軌跡~-_科学と旅_-~

小中学生対象のロボット競技 世界大会レポート

〜 FLL Open Asian Championship 2008 〜

Report of a World Robot Contest for Children
- FLL Open Asian Championship 2008 -


FLL OAC東京大会の模様

 2007/2008年のFLL世界大会の一つ,FLL Open Asian Championship 2008 [6]が,去る4月27〜29日の3日間,千駄ヶ谷の東京体育館にて開催された.大会には,5大陸,24カ国・地域から56チーム,約500人の子供たちが参加し,相互に交流しつつ,活動の成果を披露した.日本からは7チームが参加した.

概況

 大会は,第1日のプレゼンテーションにより開幕し,第2日にはOpening Ceremonyとロボット競技の予選ラウンドが行われ,第3日のロボット競技の決勝ラウンドとAward Ceremonyにより幕を閉じた.また,第2日の夕方にはTeam Partyが行われ,子供たちは交流を深めた.

 プレゼンテーションでは,参加チームが2つのグループに分けられ,並列に行われた.各チームは,3種のプレゼンテーションを連続して行った.各プレゼンテーション当たり,5分間の発表,3分間のQ&A,2分間の入替えの計10分間が割り当てられ,3つで30分間となる.各プレゼンテーション当たり3名,計18名が審査にあたったが,うち日本人は約半数である.公式言語は英語であり,必要に応じ,通訳が付けられた.

 ロボット競技では,予選3ラウンドの上位8チームが決勝に進み,トーナメントにより最終順位が決定した.

 大会の最優秀チームに与えられるChampionship Awardは,スウェーデンのJolly Rogerチームが獲得した.また,3つのプレゼンテーションが総合的に優れていたチームに与えられるTotal Presentation Awardは,マレーシアのGO ENASONチームが獲得した.これらを含め,各プレゼンテーションでの成績優秀チーム等,合計15のAwardが授与された.

 大会の模様については,全体を紹介した記事[7]がある.本稿では,特に,テクニカル・プレゼンテーションとロボット競技について,以下で詳しく報告する.


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