国士無双でもう一つ思い出した。学生時代、雀話「なまぬる餃子」でも書いた、洗足池のM山の下宿での麻雀での出来事。
ある局、対面の橋場(仮名...)が、こんな捨て牌で3巡目にを切って立直をかけてきた。立直牌はだったかも知れないが、まぁそれは大した問題ではない(って、忘れただけだ....(-_-)
)。
そのときのσ(-_-)の手牌や捨て牌はまったく覚えていない。ただ橋場の立直がかかたとき、“早い立直だな”とは思ったが、“俺もこんないい手なのに”とは思った記憶がない。そこで大した手でなかった事はたしかだ。
そのとき上家で親のM山はというような捨て牌だったが、ちょっと考えて現物のを切ってきた。 一巡して橋場の番になったとき、橋場がなにか不要牌をツモ切りしながら、「おい、この待ちが分かるかぁっ」と云ったので、反射的に「9索っ!」と叫んだ。すると橋場が「なんで分かるんようっ!」と叫び返した。(笑)
「なんで分かるんようっ」たって、そんなもの分かるわけがない。しかし捨て牌がと最初から中張牌の切り出しで、おまけに早い立直。そこで七対子かなと思っていた。そこへわざわざ「分かるかぁ」と聞くから、ひょっとして単騎かと思っただけだ。
しかしいかに「なんで分かるんようっ」と叫び返されても、半信半疑だった。だってそのころの麻雀は、「安いから打ってくれ〜」と云われて、安心して危険牌を打つと満貫にドンッ!。「安いって云ったじゃないか」と抗議しても、「倍満より安い!」という返答がまかり通ような麻雀だったからだ。
で、それからさらに2巡して橋場もツモらず、M山の番となった。σ(-_-)は橋場と「ああでもない」、「こうでもない」とくっちゃべっていた(なにしゃべっていたか忘れた)。するとM山がツモ牌を右端においたまま、「・・・った、・・・った」と、何かブツブツ云ってる。
「どしたんだ?、早く切れよ」と声を掛けると、今度はもう少しはっきりした声で「ツモった、ツモった」と繰り返した。
「なんだ、ツモったのか。それじゃあサッサと手を開けろよ」と云うと、「うん」という雰囲気で手を倒した。見ると嵌のツモのみの手(ほかのメンツは覚えていないが、という感じでもう一メンツ索子があって、初心者には分かりにくい感じだった)。
それで「なんだ、お前、の振り聴かぁ」と驚いていると、橋場が「おい!、俺がどんな手か分かってるのかぁ!」と叫んで手を倒した。見るとなんとまぁ、国士無双の待ち。
橋場は真っ赤になってなにか喚いていたが、こっちは笑って笑って腹がいたくなった。(笑)
実はこのエピソードを思い出したのには、最近似たような状況の話を聞いたからだ。そっちは国士無双とは関係ないが、状況がよく似ている。
あるところである女性がこんな捨て牌で立直をかけたという。
(字牌はあいまい)
で、を一発でツモ! 開けられた手牌は、なんとの三門張。ツモった牌はラス牌の。
このエピソードを話してくれた人も、「これにはシビレました」と云っていた。そりゃそうだろうなぁ....(^ー^;
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