台湾16枚麻雀の著者、張さんから聞いた話。数年前、張さんが中国四川省を旅行したとき、そこでは字牌を抜いた数牌108枚だけの麻将が行われていたそうだ。それを聞いて、いささかびっくりした。と言っても、その変則ぶりにびっくりしたわけではない。
「郭雲亭に逢うの記」でも述べられているように、原始麻雀は字牌ナシの数牌だけでゲームされていた。そんな原始麻雀スタイルでゲームされていたことにびっくりした次第。
もとより詳しいルールは不明であるが、どうやら数牌3種のうち2種だけを使うというアガリ条件があるらしい(中麻式にいうなら、常に絶一門が条件というわけ)。
「それはすごい。勝負も早そうですね」と合槌を打ったところ、
「勝負を早くするため、手牌も10枚でやっていた」との話。
「へぇ、手牌10枚ですか」と感心していると、
「いや、手牌7枚というのも見かけました」
「 (゚0゚) 」
手牌が少ない上にルールがシンプルなので、勝負が非常に早くつくという。最初は(四川省には原始麻雀が残っているのか)と思ったが、どうやら近年になって行われるようになったらしい。
日本のサンマは万子の〜を抜いた残り108枚でゲームされるのが普通。しかし〜を抜くのは面倒と云うので、数牌108枚でゲームするサンマもあるとか。使用牌は同じだが、四川省麻将はあくまで4人麻将。
そんな話を聞いてしばらくしてから、純麻雀会があった。ところが急用で某氏が遅参することになった。そこで待ってる間、数牌麻雀をやってみた。もちろんルールは、普通の純麻雀。これがけっこう面白かった。(^-^)
字牌が無いので字一色、大三元、四喜和などはできない。しかしどのみち役満貫など通常は発生しない。混一色やチャンタはかならず清一色、ジュンチャンということになる。いっけん難度が上がるようだが、字牌が無い分、作りやすくなる。通常、序盤に行われる字牌の処理作業が無いので勝負も早い。
そうこうするうちに某氏が到着。そこでお開きにしたが、機会があればまたやってみたいと思ってる。
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