【真実1】 |
「東郷ビール」または「トーゴービール」などという名のビールはありません。 このビールは中身は同じで,歴史に名を残した世界各国の提督24人を1枚のラベルに1人の肖像を描いた「Amiraali(提督/元帥の意)」シリーズのビールです。 なぜ提督であり,なぜ何種類ものラベル作ったかについては不明です。しかし,酒の席に話題を提供し,ひいては売上を期待するビール工場側の思惑からすれば格好のアイディアでしょう。国立公園や地方の景勝地シリーズ,JRや私鉄の特急列車などの乗り物シリーズのあるカップ酒のラベルの発想と似てはいないでしょうか。 下の写真をご覧ください。どちらのラベルにも中央にはこのビールの名前「Amiraali」が読み取れ,肖像画が違っています。Amiraali ビールは,このように発売されました。 この他にも山本五十六やバルチック艦隊司令長官・ロジェストヴェンスキーも含まれています。
ネット検索するとたくさんの「東郷ビール」「トーゴービール」がヒットします。 |
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【真実2】 |
このビールが初めて売り出されたのは第2次大戦後,1970(昭和45)年のことで,日露戦争から65年後のことです。決して明治ではありません。 |
【証例2】 |
【真実3】 |
1809〜1917年の間,フィンランドはロシアの統治下にありましたが,自治大公国として自由を謳歌していました。抑圧に苦しんだのはニコライ二世の治世になってから,それも後半のことです。 | 【証例3】 |