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神 社




式内延喜式神名帳に「駿河国有渡郡三座並云々草薙神社」と記載されており、御祭神は景行天皇第二皇子日本武尊をお祀りしてます。
国史社伝によれば尊は東国の蝦庚が叛いたので、これを平定するため吾嬬国に行く途中、このあたりで逆賊が起り原野に火を放って尊を焼き殺そうとしました。尊は出発の折、伊勢神宮に参拝し倭姫命より載いた佩用の剣を抜いて「遠かたや、しけきかもとを、やい鎌の、利鎌をもちて、打ちはらふごとく」と鎌で打ち払うように唱へ剣を振り、あたりの草をことごとく薙ぎ払い、これも倭姫命より載いた燧(火打石)で火をつけました。その火は逆に賊の方へなびいて、尊は無事にこの難を切り抜けられました。

尊を焼き殺そうとした所が焼津で、その後賊を追いかけ討ち果たした所が草薙と伝えられています。その後、佩用されていた「天叢雲の剣」を「草薙の剣」と名称を変更になりました。
草薙神社は中世、武士の尊崇を集め、特に
徳川家康が社殿の造営をし、50石の朱印状を寄与し、歴代の将軍もこの神社を保持してきました。この神社では毎年9月に長竹を空高く打ち上げる「龍勢煙火」が奉納されます。元々は軍事に使われる狼煙の事です。ちなみに昼は「龍勢」、夜は「流星」と呼ぶそうです。







「東久佐奈岐(くさなぎ)神社」といい、静岡市清水山切(旧庵原村山切)という所にあります。
吉備武彦命が日本武尊東征に副将軍として従って功があり、この地を賜りました。そこで吉備武彦は、日本武尊を崇めてこの地に神社を建てました。社殿も境内も小さ目ですが地元では大事に保持されています。
平安時代編纂の「延喜式神名帳」にもこの神社はのっており、昭和13年発行の「神道大辞典」によれば、草薙・久佐奈岐両神社共清水にあり、いずれも由緒は同じ事が書かれてます。明治になり「草薙神社」は県社となり、ここ「久佐奈岐神社」は郷社となりました。

矢倉神社 首塚稲荷 原 稲 荷
創建は仲哀天皇の御代で、
庵原国造意加部彦命が日本
武尊・景行天皇を祀られま
した。当地は日本武尊御東
征の際、軍営を布き兵站部
や武器庫を置かれた遺跡と
伝えられています
矢を
ねて櫓を建てたので矢倉と
云います。

尊が無事に草薙の難を切抜
けられた時、戦死した賊の
首を埋め塚をつくったと伝
えられる場所が「首塚稲荷」
として祀ってあります。こ
の近くには血流川という太
古の賊との戦いのすさまじ
さを語っているような小川
があります。
草薙の難の後、この里に尊
がよられ、土地の人々を集
め「この山海の景勝地に住
みながら海の幸だけにたよ
り、山の幸の有ることを知
らないのは気の毒だ、やが
て誰か山の幸(米作り)を
教える者が来るだろう」と
告げた場所。





「みほ神社」は平安時代の延喜式神名帳にも記録が残っている古社で、夫婦和合、縁結び、交通安全の神として信仰されています。神は、大巳貴命(三穂津彦命・大国主命)と三穂津姫命の二柱神です。創建年代は不明で延喜年間に従五位下に敘せられています。
広さは5000坪あり、古来より、朝廷を始め武将等の信仰を集め、
日本武尊が東征で立ち寄ったとされる古い社で、航海・漁業の神として地元の厚い信仰を受けています。

宝物館には重文の太刀のほかに、天女の羽衣の一片という「布」や、為朝が使ったと言われる大壷などが陳列されており、昔は三保一帯がこの神社の社領でした。境内には、左甚五郎の作といわれる神馬が奉られています。
御神木の「羽衣の松」から神社まで続く松並み木は「神の道」と呼ばれ、春には22種、220本の桜が境内に咲き誇ります。


●合併した静岡市側






元和2(1616)、徳川家康は隠居先の駿府城で亡くなりました、遺言により久能山は墓所になり、遺骨は久能山に葬られました。その後大権現の神号が贈られ、東照宮と称せられました。二代将軍秀忠の命により造営された社殿は、権現造、総漆塗り、極彩色の壮麗なもので、日光東照宮の先駆をなすものといわれ、江戸文化の枠を集めた建築物として、楼門、神廟などとともに重要文化財に指定されています。後に家光により、墓は日光に移されました。




創立は千古の昔にさかのぼり、今川、武田、豊臣、徳川など歴代幕府から厚い信仰を受けました、通称おせんげんさんです。古くから駿河地方の総社として広く信仰を集めている神社で、市街地に接する賎機山の麓に位置し、神部神社、浅間神社、大歳御租神社の三社を総称して静岡浅間神社といいます。4万5000平方bの境内には、文化元(1804)から60年の歳月と当時の金額で10万両を投じて建築された漆塗り極彩色の社殿群があり、いずれも国の重要文化財に指定されています。特に楼閣造りの大拝殿は浅間造りの代表的なもので、高さ25b内部は132畳敷きの広さがあります。境内には緑が生い茂り、参拝、散策に多くの人が訪れてます。


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