【 神 儀 −かむはかり− 其の壱 】
「お願げぇします、お願げぇします!!」
大きな体を二つどころか三つ・四つに折り、米突きバッタのようにすでに冬の大気で冷たく固くなった地面に何度も何度も頭を擦りつけている。
「まぁ〜た、お前ですか。ハチ」
弥勒の前に這いつくばるように縮こまり、阿波の化狸は押しの一手、とにかく拝み倒しにかかっていた。
その向こうでは ―――――
「ぜーったい、行かねぇったら行かねぇからなっっ!!」
頑として、動きそうもない石頭が一人。
その二人の間に挟まるような形で、弥勒は頭を抱えていた。
「……ねぇ、かごめちゃん。ハチはまた、あの『神様』からのお使いなのかい?」
「うん、そうみたい。今度のご用は何かしら?」
「ふん、どーせろくでもない事じゃろう! この前の用事もほれ、こんな小汚い手鏡一つじゃぞ」
そう言って七宝は、懐からあの手鏡を取り出した。手鏡と言っても、取っ手があるわけではない。
「……でも、天神様は『神宝』って言ってたよね」
と、珊瑚は七宝の手の中の鏡を改めて見直す。
もう、いつの時代のものか判らぬくらい古びた銅鏡で、背面の文様は艶を失った金属の中で眠り込んでいた。
鏡面もこれは七宝がぞんざいに扱ったせいか、くすんで鈍い光しか返さない。
「……古墳などから出てくる、鏡みたい。こっちのほうが小さいけど。う〜ん、よく覚えてないんだけど三角縁神獣鏡…、とか言うんじゃないかしら? あんな感じね」
「かごめ、それではこれはやはり『宝』なのか?」
七宝はかごめの言った三角縁なんたらは良く判らぬが、そんなご大層なものならば自分が持っておくのも…、と思い始めていた。
「そうね、宝と言えば宝よね。よかったじゃない、七宝ちゃん。宝物がまた一つ増えて」
そう笑顔で話すかごめの手に、ぽんっと七宝がその鏡を置いた。
「えっ? 七宝ちゃん??」
「おらが持つには、ちと荷が過ぎるようじゃ。かごめに渡しておく」
そう言って、ささっと手を引っ込めてしまった。
「そうだね。それが神宝だって言うんなら、かごめちゃんが持つのが一番いいだろうね」
納得気な珊瑚の言葉に、ほっと胸をなでおろす七宝。
「もう、二人とも…。いいわ、これは今度天神様に会ったら返しましょう。貰う理由もないものね」
……いや、貰う理由がない訳ではないのだが。
かごめ達がそれなりに結論を出した頃、こちら弥勒側の方は三竦みのような膠着状態になっていた。
「だんな〜っっ!! お願げぇでございやす! このままじゃあっしは、この皮を剥がされて、太鼓にされちまうんで!!」
ひっしっっ!! と弥勒の足元に取り縋るハチ。
「へっ、そんな事ぁこっちの知った事か! とっとと狸汁にでもなんにでもなりゃぁいいだろっっ!!」
「犬夜叉!! それはあまりにも無慈悲だろうっっ!」
はっきり言って、決着は付きそうにない。
「ふうぅぅ、もう、仕方ないわね」
「かごめちゃん?」
七宝から渡された鏡を手に、スタスタともめている二人と一匹の所へ近付いて行く。
それに気付いた犬夜叉が ―――――
「なっ、何なんだよ、かごめ。お前ぇが言っても、俺は行かねぇからなっっ!!」
ちろっ、と横目でかごめが睨み、すでに条件反射か犬夜叉は次に来るはずの『おすわり』の衝撃に身構えた。が ―――
「あのねぇ、八衛門狸さん。私、天神様に返したい物があるの。良かったら、連れて行ってもらえないかしら?」
「な”っっ!!」
「おお、かごめ様!」
犬夜叉・弥勒の両名からそれぞれ両極端な喚声があがる。
「な、なんでぇ、かごめ! 俺は行くなんて言っちゃないぞっっ!!」
「誰もあんたも一緒に来て、とは言ってないわよ。私はこれを返しに行きたいだけなんだから」
そう言って、犬夜叉の目の前で例の鏡をちらつかせる。
「あっ、それこの前の!! そんなボロ鏡、どっかそこらへんにでも放り投げてりゃいいだろっっ!!」
「馬鹿ねぇ。仮にもこの鏡は『神宝』だって言われて渡されたものよ。そんなに粗末に扱って、祟られたらどーするのよ? あんた、鏡で酷い目に逢った事、忘れちゃったの?」
「うっ、ぐっっ!」
これで、決まり。
犬夜叉の扱いで、かごめの右に出る者はいないだろう。
「だんな〜」
「良かったな、ハチ。かごめ様が捌けた御方で」
すったもんだの挙句、犬夜叉達一行はハチの背に乗り神々の知ろしめ出雲へと旅立った。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
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すでに季節は初冬。
海岸沿いに進む一行に吹き付ける海よりの風は冷たく、切れるように鋭い。
冬空を映した海の色は鈍色(にびいろ)にうねり、時折深い蒼を覗かせる。
白い砂浜に打ち寄せる波頭が冬の風に波の花を散らし、細く長く続く松の緑を抜ける風が、物悲しい虎落(もがり)の笛を吹く。
「はぁ〜、初めて冬の日本海って見たけど、こんなにも太平洋とは表情が違うのね」
ハチの背に乗ってなので、海の表情が良く見える。
この前は夏場で、それも黒く見えるほどの青みを持つ太平洋側から明るい青を煌かせていた瀬戸内海への旅。
四季折々、多彩な表情を持つ『大八洲豊葦原の瑞穂国』(おおやしまとよあしはらのみずほのくに)
「かごめ〜、感心しとるのも良いがちと寒過ぎぬか?」
七宝が小さな手足を擦り合わせ、がたがた震えている。
「そう言えば、そうね。こんなに、急に寒くなるようなら何か防寒具でも持ってくれば良かったわね」
かごめも七宝と同じように自分の両手をこすりながら、はぁと息を吹き掛けている。
旅暮らしの長い弥勒や、退治屋として日頃から鍛えている珊瑚にはさほどではなくとも、『現代人』であるかごめやまだ幼い七宝にはこの気候の変化は急変過ぎるかも知れない。
「ほら、これでも羽織ってろ!」
ばさっと、かごめの頭から赤いものが覆い被さる。
「犬夜叉……」
仏頂面はそのままで、乱暴に己の衣の上衣を投げ寄越す。
そっぽを向いて、尖った声で。
……でも、優しい。
「あ…、ありがとう。犬夜叉」
「ふん!!」
返ってきた返事はそれだけれども。
かごめは七宝を膝に抱え、犬夜叉の衣で身を包む。
セーラー服の短いスカート丈では剥き出しになった足に当たる寒風が、正直言って辛かった。
まだ自分で歩いている時や自転車を漕いでる時はマシなのだが、こんな上空をハチの背に乗っては。
( うふふ、あったかい )
……かごめは気付いていなかった。
犬夜叉の背に居る時は、寒さどころかどんな強大な『敵』を前にしても、震えた事などない事を。
「……おい、ハチ。後、どのくらいなんでぃ」
ぐりぐりと拳をその背に押し付けドスを利かせて、そう尋ねる。
その声の不機嫌さの一端には、かごめをこの寒空の旅に連れ出した事も含まれていた。
「お願ぇですから、そんなにぐりぐりしねぇで下せぇ。穴があいてしまいやす」
ひんひんと泣き声まじりで、ハチが答える。
「犬夜叉…、そう ハチばかりに当たるな。ほら、もう大社(おおやしろ)の景(かげ)が見えてきた。私たちを呼びつけた当の本人に物申せばよかろう」
手を翳し遠目で彼方を見やる弥勒の視線を追うと、そこには常成らぬ『御光』にゆらめく一角があった。かごめの瞳も、その一点に釘付けになる。
「……凄いわ。神々しくて眩しいくらい」
「ええ、そうでしょうね。この時期、他国は『神無月』と呼び称しますが、ここ出雲の国は『神有月』、八百万の神々が集いますからね」
かごめの言葉に答えながら弥勒は、奇妙な笑みを浮かべる。
……我らをあの『夏祭り』の比ではない、神々の前に引き出そうとしている天神様の思惑を知りたいと、そう弥勒は考えていた。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
―――― 大社(おおやしろ)の奥宮(おくつみや)。
更に奥の御簾で隔てられた一隅に集うは、この社の祭神である大国主命とその妻神、後を譲り受けた『御方様』。
その『御方様』と親神を同じくする、三柱の神々の化身でもある『ある者』と。
そして、仲介の儀を仰せつかった人神(ひとがみ)である、天神様。
その他有力な神々の幾人かが頭を寄せ合わせ、じっと何かを覗き込んでいた。
「……あれがそうかのう? 鹿島殿」
声を発したのは、艶やかな巫女装束の妙齢なる貴婦人。
「ああ、そうじゃ。さる夏祭りの折りに見かけてのう、そこもとの弟御の幼き頃によう似とると思いましてな」
鹿島殿、と呼ばれた者の言葉に従いその貴婦人は手元の大きな鏡、そう【八咫鏡】の鏡面を見つめていた。
そこに映し出されていたのは ―――――
化け狸の背に乗り、空を翔ける半妖の若者と時空(とき)の巫女、因縁浅からぬ有髪の法師と悲遇の退治屋の娘、そして ――――
ほうっ、と大きく吐息が漏れる。
「……まず、間違いはないであろう。感謝いたしますぞ、鹿島殿」
「いやいや、お役に立てて何よりでござる宝子殿。して、今日は父君のご名代か?」
鹿島殿は、西国を治める一族の要。
宝子の父とは古い付き合いである。
宝子は幾分呆れたように、しかしそこはそれ、さばさばと言ってのけた。
「…此度、我が父には十五人目の子が授かりまして、歳を取ってからの子の可愛さはまた一入のようで、産屋の社より出てきませぬ故」
「おお、それは目出度い。して、そのお子は若君で御座るか? 姫君で御座るか?」
「…十四番目の【姫】に御座います。」
「そうか、そうか。では時を改めてお祝いに参じよう。その場で、我が孫息子との縁談を取り決めて来ようぞ」
まだ生まれたばかりの赤子の縁談まで纏まりそうなのは、やはりこの『大社』のご利益か。
「…なんとお気の早い。まだ、目も開かぬほんの赤子でございますよ」
「いやいや、宝子殿を始め、妹姫の十二人どなたもお美しく、気立ても宜しい。どなたかお一人でも是非我が宮に輿入れをと思うておりましたが、長子で有られる宝子殿は大巫女に、十二人の妹姫は月巫女にとお役目を持たれて、迎えそびれましたでな」
…まだ、鹿島殿と大巫女はなにやら言葉を交わしている。
それをぎょろりとした横目で見ながら ――――
「ほぅ、あの歳で十五人目ってかぁ。幾つになっても『あっちの方』はご盛んなこった」
並み居る神々の中、一人風采の上がらぬ年老いた痩躯のその者は、手にした杯を空けながら素っ頓狂な喚声を上げた。
「ふふ、そうは申すな。福徳・繁栄を守護するものであるからな、あれは。艶福家であっても仕方があるまい。それこそ、『子は宝』じゃ」
そう言いながら、『御方様』は空いた杯にお神酒を注いだ。
「……お主、気付いていたのであろう? あの者が宝子殿の縁者であることに」
「さて、な〜んの事だかなぁ〜。ワシも歳食っちまってよ、物忘れが激しくってな」
注がれた神酒に口寄せながら、空っとぼけて見せる。
「…ったく、食えぬ奴よな、お主は。本当ならこのような寄り合い、顔を出す気もなかったのであろう?」
杯に口を付けたまま、目玉だけを動かして『御方様』をちろりと見やる。
「あ〜あ、まったく! ふけられるもんならとっとと鍛える玉鋼だけ仕入れて、自分の山に帰ぇりてぇもんだ」
悪びれずにそう言い捨てるのを、『御方様』は顔をしかめつつ窘(たしな)める。
「まぁ、そう言うでない。お主も御柱の一本であるのだからな」
もう一度、ちろりと視線を走らせ、音を立てて杯を空けた。
『客人(まれびと)』を映し出していた大鏡の中に、大社の古色蒼然とした屋根が初冬の陽光(ひ)に鈍く光を返す様が映り込む。
「そろそろ、到着のようだな。どうするおつもりか、宝子殿?」
のらりくらりと答えを返す己が眷属にいささか呆れつつ、『御方様』は艶(あで)やかな大巫女に問いかけた。
「…どうするつもりかと、そう問われるのか?」
「長年探し続けて来られた弟御に、縁(ゆかり)の者であろう? 逢うてすぐ、名乗りを挙げられるのかと思いましてのう」
「…そのつもりでございますが、それが何と?」
大巫女と『御方様』では明らかに『位』が違うようだが、昔馴染みのよしみかかなり親しい様子である。
「いや、しばし様子を見られてからでは、と思いましてな」
「 ―――― ? 」
「共に旅を続けている者ども、なかなか見所ありと踏みまして。きっとその者に取っても、有益な事ではなかろうかと」
「……『可愛い子には旅をさせよ』、と言う事ですか? 御方様」
「まぁ、そう言う事じゃな。どうであろう?」
…『御方様』ほどの方にそう言われて、『否』と言える訳もないのだが。
「……判りました。此度は様子を眺むるのみに留めましょう。なれど我が 一族に取っても大事な嫡男。その者どもがどれ程の者か、時を改めしかとこの目で見届けましょうぞ」
この場は『御方様』を立てて、大人しく引き下がる大巫女・宝子。
が、彼女の烈火な気風は、彼の御大将を前にしても一歩も引かない程のものでもあった。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
大社のそこここで、諸国から集いし神々が時折空を眺めては、なにやら言い交わしている。
今や遅しと、犬夜叉達一行を待ち受ける『人』ではあらぬ者達の視線。
その中に、一際鋭く冷たい視線を投げる者。
「…ふ〜ん、あれがそうか」
一声呟いて、その鋭い視線を遥か上空のまだ点にしか見えぬ影に突き刺す。
「辰煌(たつき)、そのような眼をするな。神成らぬ身ではあるが、正式に御神々の招きを受けし方たちならば、我らもてなし役の背黒一族にとっても大事な客人ぞ」
「ふん、あれが客人? 片腹痛いわっっ!! 薄汚い半妖に呪い憑きの法師、妖怪の血臭が消えぬ退治屋の娘に巫女まがいの奇天烈な娘。唯一 まともなのは、あのちっぽけな子狐だけではないかっっ!!」
憎憎しげに、そう吐き捨てる。
背黒一族と名乗ったその者は、おそらくその族長なのだろう。
先ほどから冷たい視線を投げている辰煌と呼ばれた若者は、この族長の息子なのだろうか?
良く見れば、確かに似た顔立ちをしているが父親の歳経て丸みと深みを帯びた容貌に比べまだ年若く鋭角な顔つき、見るものを射貫きそうな青光りのする瞳。
押さえきれぬ荒々しさが、全身に漂っている。
「…辰煌。おまえが『あの者』を兄のように慕っていたのは知っておる。だが『あの者』は邪なる者とよしみを通じ、自ら位を捨て一族の列を外れた者ぞ。討たれても仕方がなかったのじゃ」
父親さえ射竦める、その瞳。
「言われるまでもない! そのくらいの事は承知しておるっっ!! あれの父親に封印された時も、道理と受け入れた。しかし!! あのような半妖ごときに討たれようとは、我が事ではないとしても歯がゆうてならぬ!!! せめて討ったのがあれの兄であれば、ここまで腹立ちもせぬものをっっ!」
激しい言葉を叩きつけ辰煌は踵を返し、その場を立ち去った。
―――― 外のざわめきが大きくなる。
そろそろその姿が見えて来た頃だろうか?
「……御大もお人が悪い。存知ておったのであろう?」
『御方様』の傍らで、今や手酌で杯を重ねている痩躯の老人にそう声をかける。
「よせやい、宝子。お前にそう言われると、背中がムズムズすらぁ」
「…まったく、とぼけた御仁である事よ。どれほど我らが手を尽くしていたか、ご承知であろうに」
「いやぁ〜、悪いなぁ。すっかり、ほれこのとおり老いぼれちまってなぁ、す〜ぐ忘れるんだわ」
大巫女は、その美しい顔をしかめ『御方様』を見やった。
「許せよ、宝子。もとより洒落の強いご老人故。悪気はないのじゃ」
『御方様』もその花の様に美しい顔(かんばせ)を、心持ちしかめて見せた。
「……幼くして二親を無くしたいたいけな子を、このような危険な旅の道連れにさせるとは。『御方様』の言葉がなくば、すぐにでも我が社(やしろ)に連れて帰るものを」
「ふ〜ん、そーやって箱入りの世間知らずに育てっちまうおうってか。 そりゃ、将来(さき)が楽しみじゃな」
ずずずっ、と無遠慮に音を立てて杯を空ける。
「ご老体っっ!! 言葉が過ぎましょうぞ!」
宝子が、柳眉を逆立てる。
「…なぁに、親に恵まれねぇのは何もあいつだけじゃねぇからな。今からここへ来る犬夜叉なんて、手前ぇが生まれるのと親父が死んじまうのが一緒だったしよぉ、あいつの兄貴にしたって母親に生み捨てられたクチだしな。そんな奴ぁ、今のこの世の中掃いて捨てる程いらぁ!」
「…ご老体……」
「…『人間』の方がもっと悲惨だ。戦(いくさ)でどれだけの父親が手前ぇの子供の顔も見ずに死じまった事か。腹の中の子共々、自分の連れ合いを無くした男もごまんと居る。目の前で二親どころか兄弟姉妹まで皆殺しにされた奴だってな」
「……………」
「そいつら皆、手前ぇで立ち上がるしかねぇんだよ。誰も、助けちゃくれねぇんだ。俺達に出来る事っちゃ、せいぜい進むべき道を指し示す事ぐらいじゃねぇか」
そう言いながら、苦い顔をしながら神酒を呷(あお)る。
――――― この者が、ある想いを抱いて野に下ったのはもうどれほど前の事だろうか。
その想い、今だ果たせず。
「……もう、この戦乱の世は終わりにせねばなりますまい。数多に死ぬ逝く無辜な民人の無念の思いが、新たな邪なる者を生み出さぬように」
そう言い切った『御方様』の声には毅然とした、また同時に悲壮なまでの想いが込められていた。
――――― (大いなる者)の手駒に過ぎぬ犬夜叉達に、どれほどの任が課せられているのか、犬夜叉達にはまだ知る術もない。
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