8/13・14 長野県
太田切川C&R と家族旅行記


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長野県遠征2日目。

2日目・3日目は宿の予約をしていない。娘がぐずるようならその日に帰宅し、大丈夫そうなら宿を探すか車で寝るという無謀な計画なので、行き先さえどこでも良い。

昨年、人の多さと魚影の薄さに完敗したが、観光名所が多いことから駒ヶ根市・太田切川を目的地とした。


妙に似合ってたので買おうか迷った

朝8時にチェックアウトし、19号線沿いの道の駅などに立ち寄って観光。
移動に半日掛かるかと思っていたが、国道361号線の権兵衛トンネルという抜け道が開通していて(ナビの地図は開通していない事になっていた)、1時間足らずで木曽から伊那まで行ける事が分かった。

途中、小さな支流がいくつかあったが、先日の大雨の影響だろうか、あちこちで増水の爪痕が見られた。

午前10時には太田切川に到着。水は極僅かに濁りがあるように見えたが、雨の影響を考えると抜群の透明度。水が綺麗。

 

しかし、川原には切り株や流木が散乱していて、この川でもかなり大雨の影響があったようだ。実際、上流へ続く道路は崩壊していた。

川沿いに多数ある旅館やホテルに飛込みで空室がないか確認するが、どこも予約いっぱい。こんな時、頼りになるのは観光案内所。
駒ケ岳の観光案内所は、食事ができて地ビールも飲めて、おいしいアイスクリームを売っていて游漁証も買えて、その上駐車場も無料。下におりると小さな子供でも川遊びできるスポットがあり、自分にとっては一石六鳥。オススメ。

観光案内所で今日空いている宿泊施設を探してもらうと、
 @一泊お一人¥18000のホテル
 A一泊お一人¥6000の旅館。ただし0歳の娘も¥3000。食事なし。
 B一泊お一人¥5000のユースホステル。娘は¥800。食事なし。(8人部屋しか空いてなくて、ユースにしてはやや高い)


@は即効で却下。嫁さんと相談して、どちらでも良いとの結論。「じゃ、一番安いユースホステルでいい?」「いいよー」
後にこの選択が、ちょっとしたトラブルに発展するとは・・・。

 
同じ場所で撮影。
左:一年前、嫁さんと二人旅行。タバコを消す私   右:今回、娘が生まれて三人旅行。
家族が増えたんだなーと、しみじみ思う。

ここで必ず抑えておきたいのはソフトクリーム。私は基本的に甘いものは好きでないが、ここのは超濃厚でうまい。

 
たくさん食べるとポンポン痛くなるのでちょっとだけ味見中。

すずらん牛乳とか言ったと思うが、牛乳の質が良いのだろうか。例えるならハーゲンダッツのソフトクリーム版。一人一個はちょっと多いかも。


「もっとくれ〜」
すごく欲しがるけど、耳かき一杯分ずつしかもらえない娘。
私が食べてるとじーっと見つめてきて、ヨダレが・・。
もうちょっと大きくなったら、スプーン1杯ずつあげるから!

次に向かったのは2階の地ビール工場直営レストラン。どの料理も平均以上のおいしさ。量が多くてお手頃価格なスペアリブがオススメ。
ソースカツ丼は近くの専門店に行きましょう。


乾杯

とりあえず、嫁さんと二人で全種類を制覇。
嫁さんのオススメはアルプスヴァイツェン(期間限定)。フルーティーな香りで苦味少なくやや酸味が強い。レモンが添えられいるためか?
私のオススメはゴールデンエール。さっぱりしていてフルーティー香が高く、ガバガバ飲める。ピッチャーで飲む自信あり。
以下、嫁さんと半分こ(殆ど自分一人で飲んでしまったけど)。
アンバーエールは数々の賞を受賞しているだけあって、程よい濃厚さと香りの良さ、バランスが良い。最も地ビールらしい味だが、「地ビール」としては個性に欠けるかな?
デュンケルヴァイツェン、見た目黒ビールだけど苦味はそれほど強くなく、バナナみたいな芳醇な香りが特徴。気分転換に。

どのビールも舌触りが滑らか。これは仕込んでいる水のせいかもしれない。




で、確かこのサイトはフライフィッシングのホームページだと思うので、ここからは釣りのお話。
嫁さんは2時間ほど散策するとの事だったので、ウェーダーを穿いて川へ。観光客が多すぎてかなり恥ずかしい。

太田切川C&Rエリアは、2本の太い流れと3本ぐらいの細い筋に流れが分かれている。太い流れを#14ビートル・パラシュート探るが、反応一回のみ。

細い筋に狙いを定め、岩の陰や巻き返しを重点的に叩く。

前回、釣果1匹という大苦戦だったのであまり期待せずに釣り上がると、水深30cm、川幅1m程度のまさかと思うようなポイントから魚が飛び出した。

午後1時の炎天下、この条件下で釣れるとは。
別の細い筋を丹念に探ると、意外な事に反応がポツポツある。運良く、流れを泳ぐ岩魚を確認できたので行動パターンをチェックすると、底の方にずっと定位していてドライでは厳しそう。

100m程釣り上がり、毎日誰かが攻めてそうな堰堤下のプールに到着。

潔くフライを沈めることにしたのだが、何を結ぼうか・・・。

ふと思いついたのは、西野川で使った派手な管理釣り場用フライ。このフライのチャートリュースがパッチに刺さっていたので、「黄緑色の毛虫に見えなくもない」と自分に言い聞かせ、フライから1mの部分にインジケーターを付けてキャスト。


正直、全く期待なんてしていなかった。



ユラユラ流れるインジケーター。ツン・・ツン・・と何度か沈むが、流れも速いしタナも深く取っているので石にでも引っ掛かっているのだろう思っていた。


シュッ!

沈み込むインジケーター。「引っ掛かった〜〜」


ラインを手繰ると・・・グングングン! ( ̄◆ ̄;)釣れてますがな!

岩魚とは思えない猛スピードで突っ走ったが、なんとかゲット。1年前のリベンジを果たすことが出来た。

「2匹目のどじょうがいるかも。」欲が出てきて手前から慎重に探っていく。すると、やはりインジケータに何度も反応がある。
沈む度にあわせるが、空振りばかり。やはり川底を引っかいているだけなんだろうか。


少し不安になったが、再度スパッと沈み込むインジケーター。

さっきより小さくなったが、もう一匹追加。誰がどう見ても、必ずフライを流しそうなポイントなのに、これは一体・・・?
しかも時間は昼過ぎの最も暑い時間帯。条件が良いとは到底思えない。


「3匹目のどじょうが・・・。」
なんと欲深き事か人の子よ(←お前のことや)。駒ケ岳の山の神様が3匹もサービスしてくれたのに、まだ飽き足らないと言うのか。

自分でも思ったが、この時の自分はかなりしつこかった

この日はSAGE・TXL#2を使っていたのだが、インジケーター付きでさらに重いフライを使っているにもかかわらず、余裕でキャストできる。15mぐらい先の堰堤からの落ち込み付近に、フライを送り込む事がたやすい。

1m間隔でフライを落としていくと、先程と同じようにインジケーターが吸い込まれた。

フッキングと同時に魚がジャンプ。寄せてくるとさらにジャンプ。
「でかいニジマスか?」



走り回る魚をなんとか制御し、無事ランディング。


神様ありがとーーーー!

2時間ほどの釣りを気分良く終了し、嫁さんと合流。対岸のマルスウィスキー工場へ移動。


ウィスキー貯蔵庫。建物全体が良い香り。

ウィスキーやカリン酒、ワインやぶどうジュースの試飲が可能で、地ビールをスタンディングバーで飲むことも出来る。再度ビールで一杯。人が少なく、穴場的スポット。
「トロと旅する」の駒ヶ根特集のビデオが放映されていて、チョッと雰囲気台無し??

 

そして、予約してあったユースホステルへ。登山客やライダー達に似合いそうな宿で、眼前に広がる池や周囲の木立が良い感じ。ペアレント(マネージャーとか管理人とも言う)のおっちゃんはいかにも山男といった感じで、やさしそうな雰囲気。

ここで問題発生。

チェックインしてから、嫁さんの様子がどうもおかしい(汗)
理由を聞き、2時間ほど口論になったのだが、要約すると、
 @クーラーが無い
 A浴衣が無い
 Bテレビが無い
 C車で寝た方がいい
 Dユースホステルがこんなんだとは思わなかった
 E嫌だ帰る


という、お嬢様丸出しのご意見。
それに対して、ユースホステルの説明から始まり、原則小物は全て自分で用意する事、セルフサービスが基本である事を延々説明し、

 @夜は寒くてクーラー要らない
 A
車で寝たら浴衣が出てくるのか?
 B車で寝てもテレビは見れない(娘が起きる)。談話室にはある。インターネットも出来る。
 C娘がいるから自分の都合だけで物言うな
 D知らんなら予約の段階で言え
 E
無茶言うな(汗)
と粘り強く説明していたが、これまでの結婚生活経験上、ある事を確信していた。

なんとか嫁さんをなだめて(嫌なら車で寝ようという妥協案を提示)、風呂に入って汗を流す。娘も風呂でさっぱりしたのかご機嫌。そして夕飯に連れ出す。すっかり遅くなってしまったが、営業中だった「明治亭」へ。

名物のソースカツ丼を注文。見た目と名前とは裏腹に、意外とあっさりしていてコレがうまい!近くのコンビニで歯ブラシを買い、ホステルに戻る。

そして、また嫁さんがとんでもない事を言い始めた。
 @おいしい食べ物屋さんが沢山あるから、夕食無しの宿泊は正解だった
 Aお風呂が貸しきり状態で(女性宿泊者が少ない)、広いし、想像以上に良かった
 Bこの子は畳の部屋だとご機嫌だ
 Cここなら
あと2泊してもいい。安いし。


Σ( ̄□ ̄;)お前なー!帰るとまで言ってたのにその豹変ぶりは何??イブニングを犠牲にしたあの口論は何だったの??

結婚してから気付いたけど、ウチの嫁さん、腹が減ると無茶苦茶言い出すんですよね(汗)


魚と女性の考えてることは、イマイチわからん。









3日目の朝。大の字で寝る嫁さんと娘を置いて早朝の川へ。

游漁証を買いに観光案内所へ行ったがまだ開いていなかたので、少し上流の店で缶コーヒーを購入し、ダメもとでおばちゃんに「釣りの券ありますか?」と聞くと「あるよ」との回答。何も表示が無いけど、売る気あるんだろうか。

早朝の太田切川。日中は釣り人をあまり見んかったが、この時間は数名がロッドを振っていた。

昨日と同じく細い筋にフライを流すと、小型がポツポツ反応。

 

しかし、ちょっと小型すぎる。2時間ほど釣り、前日の堰堤下も狙ったが反応無し。多分夜明け直後ぐらいに誰かが釣ったのだろう。

ユースホステルに戻り、チェックアウトの準備。ペアレントのおっちゃんにお礼を言い、記念撮影。
「すいません、今日の予約って一杯ですか?それと明日も

ほ・本気で2泊する気かーーー!?

運良く(?)予約一杯で、本日の夕方に三重県に戻る事になった。この日の予定は4時まで観光、残り2時間だけ釣り。
まず向かったのは桃やプルーン狩りができる農園。

割引券を使うと¥900円で桃やプルーンが食べ放題。

 

たわわに実った桃とプルーン。嫁さん大喜び。間近で見たのは自分も初めて。時間制限が無いのでゆっくり楽しめる。桃とプルーンはそれぞれ数種類あり、味が違って楽しめる。

気分的には木から実を採って食べたいところだが、完全に熟していないと皮がむきにくく、リンゴみたいに硬い。大きい水槽で予め冷やしてある桃の方が、圧倒的に甘くてうまい。

プルーンは柔らかいものを選べばはずれ無し。プラムやスモモのような味と食感。


「なんじゃこれー」
実より葉っぱに興味津々

腹いっぱい桃を食べてから、腹を空かせるために川遊び。観光案内所下の、人工渓流へ移動。

上の写真の画質は悪いが、水はかなり綺麗。そして冷たさにビックリ。
席予約しておいた地ビールのレストランに行き、ピザとビールで昼食。その後、娘がぐずりだしたので車で昼寝。

1時間ほど休憩し、五平餅を食べにそれらしい店へ。すぐ近くに専門店らしき店があったが、店の前の岩魚に引き寄せられました。

 

この店も良かった。人が少ない時間だったのでご主人の勧めで奥の座敷に座ったのだが、川(太田切川の水が流れている用水路だけど)にせり出した席が雰囲気抜群で、すごく涼しかった。
五平餅は甘すぎず、おいしかった。




そしてようやくお待ちかね、イブニングの時間が近づいてきた。1時間しか釣れないので結果は期待できないが、雰囲気だけでも味わいたい。
最初に堰堤下のプールを狙う。フライは前日とは異なり、ジャパニーズバグの黄色。一応ぶな虫?

何投目だろうか、数回の空振り後、インジケーターが水中に引き込まれた。即座にあわせると、グネグネとした岩魚の引き。
無事ランディングし、今回の釣行記で思い残すことは無くなった。

しかし、予想外に早く釣れたので時間が30分以上余っている。対岸まで移動し、フライを#14プードルに変更して細い流れを探ってみた。
ドライでは厳しいかと思っていたが、時間が良かったのか反応がある。
数回のバラシの後、さらに1匹追加。

釣れた流れの50m程下流に回り込み、再度叩き上がると、数回の反応の後フライに魚が飛び出した。しかし、痛恨のあわせ切れ。ティペットを新品に交換し、フライを結びなおし・・・


パパー

くそう、多分今からが一番良い時間なのに。名残惜しかったが引き上げることにした。


「なかなか良いアクションですなー」

娘がフライやるなら、2対1の賛成多数で釣り続けれるのだろうか。今からフライウーマンにすべく、教育してみようか・・・。

その後、「すが野」にて夕食。ここもソースカツ丼が有名らしい。が、私は山菜そばにしました。もうこの2〜3日、食いすぎ。

 

フタから溢れるボリューム。「ガロ」という店はさらに凄い事になってるようだが、開店前から30人ぐらい並んでたので断念。しかし、ここのソースカツ丼もうまかった。少し食べたが1人前は多分食えたと思う。キャベツが多くてあっさり食べられる。


 以上、釣りの話か観光か分からなくなったが、夏の長野県を満喫できました。
嫁さんもかなり楽しめたようで、毎年来ると宣言しています。個人的には丸一日釣りをしたいのですが、一人で来たら何を言われるやら。

また来年、お邪魔します!


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