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ペーパーマリオRPG Wii
PAPER MARIO RPG

GC
任天堂
2004年7月22日発売


★アクションRPG

■□スターストーンと魔法の地図の話し□■
 ゴロツキタウンには伝説があった。その昔、ゴロツキタウンのある島は嵐にのまれてしまった。そのとき隠したお宝が今も地下に眠るという。
 ピーチ姫はキノコ王国を巡る旅に出てゴロツキタウンへとやってくる。そこで露天商から宝の地図をもらった。ピーチはその地図をマリオに送り、一緒に探して欲しいといった。ところが、着いてみるとピーチは何者かにさらわれていた。

 マリオはその地図を頼りにスターストーンを集めていく。ゴロツキタウンの地下には1000年の扉があり、スターストーンを7つ集めると開かれるという。ピーチをさらった者はこの扉の奥にあるお宝を狙っていたのだ。

■□バトルは観客の前で□■
 敵のシンボルと接触すると戦闘シーンに突入する。このとき、敵シンボルを踏みつけたりハンマーで叩くと先制攻撃できる。
 マリオの基本的な攻撃方法はハンマーとジャンプである。

 コマンド入力型ではあるが、攻撃する時にタイミング良くボタンを押すと連続して踏みつけたりする。ボタン操作は攻撃方法により異なっていて、方向レバーで弾いたり、ボタンを連打したり、画面に出るボタンの順番を素早く入力したり、音ゲーのようにタイミング良くボタンを押していくものなど様々。成功した時のほうがダメージを多く与えられる。

 このあたりは「スーパーマリオRPG」を踏襲している。
 防御の時もタイミング良くAボタンで防ぐと防御効果が現れ、Bボタンを押せば反撃もできるが、そのタイミングは防御のみより難しい。

 マリオたちは舞台の上に立っていて、観客席ではお客さんがその様子を見ている。初めは最大50人の観客だが、レベルが上がると最大客数も増えていく。
 お客さんたちはマリオが攻撃を決めると大喜びする。それがスターパワーとなってゲージに溜まっていき、最大客数までお客さんが徐々に入ってくる。客の数が多いほどパワーを多くもらえる。逆にバトルから逃げたり、ミスをしたりすると客は立ち去っていく。

 攻撃によるコマンド入力とは別にアクロバットというのがあって、あるタイミングでAボタンを押すとアクロバットが決まり、客からのスターパワーが多く入ってくる。また、アピールというコマンドでも多くのスターパワーがもらえる。
 スターパワーは何に使うかといったら、マリオが特殊攻撃をする時に必要となる。攻撃種類によって消費ポイント数がことなり、使った分を回復するのに客が重要となるわけだ。

 客はマリオたちにおひねりを投げるようにアイテムをくれることがあるが、逆に石を投げつけることもあるので、画面にXボタンを押すように指示が出たら、敵か味方か判断してボタンを押さなければならない。
 客席で子守歌を奏でたり、金だらいが落ちてきたり、セットが倒れてダメージを受けたり、スモークたきすぎで攻撃がきかなかったり、舞台では様々なことが起こる。
 とにかく、ユニークな戦闘シーンだ。

■□バッジとフラワーポイント□■
 バトルに勝利するとスターポイントが手にはいるが、これは経験値のようなもので、100個溜まるとレベルが1つ上がる。
 HP(体力値)FP(フラワーポイント)BP(バッジポイント)のいずれかを上昇することができる。

 フラワーポイントとはMPのようなもので、マリオや仲間が特殊攻撃するときに必要となるポイントで、HPのように個々に設定されているのではなく、全員が共通でこのポイントを使うことになる。
 全体攻撃やステータス異常にさせたり、敵のアイテムを奪ったりと、キャラクターによって様々。

 バッジポイントとはマリオが装備できるバッジの数に関係してくる。そもそもマリオはレベルアップ時に攻撃力や守備力が増えることがない。武器や防具というのも一切なく、身につけるものはこのバッジだけ。
 バッジは他のRPGでいうところのアクセサリーみたいなもので、HPを5増やすとか、攻撃力を1上げるとか、特殊攻撃が使えるようになるとか、自動的にHPを回復するといった効能がある。

 バッジにはそれぞれ装備時に必要となるポイントがある。BPが12ポイントである場合は、バッジの組み合わせによって合計で12ポイント以内になるように装備しなくてはならない。6ポイント必要なバッジだと2つしかつけられないということだ。
 バッジはかなり多くの種類が手にはいるが、実際装備できる数が少ないのでフラストレーションが溜まってしまった。
 とにかく、バッジを付けないことには強くならないので、バトルが結構面倒だったりするのだ。

■□マリオと共に行く仲間□■
 スターストーンを手に入れると1ステージがクリアとなっていき、だいたい1ステージで1人新たに仲間が増える。戦闘時は仲間1人しか参加できない。戦闘中にも交代できるが、特別なバッジを付けていない限りは1ターンを無駄にしてしまう。
 仲間には特殊能力があって、戦闘シーン以外でも、フィールドを行く時にその能力を使う場面に出くわす。

 まず、マリオはジャンプとハンマーだ。くるりんジャンプでヒップドロップしたり、大きなブロックを壊せるハンマーとか、いくつかその能力を見つけ出すことになる。
 そのほかにもゲームを進めていくと、黒いカギで開ける宝箱にはマリオの能力がアップするものが秘められている。ぺらぺらの紙になってくるくるとロールのように丸まったり、紙飛行機になったり、船になったりと、新感覚の能力であたらな地に踏み出す。

 仲間は爆弾で壁を壊したり、風を吹かせて貼り紙をはがしたりとか、自分の影に潜り込んでトラップを回避するとか、それぞれの能力を持っている。
 仲間は通常の戦闘ではレベルアップせず、フィールドの至る所にあるシャインを見つけ出し、デアールという人物のところでレベルアップをお願いすることになる。仲間は最高でも2段階しかレベルアップしない。

 レベルアップすると攻撃力やHPが上がり、特殊攻撃も増える。また、マリオが付けるバッジによっても能力はアップする。キャラクターを育てるゲームではないというところが通常のRPGと違うところで、仲間の能力を使った仕掛けを解くのはそれなりに楽しい。

■□脇役たち□■
 1ステージクリアすると、さらわれたピーチ姫、ピーチ姫を探すクッパの視点に切り替わってエピソードが語られる。
 ピーチはスーパーコンピューターを使ってマリオにメールを送ったりする。クッパは最終的にマリオと戦うが、どうも本編とはずれてる戦いで、クッパはギャグになってしまっている。

 マリオの弟ルイージは冒険の拠点となるゴロツキタウンにうろうろしている。彼はエクレア姫を救い出す旅に出ており、マリオにその物語を語ってくれるのだが、どうも間が抜けたキャラクターだ。

 そのほか、ミステールは占いでマリオが探しているものがどこにあるかヒントをくれる。サンデールはまじないをかけてくれ、戦闘中にランダムで攻撃力がアップしたり、スターポイントを増やしてくれたり、といった特典がある。

■□コンプリートの楽しみ□■
 アイテムを使って料理するとレシピが記録されていく。ほかにも仲間のクリスティーヌが戦闘中に敵のステータスを調べると記録されていき、バッジもどれだけ集められたかファイリングされる。

 バッジは店でも買うことができるが、売られているものは日々変わっていく。また、宝箱などで見つけることもある。
 星のかけらを集めると、それと交換にバッジをくれる人物もいる。
 また、100階ダンジョンでは10階ごとに宝箱があって、バッジが手に入る。1階につき1シンボルの敵がいて、それを倒すと次への土管が現れる。10階ごとに抜け出せる土管もあるが、また入り直すと地下1階からのスタートとなってしまうので、100階までたどり着くには時間もかかるし、結構シビアだ。

 掲示板に貼られている依頼を受け、その依頼をこなすと依頼主から報酬がもらえる。なかには遊技場であらたなミニゲームを遊ぶカードをくれる人もいる。

 RPGのシステムとしても変わっているし、イベントもいろいろある。本編と関係ない遊びの部分もふんだんだ。
 多少面倒なイベントがあったり、戦闘が燃えないなどマイナスなこともあるけど、ぺらぺらのマリオを操作する楽しさがあって、いっそのことゼルダの伝説みたいにしてしまえばよかったのになと思った。



リンク集
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