Wall stone 壁石

    (16)出た牌は、また出る


打熟不打生(ターショープターション)という格言がある。
とは熟牌(河に1枚でも切り出されている牌)、生牌(河に1枚も切られていない牌)の意味。そこで打熟不打生は、“中盤過ぎ、熟牌は比較的安全だから切ってもいいが、生牌は危険だから打たないほうがいい”という意味となる。

 たしかに特に終盤になっての生牌の字牌はかなり危険。いずれにしても、終盤で場に高い牌はなかなか出てこない。そこで逆に言えば、場に安い数牌はロンアガリし易いということになる。

 じっさい字牌は逆立ちしたって4枚しかない。アガリ牌になるには、通常はシャンポン待ちとなる。となれば残りは2枚しかない。しかし数牌は、両面待ちが普通。4枚切られていても、残りは4枚ある。何枚場に出ていたって、アガリには1枚あればいい。

 では誰が打つか。そんなこと分かるワケがない。(笑)
 そんなとき目安になるのが、相手が序盤に切っている牌。

 たとえば自分が三索 六索待ちの時、対面と下家が序盤に三索 六索を切っているとする。二人がどうして三索 六索を切っているかといえば、要らないから切ったに決まっている。(笑)

 要らないと思った牌が、後から必要となるケースはめったにない。そこで後で同じ牌が来たとき、手を進めている、あるいは手が煮詰まっていればまた切る可能性は非常に高い。出た牌は、また出る。それを肝に銘じておかないと、こんなバカなことをする....

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