このページは,http://www.kivakoulu.fi/toimenpiteet_koulussaの訳です。左右並べてお読みいただくと写真や文字の強調が分かり易くなります。
KiVa学校プログラムとは
KiVa学校は教育省の補助金によって考案され,学識経験者によって強化された,いじめに対する学校教職員の使う道具として考えられたプログラムです。このプログラムは基礎教育学校1〜9学年生(訳者注:日本の小中学校に当たる)に照準を合わせています。
全ての学校ですべきこと
KiVa学校プログラムは,教職員にいじめに関する知識と教職員に欠けているものを提供し,全教職員はいじめに対処するものと義務付けられています。プログラムの中には教職員会議や両親の夕べのための資料が含まれます。休み時間監視員は,常に視界に入るように配置して,学習者や休み時間監視員自身彼らの重要な為すべきことは,全員の安全に応えることだということを意識させるよう,反射板付ベストを着用させます。
学級がすべきこと
基礎学校初等部でのKiVa学校プログラムは,20時間(45分×2時間×10回)を,1学年中に適度な間隔をあけて行います。子供たちは,月に1回2時間連続のKiVa学校プログラムを受けます。中等部では,授業時間割内または,テーマ日の形でKiVa学校プログラム(4テーマ)を実施します。子供たちは,例えばグループ活動において,いじめについて各種の練習や集団活動をする中で,他人の賞賛される行為について話し合います。
授業やテーマ日では,KiVaコンピュータゲームや中等部では,「KiVaストリート」という名のバーチャル学習を行います。ゲームでは,バーチャル学校内を冒険し,いじめに対処する技を練習し,そこから回答を学びます。KiVaストリートでは,若者がよく出入りする場所(例えばネットカフェとか映画館)で自分自身やいじめに関する知識を,そこに居たまま吸収します。ご家庭にインターネット環境があれば学習者は,ゲームやストリートに,家からでも参加することもできます。お子さんにKiVaゲームやKiVaストリートを,あなたに見せるよう言ってみてください。学級レベルですべきことの中心的目標は,いじめっ子を囃し立てる側にいる代わりに,いじめられっ子をサポートするよう寄り添い,いじめることは何の問題の解決にならないということを示すよう学習者に影響を与えることです。お互いの責任感が目覚め,学級全員の問題意識が変化して,恐らくいじめを終わらせようとなるでしょう。
散発的に起こるいじめにすべきこと
KiVa学校プログラムでは,通常のいじめ防止を除いて,しつこいいじめが極力なくなるまで専念させます。どこの学校でも最小3人の教員,または職員でチームを組みます。チームは,いじめに関して,それぞれのいじめがチームのサポートでなくなるよう,良く理解している人々で構成します。チームは,自分の学校でプロとして,いじめに関連した事項を担当します。
ご両親が学校でのいじめについて,学校と接触を持ちたいと思った時や学習者がいじめについて,教員に話したい時は,まず最初にそのいじめ問題が分かりきったいじめであるか,発作的な争いか,子供同士の口論か,例えば誤解から生じた侮辱かを見極めます。いじめの兆候と認められるすべての案件は,問題の解決を引き受けた教員チームでその情報を共有し,またチーム以外の職員とも頻繁に意見交換します。チームメンバーは,まず最初にいじめられた側の学習者と,その後いじめにかかわっていた学習者と一人づつ話し合います。いじめを傍観していた子供たちともグループで面接します。彼らが普通に行動できるように調整して新たな面会,いわゆる事実関係解明の話し合いを設定します。また,後日いじめられた子やいじめを傍観していた子供たちと会って,いじめが本当になくなったか二重チェックします。両親には,自分の子に関係する案件について,すべてのチームが入手して分かっていることを報告します。必要があれば両親は,学校に対して,詳細を明確にするよう要求できます。第一に,いじめに関する話し合いは,学校教職員と子供たちの間で持たれます。
学校レベルのKiVa学校プログラム
学校レベルでは,KiVa学校プログラムの目的としては,学校教職員に基本的知識を提供し,いじめを無くし,いじめ撲滅の業務に全教職員を義務付けることです。休憩時間監視員は,このプログラムが行われていることを想起させるKiVa学校プログラムのロゴが入った,目立つベストを着用します。学級レベルでは,周りの学習者がいじめっ子を立ち直させる場面を作り出し,いじめを受容しないと意思表示して,効果を上げるよう努力させます。学習者レベルでは,目の前で起きているいじめを出来るだけしっかりと明らかにするよう努めます。
重要なことは,従来から築き上げてきた基本に従う問題解決の話し合いです。問題解決にはいつも状況が変化していることを確かめる事実関係解明の話し合いを持つことです。