ーズ
DRAGON QUEST


ドラクエとは?

 コマンド入力型のRPG(ロールプレイングゲーム)。ファミコン初の本格RPGで、注目を集めると同時にそのジャンルをファミコンユーザーに広めた。初心者にも取っつきやすく、たちまちにして人気を得る。 
 主人公=プレイヤーの概念はシリーズ一貫しており、主人公の名前は自分の好きなようにつけられ、ゲーム中好き勝手にしゃべることはなく、プレイヤーの意志が尊厳される。(パーティに加わった仲間もあまりおしゃべりが好きではないようだ)戦闘シーンを見てもわかるとおり、プレイヤー自身が画面上に現れることはなく、敵と対面している様子が表現されている。

 I〜IIIまではロトシリーズと呼ばれ、アレフガルドの地がシリーズ通して存在し、「勇者ロトの血を引く者が光の玉を持って竜王を滅ぼす」という伝説にまつわるストーリーになっている。
 IV〜VIは天空シリーズと呼ばれ、竜が治める天空の城がシリーズ通して登場する。IIIでは光の玉をくれた竜の女王が命がけで卵を産み落とすのだが、どうやらその子息と関係がありそうだ。『ドラゴンクエスト』と冠が付くからにはなんらかの関連性を持たせようという意志が感じられる。

 IVで登場した商人のトルネコ、VIで登場したモンスター使いのテリーは、その特性を生かしてまったく新しいゲームでも活躍している。


制作スタッフ

発売:エニックス - ENIX -
シナリオ&ゲームデザイン:堀井雄二
キャラクター&
モンスターデザイン
:鳥山明
音楽:すぎやまこういち
開発:チュンソフト(FC版I〜IV)
:ハートビート(SFC版III・VI,VII)
プログラム: 山名 学(VI)
アートディレクション: 眞島真太郎(SFC版III,VI)

Amazon


ドラクエの歴史

1986/05/27ドラゴンクエストファミコン
1987/01/26ドラゴンクエスト II 悪霊の神々ファミコン
1988/02/10ドラゴンクエスト III そして伝説へ・・・ファミコン
1990/02/11ドラゴンクエスト IV 導かれし者たちファミコン
1992/09/15ドラゴンクエスト V 天空の花嫁スーパーファミコン
1993/12/18ドラゴンクエスト I・IIスーパーファミコン
1995/12/09ドラゴンクエスト VI 幻の大地スーパーファミコン
1996/12/06ドラゴンクエスト III そして伝説へ・・・スーパーファミコン
1999/09/23ドラゴンクエスト I・IIゲームボーイ
2000/08/26ドラゴンクエスト VII エデンの戦士たちプレイステーション
2000/12/08ドラゴンクエスト III そして伝説へ・・・ゲームボーイ
2001/11/22ドラゴンクエスト IV 導かれし者たちプレイステーション
2004/03/25ドラゴンクエスト V 天空の花嫁プレイステーション2
2004/11/27ドラゴンクエスト VIII 空と海と大地と呪われし姫君プレイステーション2
2007/11/22ドラゴンクエスト IV 導かれし者たちDS
2008/7/17ドラゴンクエスト V 天空の花嫁DS
※青字はリメイク。

関連作品
1993/09/19トルネコの大冒険スーパーファミコン
1999/09/15不思議のダンジョン トルネコの大冒険2プレイステーション
2002/10/31不思議のダンジョン トルネコの大冒険3プレイステーション2
2001/12/20トルネコの大冒険2 アドバンスゲームボーイアドバンス
※青字はリメイク。以上、開発元チュンソフト。
1998/09/25ドラゴンクエストモンスターズ
  〜テリーのワンダーランド
ゲームボーイ
2001/03/09ドラゴンクエストモンスターズ2
  〜マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち
ゲームボーイ
2001/04/12ドラゴンクエストモンスターズ2
  〜マルタのふしぎな鍵 イルの冒険
ゲームボーイ
2003/03/29ドラゴンクエストモンスターズ
  〜キャラバンハート
ゲームボーイアドバンス
2002/05/30ドラゴンクエストモンスターズ1・2
  〜星降りの勇者と牧場の仲間たち
プレイステーション
2003/11/14スライムもりもり ドラゴンクエスト
  衝撃のしっぽ団
ゲームボーイアドバンス
2005/12/01スライムもりもり ドラゴンクエスト2
  大戦車としっぽ団
ニンテンドーDS
2006/4/20ドラゴンクエスト
  少年ヤンガスと不思議のダンジョン
プレイステーション2
2006/12/28ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカーニンテンドーDS
2007/7/12ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔Wii
※青字はリメイク。

FCドラゴンクエスト

--->詳細ページへ

主人公
勇者ロトの血を引くもの・男(名前:ユーザー入力)
剣と呪文をこなす。仲間はなく、ひとりで竜王を倒しに行く。
基本システム

戦闘 : ターンごとにコマンド入力。素早いものから順に攻撃。
呪文 : レベルがアップすると覚える。
死亡時 : ゴールドが半減するが主人公のみ生き返る。



FCドラゴンクエスト II

--->詳細ページへ

主人公
ロトの血を引くローレシアの王子(名前:ユーザー入力)
剣を使いこなし、体力もあるが、呪文は使えない。
パーティ --> 3人
ロトの血を引くサマルトリアの王子
主人公には劣るが攻撃力もあり、回復・防御系の呪文を使う。
同じくロトの血を引くムーンブルクの王女
体力はないが、強力な攻撃呪文を唱える。

仲間2人が旅の途中で加わる。ふたりの名前は入力した主人公の名前によって決定される。

その他
乗り物
移動手段として船が初登場。以降、ドラクエに欠かせない乗り物となる。
紋章
「太陽」「月」「星」「水」「命」の5つの紋章を集めて精霊ルビスに会うと、ロトから預かっていたアイテムがもらえる。
福引き
買い物をすと時々福引き券がもらえ、交換所でルーレットを回すとアイテムが当たる。


FCドラゴンクエスト III

--->詳細ページへ

主人公
オルテガの子供・16歳(名前・性別:ユーザー入力)
魔王を倒しに出かけた父のあと引き継ぐ。
パーティ --> 最大4人

城下町にあるルイーダの店で、3人まで仲間をくわえることができる。職業(戦士・武道家・僧侶・魔法使い・商人)と性別を選び、名前をつけられる。

その他
預かり所
所持金とアイテムを預けておく場所。銀行と貸金庫のようなところ。アイテムは引き取りの際に手数料が必要となる。
時間の概念
町の外を歩くと日が暮れ、モンスターの出現率があがる。昼と夜では町の人々の様子も違う。このシステムはIVにも受け継がれた。
ダーマ神殿
レベル20に達すると主人公以外は転職することができる。レベル1に戻されるが覚えた呪文はそのまま受け継がれる。また、「さとりのしょ」があれば賢者になれる。
オーブ
6種類のオーブを集め、レイアムランドの祭壇に捧げると、不死鳥ラーミアが甦る。ラーミアに乗って上空を移動できるようになる。
格闘場
3匹のモンスターが闘いあうので、その勝者を当てる賭け事。オッズによって戻る掛け金が変わってくる。


FCドラゴンクエスト IV

--->詳細ページへ

主人公
勇者・17歳(名前・性別:ユーザー入力)
山奥の村でひっそりと育てられた。木こりと天女の間に出来た子らしい。
パーティ --> 8人 戦闘には4人まで参加
ライアン
バトランドの王宮戦士。体力と攻撃力に長けている。子供がさらわれる事件を究明し、消されようとしている勇者を捜しに旅へ出る。
アリーナ・ブライ・クリフト
サントハイムの王女とじいやたち。アリーナは武術、ブライは攻撃呪文、クリフトは回復呪文に優れている。おかしな夢を見たと王が言った矢先、王宮の者たちがいなくなり、真相を探る。
トルネコ
レイクナバという小さな町の駆け出し商人。自分の店を持ち、最強の武器を手にするというのが彼の夢。
ミネア・マーニャ
姉のマーニャは舞台に立ち、ミネアは占い師をやって父のかたきを捜していた。錬金術師だった父の弟子であるオーリンと仇討ちに。
その他
オムニバス
RPGとしては異色である連作の短編小説のように5章仕立てになっていて、それぞれの生い立ちについて語られている。5章で主人公が登場し、目的の同じ仲間と出会って魔物を倒しに行く。
人工知能(AI)
各章では上記のキャラクターがそれぞれ主人公となるのだが、サブキャラクター(オーリンなど)はAIで戦闘に参加する。これは5章にも当てはまり、5章で主人公となる勇者以外(ライアンなど)はコマンド入力が出来ず、それぞれに任せきりとなる。
乗り物
戦闘に加わる仲間以外は馬車に入って移動する。終盤は気球を使って空を飛ぶ。
地図
フィールドが広くなったためか、自分が現在どこにいるかわかる地図がゲーム内で入手できる。
メダル王初登場
各地に落ちているメダルを拾い集めて献上すると、他では手に入らないアイテムと交換してくれる。IVではへんぴな場所に住んでいた王も今ではドラクエの定番。
カジノ
コインを買って『ポーカー』『スロット』『モンスター格闘場』で遊べる。増やしたコインはアイテムと交換。


SFCドラゴンクエスト V

--->詳細ページへ

主人公
男:幼年期〜青年期(名前:ユーザー入力)
グランバニア王パパスとエルヘブンのマーサの間に出来た子。魔物使いとしての素質を秘めている。のちに勇者を捜し求めることになるが……
パーティ --> 8人まで 戦闘には3人まで参加
パパス
息子を連れ、身分を隠してなにかを探す旅をしている模様。
サンチョ
パパスに使える者で、城を出た王に同行している。
ビアンカ
主人公が移り住んだ町に住む女の子で幼なじみ。
フローラ
富豪ルドマンの娘で慎み深い女性。

その他、主人公とともに戦闘をする仲間が多数登場する。この頃から主人公の仲間となった者たちでも頻繁に会話するようになる。

モンスター
戦闘終了後にモンスターが起きあがることがあり、仲間にしてもらいたそうにしているので、仲間にくわえて戦闘に参加させることができる。レベルアップもして、特技を使いこなす。かしこさが20を超えていなければ指示通りには動いてくれない。
その他
時間経過
幼少期から始まって青年になり、キャラクターも一回り大きく描かれている。さらには結婚をして子供までもうける。
また、フィールドを歩いていると昼と夜がやってくる。
人工知能(AI)
「めいれいさせろ」が加わり、自分ですべてのコマンドが決定できるようになった。
乗り物
戦闘に加わる仲間以外は馬車に入って移動する。馬車が入ってこられないところではその他の仲間はついてこられない。馬車が一緒なら戦闘中でも入れ替えが可能。
その他、船、まほうのじゅうたん、天空城、マスタードラゴン。
ブーメランとムチ
それまで武器による攻撃は1体のみであったが、魔物のグループや敵全体に攻撃できる武器が登場。もちろんMPは消費しない。
仲間入れ替えの場
人間の仲間はおなじみルイーダの店にて。魔物はモンスターじいさんが面倒を見てくれる。
カジノ
コインを買って『スライムレース』『スロットマシン』『格闘場』で遊べる。増やしたコインはアイテムと交換。


SFCドラゴンクエスト VI

--->詳細ページへ

主人公
レイドックの王子(名前:ユーザー入力)
ゲーム序盤は魔王の力によって夢の世界に閉じこめられる。ライフコッド村の住人として生活し、それ以前の記憶があいまい。
パーティ --> 8人まで 戦闘には4人まで参加
ハッサン
大工の息子で武闘派。主人公と共に魔王に立ち向かうも一度は破れてしまう。
ミレーユ
占い師のもとで修行を積む女性。主人公らと魔王の城に向かう。
バーバラ
消滅した魔法都市に住む大魔女の後継者。攻撃魔法が得意。
チャモロ
ゲント族の長老の孫。僧侶的な力を持つ種族。
テリー
さすらいの剣士。とにかく強くなりたい一心で誰にでも雇われるようなところも。

その他、仲間となる人物多数。

モンスター
前作同様に戦闘後に仲間になることがある。ただし、戦闘にまものつかいの職を持つ者がいないと仲間にはならない。
その他
上の大地と下の大地
上の大地には大きな穴があいていて、そこから上の大地とそっくりな大地があることがわかる。現実の世界と人々が見る夢の世界を行き来して冒険を進める。
転職
幻の大地にはダーマの神殿がある。だれでも転職することができる。転職後はレベルも継続され、覚えた特技、呪文も使うことが出来る。それぞれのキャラクターが持つ個性は転職後も引き継がれるので、装備品もそのままで、職業とは別にレベルアップで覚える特技呪文がある。なので、たとえばパワー系のハッサンは魔法使いよりも打撃系の職業が向いているといえる。
職業は全部で18種。戦闘を重ねると職業レベルが上がる。基本職をいくつかマスターすれば上級職へと転職が可能となる。勇者も職業のひとつである。
乗り物
船が海底をはしったり、ひょうたん島で海を渡航したり、バラエティに富んでいる。空飛ぶベッドや空を駆け抜ける天馬など。
スライム格闘場
仲間のモンスターを参加させることが出来る。戦いに勝てば賞品がもらえる。
ベストドレッサーコンテスト
備品を組み合わせて己のかっこよさを上げて挑むコンテスト。当然ながら、キャラクターによって装備できない物があるので、出場者の選定はしっかりと。
カジノ
『ポーカー』『スロットマシン』で遊べる。


SFCドラゴンクエスト VII

--->詳細ページへ

主人公
漁師の息子(名前:ユーザー入力)
腕に水の精霊の紋章がを持つ。実は出生に秘密が・・・
パーティ --> 4人
マリベル
主人公の幼なじみで網元の娘。気が強くおてんば。
キーファ
グランエスタード王国の王子で主人公とも親しい。探求心が強い。
メルビン
伝説の勇者。年老いてはいるが、騎士としての能力は優秀。
アイラ
ユバール族の女戦士。
その他
職業
基本職は戦士、武闘家、魔法使い、僧侶、踊り子、盗賊、吟遊詩人、船乗り、羊飼い、笑わせ師。上級職は基本職をいくつかマスターして就くことができる。バトルマスター、魔法戦士、賢者、スーパースター、魔物ハンター、海賊、パラディン、ゴッドハンド、天地雷鳴士、勇者。
モンスター職
アイテムのモンスターのこころを持っていると就くことができる。スライム、くさった死体、エビルタートル、おどる宝石、はなカワセミ、キメラ、ホイミスライム、リザードマン、ばくだん岩、リップス、サンダーラット、ミミック、バーサーカー、ダンビラムーチョ、アンドレアル、のろいのランプ、ギャオース、ヘルバトラー、コスモファントム、ドラゴスライム、フライングデビル、ゲリュオン、死神きぞく、プロトキラー、ゴーレム、いどまじん、ダークビショップ、まじんブドゥ、ローズバトラー、ギガミュータント、プラチナキング、エビルエスターク、にじくじゃく、デスマシーン。
モンスター図鑑
戦ったモンスターの記録。攻撃アニメーションや倒した回数などを見ることができる。
モンスターパーク
戦闘後に起きあがったモンスターを捕まえてモンスターパークへ送ることができる。パークには草原や湖、岩場などの地形があって、モンスターはそこに住み着いて暮らす。仲間になる感覚なので、そこでは話しかけても戦闘にはならない。
移民の町
立ち寄る街で他の場所に移りたがっている人を見つけたら、移民の町を紹介してあげられる。ここに集められた人の数や、住民の職業(商人や牧師、あらくれものなどがいる)の割合などによって町が発展していく。
世界ランキング協会
かっこよさだけでなく、力やかしこさのステータスを競ったコンテスト。
カジノ
スロットマシン、ポーカー、ラッキーパネルがある。ラッキーパネルは絵合わせゲームで、アイテムを入手できる。


リンク集
スクウェア・エニックス エニックスのオフィシャルサイト
スパイク・チュンソフト チュンソフトのオフィシャルサイト
堀井雄二さん 堀井雄二さんのツイッター
ドラクエ・パラダイス ドラクエ公式サイト

ホームゲーム大事典ドラクエ・FF比較研究
Classic Gamer Sachi