・・・歯の豆知識・・・ |
■むし歯と歯周病
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歯の二大疾患は、むし歯と歯周病で、プラーク(歯垢)がその大きなが要因です。プラークは口の中に存在する細菌が変化して出来る物で、歯の表面や歯と歯茎の間に付着します。歯垢は歯ブラシで落とすことが出来ますが、完全に落とすことは容易ではありません。また、石灰化して歯石になると、歯ブラシで落とすことはできません。 |
■むし歯の予防 |
口腔内に存在する菌が繁殖すると、菌と糖分とが結びついて、ネバネバした多糖体をつくります。その糖分が強い酸性へ変化し、歯を溶かしてしまうのがむし歯(う歯)です。
予防方法は、きっちりとまめに歯磨きをし、口腔内を常に清潔に保つ事が大切ですが、同時におやつの食べ方などの生活習慣の改善なども必要です。歯磨きだけで虫歯を予防するのは不可能です。 |
■歯周病の予防 |
遺伝的要素もありますが、生活習慣を改善することでほとんど予防出来ます。歯と歯茎の間に歯垢がたまりそこに炎症(歯肉炎)が起きることが原因ですから、通常の歯磨き(セルフケア)だけでなく、歯科医でのクリーニングなど(プロフェッショナルケア)で、自分で落としきれない歯垢を除去することが大切です。特に、歯周ポケットが4mm以上残っている場合は、セルフケアだけで健康を維持するのは不可能ですから、定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。 |
■クリーニング |
最近は、電動歯ブラシや音波歯ブラシなど、良いものがたくさん出ていますが、しっかり歯磨きをしていると思っていても、実際には歯の付け根や隙間に歯垢がたまっていきます。
歯のクリーニングを行うことにより、歯がきれいになるだけでなく、むし歯や歯周病の最大の予防につながります。
当院では、1度治療などで来院された方を対象に、半年ごとの定期検診の御案内を送付しています。 |
■歯列矯正 |
歯並びが悪いと、見た目だけでなく、むし歯や歯周病になりやすくなります。また、姿勢や肩こりなどにも影響することがあると言われています。
治療は学童期だけでなく成人してからでも可能ですので、まずはご相談ください。
口、歯の機能と審美の回復のため、60歳を越えてから矯正治療を行う方もいらっしゃいます。 |
■口臭はなぜ? |
口臭の原因は、鼻や胃の臭いが原因になっていることもありますが、一番多いのは歯周病が進んで膿が出ている場合です。歯周病が進んでいなくても、歯垢がいっぱいたまっている場合や、大きなむし歯がある場合には、口臭が強く出ます。また舌につく細菌(舌苔)が原因になる場合もありますが、この場合は舌磨きで改善できます。夜寝る前にしっかり歯磨きをしているのに、朝起きた時口が臭いという場合は、つばの出が悪くなっている可能性もあります。
中には、他人に口臭を指摘されたのをきっかけに、実際はあまり臭わないのに、口臭恐怖症の方も結構いらっしゃいますので、一人で悩まずまずはご来院いただき、客観的に口臭の程度の判断と原因の究明をすることをお勧めします。 |
■ホワイトニングと
審美歯科 |
健康な歯でありたいと思うと同時に、白くきれいな歯でいたいと思うのが普通だと思います。しかし現実は、たばこやお茶の汚れがこびりついていたりします。汚れた歯は歯科医で清掃すればきれいになります。
打撲などで歯の中から変色した歯は、漂白することもできます。漂白だけで、十分きれいにならない場合は、ラミネートべニアと言い歯の表面に付け爪のように薄いセラミックを張り付ける方法もあります。口元の美しさは、歯の白さや歯並びだけでなく、歯茎の状態や口唇、願望との関係も非常に大切ですので、詳しくはご相談ください。 |
■インプラント治療 |
歯をなくしてしまった場合、「入れ歯やブリッジ」など、残った歯や歯茎を利用する方法と、顎の骨に人口歯根(インプラント)を埋め込み、歯の数を増やす方法とが考えられます。
インプラント治療は、あごの骨に直接固定するため、硬いものでも食べられるようになりますが、それだけでなく残った歯への負担が減ることにより、結果的に自分の歯を守ることにもなります。しかし手術を要し保険外診療となるために高価であるなど、デメリットもあります。 |
■定期検診の大切さ |
病気は「早期発見・早期治療」が重要だと言われていますが、当院の理想とするのは、病気の予防、健康の保持です。その為の「定期検診」を推奨しています。歯の病気は、他の生活習慣病同様ほとんどが予防可能で、そのノウハウは非常に進んでいます。80歳になって髪の毛が薄くなったり白髪になったり、また老眼、白内障になるのは避けようがありませんが、80歳で20本以上の歯を持ちなんでもバリバリ食べている方は数多くいらっしゃいます。半年に1度の検診とクリーニングを欠かさずに継続し、ぜひ一生自分の歯で食べましょう。 |