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大切な歯を「抜かずに残す」を優先します! |
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歯科医院には、歯が痛いと感じて初めて来院される方がほとんどです。
その患者さんは、二種に大別されます。
「長い目で見たら、歯のためには良くなくても今ある痛みを早く何とかして欲しい」 という方と
「少しの不自由は我慢しても、可能な限り歯を残せるよう治療をしてほしい」という方です。
「芸能人は歯が命」なんていうフレーズがCMで流行った事がありますが、野生動物ならば歯を無くすということは
「食物を摂取できない」ということですから、それは即“死”を意味します。
私たちの暮らしには、幸いにも「医療」というものが存在していますので、安心して暮らせる反面、ついつい健康である
事をおろそかにしてしまいがちです。
歯の健康は、体の健康でもあり心の健康にもつながります。
当院では、「痛み」という症状だけを簡単に取ってしまうのではなく、原因を除去することを目指します。
その為にはしばらく様子を見る場合もあります。
「その場限りではなく、末永く良い歯を保てるように」と言うことを基本線に、患者さんと話し合いの上、個々の希望に
応じた治療方針を、一緒に決めていきたいとい考えています。
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「う歯(むし歯)と歯周病」にかからない事が大切! |
歯科医にかかる原因のほとんどが「むし歯と歯周病」です。
ということは、この二種の病気に気をつけていれば、歯の健康はかなり維持できます。
どちらの疾患も、原因は「ばい菌の暗躍」です。
口腔内には、誰でもばい菌が繁殖します。
このばい菌をいかに除去するかで、罹患するかどうかが決まります。
では原因を取り除くにはどうすればよいのでしょうか?
答えは簡単。それは「プラークコントロール」です。
聞いたことがある言葉だと思いますが、歯にこびりついた粘着性の歯垢が歯や歯肉を痛めてしまいます。
その歯垢(プラーク)を歯についたままにしないことです。
現時点では、薬で歯垢を取り除くことは出来ませんので、歯磨きでプラークを落とさなくてはなりません。
予防には歯磨きが大切ですが、単に歯を磨けばよいと言うのではなく、歯磨きの質が問題となります。
しっかりとしたブラッシングだけではなく、フロスや歯間ブラシを使い、歯磨きでは磨ききれない部分の汚れを落とし
切る事が大切です。
もちろん、歯にこびりつきやすい物や、甘いお菓子の取りすぎなどに注意し、食べた直後には歯をきれいにすることを
心掛ければ、二大疾患にかかることなく毎日を過ごせることでしょう。
何歳になっても自分の歯で食べ物を噛めるよう、「早期発見・早期治療」以前に、「適切な歯磨き」と「定期健診」など
日常の在り方で歯の健康は保てるということです。
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