川崎備寛(かわさきよしひろ)、通称「かわさきびかん」は、昭和38年に死去した。その際、日本麻雀連盟より名人位を追贈された。これは日本最初の名人位であり、現在まで、その例はない。それほどの打ち手であったし、卓越した戦術論を残している。
じつは川崎備寛氏は、σ(-_-)の師匠である大西太郎氏の師匠にあたる。そんなこともあって、会ったことはないが、なんとなく親しみを感じている。
その川崎名人の、ある日の雀譜。
二十二麻雀(アルシーアルマージャン)なので、現代麻雀とはアガリ役の翻数とか得点形態が全然異なる。とうぜん現代麻雀とは打ち筋も異なってくる。
二十二麻雀でこの配牌を見たら、まずはの一翻をモノにしたいと思う(他に符が無ければ、のみで200点。現在の一般麻雀3千点ほどに相当する)。次ががからんだ混一色。あとは欲で、チャンタか一通、あるいはを重ねた手。
#二十二麻雀にサンシキはない。
二十二麻雀は役ナシでもアガれるので、全員テンパイが早い。それも念頭に置いて、5巡目にポンの速攻。そして6巡目までは、 ロンによるアガリも考えた打ち回し。
7巡目にを引いて、混一へ切り替え。あとはなりゆきのアガリ。まぁ、正直言ってどうこういうほどの局ではない。
それじゃあこれをσ(-_-)が現代式で打ったら、どうなるか。
まず第1ツモの 。これが運命の分かれ道。ここでをツモ切りしていれば、次の ツモでサンシキめが出てくる。 σ(-_-)は、まず ツモ切りなので、 ツモでを切る可能性が強い。
そうなると、5巡目のもポンしないので、あとはどうなるかワカラン。
もし第1巡めにを切っていれば、逆に混一、一直線。もちろん5巡目のもポンだが、当然ここで切りはない。ポンの段階でこうなっている。
↓
あとはたぶん、こんな感じ。
生牌 チー
↓ ↓
?
チーの段階で何を切るか分からないが、たぶん。
いずれにしても、大した変わりはないか。(-_-;
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