――― 口に含んだ途端、口腔一杯に広がる優しい甘さ。


 りんの身体はどこもかしこも甘くて美味しいのだが、この味はまた格別。
 今まで味わった事のない、極上の味。


「あ…ん、だめっ……!! せっ、殺生…ま…、ああぁん」

 今までにない柔らかさと質感を湛えたりんの乳房を堪能しながら、今一度強く乳首を吸い付けると、喉の奥までりんの乳が溢れてくる。
 それを飲み下し、空いている乳房を右手で嬲り続ける。手に吸い付くようなその肌触り。水気の多い餅の様なだらしない柔らかさではなく、張りのある気持ちの良い柔らかさ。
 いつまでも触っていたくなるような…。

「だ、だめだってばっ…!! 殺生丸さま!」

 りんが顔を真っ赤にして身を捩るのが、何とも言えずまたそそられて。



 ぶしゅっっ〜〜〜〜!!!



「あっ、だからダメだって言ったのに…」

 りんの胸元から白い物を滴らせながら顔をあげる殺生丸。
 顔と言わず髪と言わず、甘いりんの匂いを漂わせる白い物で濡れそぼっている。

「りん…」
「だっていつも一緒にお乳を飲んでるんだもん、二人とも。だから片方を吸い出すと、もう片方からもお乳が溢れちゃうんだ。こんなに凄いのは初めてだけど」

 殺生丸はそこに、我が子とは言えりんを挟んで対立している【敵】の存在を感じていた。

「…そうか、ならば―――」

 目標をもう片方の乳首に定め、さらにきつく吸い上げた。
 そんなこんなで夜は更けて…。


 満月の夜は、狂騒の夜。
 お騒がせな一家の話である。


 ちゃんちゃん♪




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