管理釣り場のシーズンです。
皆さんのフライボックスは、品揃えが充実していますか?
数は十分足りていますか?
管理釣り場に行った事がある人なら分かると思いますが、連日攻められ続け、閉鎖された環境の管理釣り場では、魚がフライを学習して、『さっきまで釣れていたのに、見向きもしなくなった』と言う事が度々あります。
いわゆる『スレた』という状態です。
フライをチェンジする、カラーローテーション等で釣り人は対抗するのですが、一つのパターンでもサイズ・色・さらにそれらの予備を数本ずつ用意しなければならないので、管理釣り場用のフライは数が揃っていなければ話になりません。
数十種類のフライをサイズ・色別に常備できれば全く問題ありませんが、
『数十種類のフライ×各々3サイズ×各々3色×その予備3本ずつ』なんて本数を常に用意できるわけがありません。
せいぜい10種類前後のお気に入りフライを、カラー・サイズを変えてメインに使っているのが、多くの釣り人の現状ではないでしょうか?
それどころか『明日管理釣り場に行くのに、フライが全く無い!(ToT)』という理由で、早く寝なければならないのに、夜遅くまでフライタイイングするはめになり、次の日の早朝、アクビしながら釣り場に向かうという経験をした人は少なくないと思います。
すいません。俺の事です(泣)
そこで、今回紹介するのは『1時間で大量生産できて、まぁまぁ釣れる』
そんなフライです。あくまで『大量生産』が売りで、間違っても『一撃必殺フライ』ではありませんので、御了承を。
使用するフックはがまかつC12やTMC2487等のカーブドシャンクフック。
ビーズは最初に巻く本数だけ通しておくと、巻き終えた時に『ノルマ達成!』という満たされた気分になれます。(←なるなよ)
グローバグヤーン(エッグヤーン)を上の写真程度切り出し、長さが4センチぐらいになるまで、引っ張ってずらします。
シャンク中央付近に巻き止めます。
根元を固定して、瞬間接着剤で固定します。
ツノがはえたように見えるので、これが名前の由来です。
ヤーンを幅1cm程で切り出し、写真のように広げます。
ツイスターでダビング材を挟み込んで、ボディーを作ります。耐久性を考えてツイスターを使用しますが、通常のダビング方法なら、さらに短時間で巻き上げる事ができます。
タイイングブラシ等で、軽くピックアウトし、ボリュームを出します。(このTMCタイイングブラシ、なぜ¥2000もするんでしょうね?よく使うけどさ)
このフライの特徴を説明するため、ティペットに結んだ状態で撮影してみました。
見てもらえば分かるように、ルースニングの時に、テイルが水平方向に伸びます。
通常、テイルはシャンクに水平に巻き止めますが、ルースニングの状態だと左写真のように、立った状態になるわけです。
勿論、この状態でも釣れますが、想像してみてください。大勢の釣り人が釣っている管理釣り場の水中では、右も左も上も下も、この状態のフライがフラフラ漂っているわけです。
熱帯魚を飼っているので、水槽にフライを沈めてみて思ったのですが、少なからず管理釣り場で魚に捕食される水生昆虫、小魚って立って泳がないよな?
そんな素朴な疑問から生まれたフライですが、どの管理釣り場でも安定した効果があります。使用方法はルースニング、もしくはごく低速のリトリーブです。
ウエイテッドにしたい場合は、レッドワイヤーを巻き込んでも構いませんが、クルクルワイヤー巻くのは面倒なので、ガン玉をフックに挟んで、スレッドと瞬間接着剤で固定すれば、タイイング時間が節約できます。
お薦めはシャートリューズ(蛍光グリーン)・赤・サーモンピンク・黒など(←何でもいいやん)
慣れれば3分ぐらいで巻けますので、時間の無い方にお薦めです。
しつこいようですが、『爆釣フライ』ではありませんので、釣れなくても怒らないでね☆
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