2−ご両親への重要なガイド

 

 このページは,http://www.kivakoulu.fi/vanhampien_opas_pahkinankuoressaの訳です。左右並べてお読みいただくと写真や文字の強調が分かり易くなります。

 

KiVa学校はいじめに立ち向かう学校

 ご両親へのガイドは,養育者が用いる,いじめに立ち向かうための道具として発案されたKiVa学校プログラムの一部です。ガイドの目的とするところは,校内のいじめに関する情報―いじめについて分かった事や学校と同じように家庭でもいじめに対してしていただきたい事―を提供することです。

いじめとは何でしょう。
 いじめは,一人の同じ子供に,頻繁に,そして故意に,悪い考えが生じた時発生します。いじめっ子に対抗する一人または複数の子供が身を守るのは難しいことです。いじめは,あどけない遊びとは違い,同じようなもので仕返しすることも出来ず,それではいじめる側,いじめられる側双方の子供の性格が正常に発達しません。いじめは,いつも他人の権利に違反したり,人の価値を蔑ましたりすることに対して厳格であらねばなりません。

 

いじめの形

 いじめは,性格的に見えたり隠れたりしています。見えるものは他人を肉体的に,または言葉で害します。直接的でないいじめは,性格からは見つけにくく,性格ではいじめられっ子の社会的関係を見誤ることがあります。前述のいじめを封じ込めた学校では,携帯やネットいじめの標的になった犠牲者が,いつでもどこでも出ます。

 

いじめはクラス中を覆う

 そのほか,いじめをする子供は,まれに一人でいます。取り巻きやサポーターもいます。いじめられっ子には,保護してくれる人もありますが,しかし,子供の多くは,いじめの場面では,いじめがすんなり行くようにその外側に退いています。こうしていじめはゆっくりと学校の日常の一部になって,クラス中を覆っていきます。

 

いじめは何から由来するか

 他人をいじめる子供は,しばしば何か欲望が見聞きされ,賛同を得ようと,グループの中で力を誇示しようとします。いじめの対象としては,よく自信がなく,臆病で,前々からグループ内で悪い位置にいる子や友達の少ない,またはまったくいない子が選ばれます。単に個人的な性格に基づくものとして終わらず,他の子供たちの期待やクラスにはびこる暗黙の基準も,またいじめっ子として,またはいじめられっ子としてこの役割を持ち続けます。

 

いじめられっ子をどのように見分けるか

 いじめられっ子となった子は,時として起きているいじめのどんな様子をも,本当に話そうとしません。どの親も,自分の子のこの様子を察知して,まずい状態でいることを伝えます。重要なことは,子供の今の振舞いと以前の行動とに,例えば以前学校内では落ち着いていた子供が学校に行きたくなくなったという変化が起きるということです。

 

学校でのいじめ対策

 学校レベルのKiVa学校プログラムの目標としては,いじめと失われるものの基本的知識を,提示することです。学級レベルでは,子供たちに,いじめっ子の側に立って,いじめられっ子を窮地に追い込むようなことには反対し,またいじめを認めないよう仕向けます。子供レベルでは,重要な対策は,すべてを明らかにする話し合いです。明らかにすべきことは,いじめが確かになくなったか確認するための監視をすることです。

 

家でのいじめ対策

 問題解決の目的としては,いじめられっ子に自信を持たせ,そうするといじめが確実に終わるということを保障すると伝えます。通っている学校のKiVa学校チームと連絡を密にし,現状を話し合います。チームのメンバーは,教育の一環として,個々のいじめ問題が無くなるまで業務に組み入れます。

 

いじめはいつ犯罪となるか

 いじめは,刑法で挙げる条項を満たすと犯罪となります。いじめには,例えば尊厳を傷つけること,執拗に脅すこと,小さな暴力,法の条項に基づく暴行,などが挙げられます。また,いじめっ子と共犯の者,支援する者,扇動する者のすることも法でいう処罰されるべき行動です。

 

自分の子がいじめに関わっていたらどうしたらいいですか?

 まず落ち着いて,お子さんと一緒に,いじめについて決然とした話し合いを持ちましょう。そしていじめを認めない,と明確に言いましょう。いじめを止めるよう,お子さんに話しましょう。一緒に怒りを静め,落胆に耐えるいろいろな手を考えましょう。お子さんがいじめられっ子の気持ちに寄り添い,親しみを持って微笑み返すこと,または,少なくともどんなやり方ででも,いじめに加わらないことが出来るよう考えてあげることも出来るでしょう。