8/16 長野県
大田切川


 なんだか毎年の恒例のようになってきた、真夏の長野県釣行。今回は観光も兼ねて、大田切川(C&R区間)へ行ってきました。

今回こそロングティペットな岩○さんに会えるだろうか。(←あえません)

 三重県人からすると随分遠くに感じる長野県。しかし、天竜川水系南部の各支流は、岐阜県飛騨地方と距離的にそう大差なく、十分射程距離と言える。

夜8時に毛布と両手いっぱいの嫁さんの荷物を車に放り込み、ナビに駒ヶ根ICを目的地にセットして出発。到着予定時刻は深夜12時頃。おぅ、意外と近いじゃねーか。

のはずが、コンビニやらサービスエリアにふらふら立ち寄りすぎたため、到着したのは深夜2時だった・・・。



 駒ヶ根ICを降りてすぐ、大田切川C&R区間のスタート地点付近でもあるコンビニが見えてきた。ビールと日券を購入して少し上流に移動して一服。
外に出るとさすがは高原、心地よい乾いた空気と、満面の星空。是非写真に収めたかったが、コンパクトタイプのデジカメって星は暗すぎて撮影できないのね。残念。

持っていたライトを消すと辺りは本当に真っ暗。冗談抜きで熊でも出そうな雰囲気だったので車に戻ってビールを空け、眠りについた。

早朝5時。まずは散歩がてら周囲を散策。
ようやく川の様子が分かってきた。広い川原、そこを流れるいくつもの細流。川幅自体はかなり広いが、一本一本の流れは幅5〜6mぐらいで、#3ロッドで十分釣りになりそう。

 

そしてC&R区間の案内板。期待が膨らむ。残ってるんですかねーお魚ちゃん(#^o^#)。
・・・残っとるよな?魚
(←脅してどうする)

この時点で期待MAX。まぁ、ざっと眺めた限り魚影が1匹も見えなかったのは多分気のせいだろう。

 

ロッドを繋ぎ、車でクークー寝ている妻を放っておいて釣り開始。川へ入って初めて気付く水温の低さと、川全体に南アルプスの天然水が流れているんじゃないだろうかと思わせる、ジン・クリアーな流れ。

#16のアントを結んで軽快に釣り上がる。他に釣り人は見当たらないので、三重では出来ない釣り方でポイントを探っていく。図にすると、




凄まじい蛇行運転です。



全ての流れを探るにはメッチャ広くて無理。しかも水が綺麗だからどこからでも魚が飛び出してきそう。50mぐらい進むのに30分は掛かる。

全く反応の無い事に不安を感じ始めた頃、不意に「モサッ」とフライに魚が出た。スッとロッドを立てると、魚の重みが手に伝わった。と思った瞬間、軽くなった。

「なんだー。やっぱり魚ちゃんといるやん!( ̄▽ ̄ )」多分岩魚だ。サイズは20cmちょいぐらい。

暑くなってきたので帽子を水に濡らしてかぶる。ひんやりとして気持ちいい。さっぱりしたところで、気持ちを取り直して釣り再開。

後に、この1匹を逃がした事を猛烈に後悔するとも知らず・・・。






空は青いし山は緑。そしてなにより水が綺麗♪












全く反応がねぇ(滝汗)



もしもし?もしもし??

どうなってんですかこれは??

岩魚、アマゴはおろかカワムツ、オイカワすら1匹も釣れない。10時からは嫁さんと観光に行く約束なので、そろそろ切り上げないとヤヴァイ。

釣れない時は小場所を攻めるのがセオリーだが、コレだけポイントが多いとそうも言ってられない。花丸印の好ポイントだけに狙いを絞って叩いていく。

吊り橋よりさらに上流の車が通れる橋の辺りから、やや水深のあるポイントが連続するようになってきた。

フライをプードルに換え、大雑把に流していくと15cmぐらいの岩魚がユラ〜っとフライに・・・・出ない(泣)

もう一回流す。ゆら〜っと・・・・・・出ない(泣)

ドライシェイクしてもう一回・・・・・・・・・・パシャッ!食ったーーーーバレたぁ〜(泣)


完全に想定外。まさかこんな苦戦を強いられるとは。しかもかなり暑い。観光客も増え始め、川原には親子連れがチラホラ遊び始めている。

気力もなえてきた頃、何気にキャストしたフライ目掛けて小さな影が走った。

反射的に合わせて偶然釣れた岩魚。多分、太田切川からの三重県人へのプレゼントだね。ありがとー!
あと3倍ぐらいおおきかったらなぁ(←オイ)

それにしても、気になったのは砂地に残った足跡。

一体何人が川へ入ってるのだろうか?いくらC&R区間でも、これだけ川へのアクセスが容易だと魚が怯えて隠れてしまいそう。夏休み+お盆休みのこの時期が悪すぎたのだろうか。

さらに観光客が増え始め、子供はキャッキャと水遊び始めるし、若者は泳ぎ始めるし、犬まで泳ぎ始める大賑わいになってきたので撤収。

誰でも安全に遊べて、皆さんに愛される、本当に良い川ですねー(←建て前だね)


10時前に川から上がり、イブニングライズに賭ける事にした。


その後、嫁さんと観光。

この川へ来る前にメールで情報を送って頂いたK・Sさん(※注 杉○ケンちゃんではない)お薦めの行列のできるソースカツ丼屋は、残念ながらお盆休みだったが(この時期に3日休むって事が、繁盛してる事を物語ってますね)、地ビールの飲める店で昼飯。

駐車代無料(※¥400ぐらい取る所が多い)の上の写真の店でソースカツ丼とスペアリブと地ビールと若鶏のスモークを堪能。ちなみに白いTシャツ着てタバコ消してるのはワタクシです。

スペアリブ、値段のわりに量も多くてばかうま。地ビールも全体的に(全種類飲みました)軽めながら、香りが良く美味しい。ソースカツ丼は・・まぁ、こんなもんでしょうか。

食ってる途中、なんか店全体がグラグラ揺れた。普通に「あー、ビールが回ってきたみたい。なんか揺れる。ウヘヘヘ」とか嫁さんに言ってたら地震だった。

今思うと、岩魚は地震がくるのを察知して、岩の下に隠れていたのではないだろうか!そうに違いない!!

だから釣れなかったんd・・・(←書いてて虚しくなってきた)



その後、あちこちを散策。ソフトクリームバカうま。ムッチャ濃厚な味。

野沢菜うまい!試食だけど。

駒ヶ池・・ただの池?

途中、道路横の川幅50cmくらいの溝?に、岩魚が数匹泳いでいるのを発見。釣ってやろうかと思ったが、嫁さんに阻止されて断念。

早めに宿にチェックインして早太郎温泉にどっぷり浸かる。泉質はアルカリ性単純温泉だけど、水質が良いせいかしっとりする感じ。

汗も流して一息ついたところで、C&R区間に見切りをつけて上流へ移動。嫁さん昼寝開始。

 

非常に魅力的な渓相で、どこからでも岩魚が飛び出してきそうな感じだったが全く反応なし。10m級の堰堤で寸断されていたので、それが原因かもしれない。

さらに、川へ入れる場所には高確率で車が停まっていて、バーベーキューをしている団体が複数。で、泳いじゃってるんですよね。かなり水温低いのに。

結局、まともに釣りができるのはC&R区間だけのようだったので、イブニングライズに全てを賭ける事に。




日没間際、「さぁ、いざ出撃!」と思っていたら、雨が降り始めたので断念(泣)

そんな訳でイブニングも不発。長野まで遠征して釣果1匹という、散々な結果となった。意外と観光スポットが多くて嫁さんが喜んでくれたのが唯一の救い。


この川の感想としては、魚を育むキャパシティーはかなりのものかと思います。釣り易い渓相だし、水質、ロケーション、酒、食べ物、温泉と言う事なし。

しかし、川へ入るのが容易なため、夏休みの行楽シーズンはかなり厳しいというのが結論。本当に釣り目的以外の人が多すぎる。

7月前半までなら、かなり楽しめると思うので、また機会があれば来ようと思います。インター降りてすぐ釣り場ってのは良くも悪くも便利ですね。

そんな訳で太田切川よ、リベンジの時までさよ〜なり〜。









コンチクショー!めっちゃ悔しいーーーーー!!


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