TA PROHM　タ・プローム

12世紀末にジャヤヴァルマン7世が母の菩提を弔うために立てた仏教寺院
熱帯樹林が建物に根を張り枝を伸ばしている

塔門　観世音菩薩の四面仏

　　　　
巨大な大樹　スポアン

　　　　
映画のロケーションになりそうな、ものすごい迫力
トラの兄弟の物語「トゥーブラザーズ」に使われた

＊ジャヤヴァルマン7世（在位１１８１〜１２０１年）　

大乗仏教徒で、アンコールトムのほかパンティヤイ・クデイ、タープロム、ブリヤカン、スラスラン、タ・ソムなどの仏教寺院を建立
慈悲心に厚く「民の苦しみを時分の病以上に苦しみ」（サイフォンの石碑文）国内の102箇所に病院を作り、主要三街道の約15キロおきに宿泊所を設置した。
外交・用兵の術に長け、無謀な戦争を行わず（中世は隣国、チャンパ・シャムとの戦争が絶えない）一国と戦う場合は他国と中立を保って背後の危険をなくし、
敵国の王子であっても時には優遇して傀儡に仕立て1190年には宿敵チャンパを降伏させた。
中世カンボジアはこの王のとき、繁栄を極め領土はもっとも広大となり、遠征による多数の戦利品や捕虜が続々とアンコールに運び込まれたが、
相次ぐ遠征と大建築によって国庫は窮乏し、王の死後国力は次第に傾いていった。


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