■□封印されし島々□■
広大な海の上にぽっかりと浮かぶエスタード島。周囲には他の島はなく、島民は平和な日々を過ごしていた。主人公とグランエスタード王国の王子キーファは、島民が近づこうとはしない「禁断の地」と呼ばれる遺跡を探索する。幼なじみのマリベルも加わり、見つけた神殿に向かう。
台座の上に石版をはめ込んで地図を完成させると、来たことのない地へ降り立っていた。そこは魔物がはびこる世界で、またエスタード島へと戻ってみると、エスタード島のそばにはさっき訪れた見知らぬ島が浮かび上がっていた。
石版をはめて完成させた台座から行ける世界は過去の世界で、どうやら封印されていたようなのだ。元の世界に戻すためにと、主人公らはふしぎな石版を集めるが……。
■□ドラクエらしさはそのままに□■
建物も人物も3Dになっているものの、雰囲気は従来のまま。スーファミのRPGにはよくあった斜め見下ろし視点。そのままでは建物の裏を見ることができないが、LRボタンでアングルを変えることが出来るので、見えていなかった場所に宝箱が置いてあったりする。
また視点をはるか上空からの見下ろしにしたりもできる。
ムービーはそれなりに凝ったものになっているが、通常プレイしているキャラクターとのギャップがある。でもそれはプレステ初期のゲームにはありがちなことだ。
戦闘シーンでは今まで通り、敵の姿しか見えない。魔法のエフェクトやモンスターのアニメーションはあるが、それほど派手なものでもない。
転職のシステムも今までと同じようなかんじで行える。基本職が10と、基本職をいくつかマスターすると転職できる上級職が10。モンスターのこころを持っていると、そのモンスター職に就ける。モンスターを仲間にして戦闘で戦わせることはできなくなった。
■□新要素□■
ドラクエIIIに仲間の商人を町に在住させるイベントがあったが、それを発展させたイベントがある。町を転々としていると、その町を出たがっている住人に出くわすことがあるが、彼らに移民の町を紹介してあげることができるのだ。住人が増えていくと町も発展し、住人の職種(牧師や商人、ならずもの等)によっても発展の仕方が異なってくる。
モンスターを仲間にできないかわりに、モンスターパークが登場した。戦闘後に起きあがるモンスターをモンスターパークに送ることができる。モンスターはそこに定住するが、主人公らが訪れても襲いかかることはなく、話をしてくれる。
モンスター図鑑は常に持ち歩くことができ、戦ったことのあるモンスターを閲覧することができる。
世界ランキング協会というのは力、かしこさ、かっこよさのステータスを競うもので、常にランキングがボードに張り出されており、1位を取るとアイテムがもらえる。前作のベストドレッサーコンテストの流れを汲むものだ。
やり込み要素はそんなにないものの、シナリオが長めなのでクリアまで結構な時間がかかった。クリア後の追加ダンジョンもあり、かなり長い時間遊べる。操作もややこしくないので手軽にできるゲーム。
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