来られたら、ちゃんと言わなくちゃ。
……もう、ここには来ないで下さい、と。
大妖怪である殺生丸様が、人里に降りてこられるのは殺生丸様のお名に傷がつきます。
今までの身に余る御厚意に、これ以上甘えている訳にはゆきません。
りんは、ここで「人」として生きてゆきます ――――
繰り返し、繰り返し、その言葉を胸に刻む。
決心が挫けぬよう、声が震えぬよう、泣き出さないように。
最後の逢瀬を、笑顔で見送れるように。
泣き笑いの表情に、涙が後から後から溢れてくる。
そして、その日が。
良く晴れた春の昼下がり。
「んん、どーしたんじゃ、りん? なにやら、神妙そうな顔をしおって」
邪見様にそう言われる。
足がガクガクして、胸が苦しくて、でもちゃんとあたしの口から殺生丸様に伝えなくては ――――
「……殺生丸様。りん、決めました」
おお、っと表情が動いたのは邪見様。
殺生丸様は、いつもの様に涼やかなお顔のままで。
「今までのご厚情、本当にありがとうございました。りんが人里の暮らしに慣れるまでの長い間、ずっと見守り続けてくださって。りんは、もう大丈夫です。ですから殺生丸様も、煩わしい人里通いをお止めください」
殺生丸様の表情は変わらない。
替わりに、眼を見開き真っ赤になったのは邪見様。
「なんじゃと、りん!! お前は、殺生丸様より人里での暮らしを選ぶというのかっっ!!」
口から泡を飛ばすような勢いで、怒鳴りつける。
「……りんは、「人」ですから。殺生丸様の足手まといにしかなりません」
「足手まといだと!? そんなもの、とっくの昔からそうであったろうがっっ!! いまさらそれが理由になるか!」
だんだんだんと、地団太を踏んで邪見様が激昂される。
「はっ! まさか、お前……。殺生丸様より好きな男でも出来たのかっっ!?」
そう邪見様が口にされた瞬間、ひゅっと風を切る音ともに邪見様の身体は、近くの木立の梢近くの枝に飛ばされていた。
「りん……」
一言、そう静かな声でりんの名を呼んで、じっと透き通った金の眸であたしを見透かす。
「そんな事はありません!! 殺生丸様より好きな人なんて、りんにはいません!!」
そんな誤解を、殺生丸様に与えたくはない。
「りん」
「でも、りんがついていったら、殺生丸様にご迷惑がかかるし……」
「………………」
「だから、あたし……」
何も仰らず、ただただあたしをその金の眸で射抜く殺生丸様。
そして ――――
「……本当の訳を言え」
ずしっと心に響く、その言葉。どんな理由を言い繕っても、殺生丸様にはお見通しなのだ。
「……この村に来て、りんはいろんな事を学びました。ここに来るまで、りんの周りにはあまりにも沢山の死が当たり前の様にあったから、りんはいつの間にか心が動かないようになっていました」
「…………………」
「……おっ父達の事を思い出す時以外は」
大きく息を吸って、気持ちを落ち着ける。
「りんはここで、産婆の手伝いをしています。命が生まれる瞬間を知っています。それがどんなに嬉しくて、重みの在る事かを。そして、その傍らで、消えてゆく命の儚さも知りました」
ぴくりと、殺生丸様の表情が動いたような気がした。
「家族でもなんでもない、だだ知っているだけの人達の事なのに、りんの心は物凄く悲しくなりました」
「だから?」
それでも殺生丸様の声は冷ややかで、どんな感情の色も滲ませてはいない。
「殺生丸様はりんの事を気にかけてくださっています。本当に、有り難い事です。でも、りんは人間です。きっと殺生丸様から見れば、あっという間に老いてしわくちゃになって死んでしまう人間です」
「………………」
「そんなりんを見て殺生丸様が悲しい思いを、いやな思いをなさらないよう、ここでお別れしようと思ったのです。だけど、りんがずっと好きなのは、きっと死ぬまで好きなのは、殺生丸様ただお一人です! それだけは、信じてください!!」
最後の方の言葉は、もう叫ぶように。
あたしの目から、涙が溢れて目の前はゆらゆらと歪んでしか見えなかった。
「……この殺生丸を、なんと思っている」
「殺生丸様……」
ぽたぽたと、涙はまだ止まらない。
「たかが一人の人間の生き死に如きで、心を乱すような事はない」
その言葉を聞いた瞬間、あたしは殺生丸様が妖怪、それも大妖怪である事を改めて思い起こした。どこで聞いたのか忘れてしまったが、妖怪と人では、「心のつくり」が違うのだと。
心を乱すような事はない ――――
そう言い切った殺生丸様。
それなら、あたしが殺生丸様の側で死んだとしても、悲しませる事はないのかもしれない。それなら、あたしは…、あたしの望みは……
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
その二人の会話を梢に引っかかったまま、邪見が聞いていた。
( 嘘じゃっっ!! りんが死んで、殺生丸様が悲しくない訳があろうかっっ!! りん、お前は知らぬのじゃ。お前が冥界で事切れた時の、殺生丸様の慟哭を…… )
そんな事はない! と邪見は叫びそうになった。
だが……
「そうじゃぞ、りん。お前は、殺生丸様を見くびっておる。殺生丸様は何時いかなる時でも、氷の様に冷静さを保つ事の出来る大妖怪じゃ。お前如きちっぽけな人間が、殺生丸様のお心を痛めるなどと、大それた事を思うでないぞ!」
慌てて梢から降りてきて、そう殺生丸の言葉を肯定する。
「まぁ、なんじゃ。殺生丸様がお前に構いなさるのは、ほれ、ちょっとした気紛れじゃ。今はそうなさりたい、という事じゃ。だから、お前もそれに従っておけ」
そう言いながら、そっと邪見は殺生丸の様子を伺い見た。
やはり、何の色もその表情には浮かんではいない。
いつもと変わらぬ殺生丸の様子と、邪見の言葉にりんの気持ちも動く。
「……それなら、あの、りんのわがままだけど、あの…、りんも一緒に連れて行って下さい!! 身の回りの事、病気になった時や怪我をした時の手当ても、もう自分で出来ます。旅をしながらでも、食べ物や必要な物を手に入れる術も身につけました。出来るだけ、自分の事は自分で面倒を見ます! だから、一緒に!!」
それがりんの本音。
一緒に居られるだけでいい。
それ以上は、望まない。
―――― 『好キ』ト、思イ続ケル事ガ出来ル
ただ、それだけで良い。
「……それが、お前の答えか」
「はい」
「……二度と、人里の暮らしに戻れぬぞ」
「構いません。りんの望みは殺生丸様と一緒に居ること。それ以上の、望みはありません」
そこまで言ってりんは、殺生丸が自分を側に置く事を許してくれた訳ではない事に気付き、今まで以上にドキドキしてきた。
もし、ついて来るなと言われたら ――――
それは、それで受け入れられると、りんは思う。
自分の思いも望みも伝えた今、もう思い残す事はない。
そうなったら悲しいけど、辛いけど、でもそれでも殺生丸が好きだという気持ちを抱いて、生きてゆける。
そんな強さを、いつの間にか身につけていた。
「……わかった。お前をここに預けた時、お前の「これから」はお前自身に選ばせると、あの隻眼の巫女に伝えた。そして、お前は『選んだ』。私は、あの時の言葉を実行するだけだ」
「殺生丸様……」
「次の満月の夜に迎えに来る。支度をしておけ」
そう事も無げに言い置いて、殺生丸は西に傾きかけた陽光の中、ふわりと飛翔する。慌てて、殺生丸の妖毛に飛びつく邪見の姿。その姿を嬉し涙の笑顔で見送り、りんは力強く楓の小屋に向かって駆け出していた。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
風を切る速さで飛翔を続ける。
背後から、申し訳なさそうな邪見の声が聞こえた。
「あの〜 申し訳ないことを……。差し出た真似を致しました」
「……構わん」
珍しくそう返し、また口を噤む。
私の胸に木霊しているのは ――――
( ここでお別れしようと ―――― )
そんな覚悟は、とっくの昔に出来ている。
りんが人里の暮らしを選んだとしても、共に生きる道を選んだとしても、「別れ」は避けられぬ。早晩訪れるであろう別れを受け入れる覚悟があるからこそ、この村に通い続けた。だが――――
( ……狡いのは、私か。りんに『選ばせる』ことで、責任を転嫁させて )
覚悟は出来ても選ぶ事が出来なかったのは、この私。
お前が選んだ先だからこそ、受け入れる事が出来る。
りん。
お前は唯一、私の心を動かす。
お前が心悩ませる事無くこの腕の中で逝けるよう、最後の最後まで、この嘘はつき通す。
お前が死んだその後も、お前は未来永劫この胸の中で生き続ける。
お前を私が忘れぬかぎり、お前は生き続ける。
だから、悲しさなど感じぬと。
そんな、嘘を ――――
【終】
2010.11.19
= あとがき =
「サクラ サク」の後日談のような、突発SSです。
りんちゃんは、自分が殺生丸より随分と早く死ぬ事を覚悟しています。
生まれて来る命、消えてゆく命の存在を改めて認識した時、消えてゆく命を見送る時の悲しい辛い気持ちを、殺生丸に味あわせたくないと思ってしまいました。
一緒にいられなくても、別れてしまっても、好きでいられ続けられるだけでいいと、どこかで自分の気持ちに嘘をついて。
りんちゃんが死んでも、悲しくない。
心を動かさないのが妖怪だと言う殺生丸。
これって、ちょっと普通の感覚だとショックかな? と思うのですが、そこはやはり「人でないもの」、そういうものだと受け入れる事が出来るりんちゃんは、その言葉に殺生丸の許に行く事を選んだのです。
これは、そんなお話です。
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