点数計算ができるとか出来ないとかいうことがよく話題になる。話題になるということは出来ない人が結構多いということ。どうして出来ない人が多いかと云えば、それは現在の計算法が煩雑だからである。
もちろん麻雀伝来以来、計算法はずいぶんと簡便になった。しかし現行計算法には麻雀誕生以来のネックが存在する。それは符計算の存在である。これある限り、麻雀の得点計算はその煩雑さから脱皮することはできない。
すでに昭和40年頃、若い人の間では30符固定式という計算法が結構行われていた。これはどんなアガリもすべて連底30符として計算するもので、符計算はいっさい無い。また暗槓はすべて一翻アップとして計算する(幺九牌の暗槓のみ一翻アップというルールもあった)。
このような計算法に対し、一部に「これでは符計算の妙味がなくなる」などと主張する向きもある。しかしそれは単なる食わず嫌い(と思ふ)。じっさい精算法が4捨6入法に移行した当時さらに4捨6入法が今日のダブル切り上げ式に移行した当時、同じような論があった。しかしやはり簡便さが支持されて、今日に至っている。
それでも「計算の妙味うんぬん」を主張するなら、点跳ねで2符を10符に切り上げてしまうような現行方式は直ちに中止して、2符たりともおろそかにしない精算法でゲームするのが一番ということになる。
それほど簡単になった計算法であるが、それでもまだかなり面倒くさい。そこでそんな無意味な符計算はやめて30符固定式を採用するのが、これからの現状にマッチしている。そうすれば、麻雀がもっともっと若い人に取り組みやすいゲームになることは間違いない。
しかしこの30符固定式も、符計算の流れを引きずっている。そのため3,900とか5,800という点数が発生する。そこでこれを整理したのが、30符をベースにした点数固定式の点数表。
※翻数には場ゾロを含む。
子 |
|
翻数 |
|
親 |
ロン |
ツモ |
* |
ツモ |
ロン |
1000 |
300/500 |
三翻 |
500all |
1500 |
2000 |
500/1000 |
四翻 |
1000all |
3000 |
4000 |
1000/2000 |
五翻 |
2000all |
6000 |
8000 |
2000/4000 |
六/七翻 |
4000all |
12000 |
12000 |
3000/6000 |
八/九翻 |
6000all |
18000 |
16000 |
4000/8000 |
10-12翻 |
8000all |
24000 |
24000 |
6000/12000 |
13-14翻 |
12000all |
36000 |
32000 |
8000/16000 |
15翻-役満 |
16000all |
48000 |
※槓の有無は関係無い。
サンマヒストリーでも書いたけど、サンマは本サンマと点サンマに大別される。点サンマには得点に親子の別はないが、本サンマは親子の別があるものが多い。また本サンマではツモ損式、ロンツモ同点式などもさまざまなルールがある。ロンツモ同点式なら、それはそれでいい。しかしアガリ点に対する比率はグループによって多少の差異があるようだ。そこで本サンマ用に新しいタイプのロンツモ同点式を考えた。
子 |
|
翻数 |
|
親 |
ロン |
ツモ |
* |
ツモ |
ロン |
1200 |
400/800 |
三翻 |
800all |
1600 |
2400 |
800/1600 |
四翻 |
1600all |
3200 |
4800 |
1600/3200 |
五翻 |
3200all |
6400 |
8000 |
3000/5000 |
六/七翻 |
6000all |
12000 |
12000 |
4000/8000 |
八/九翻 |
9000all |
18000 |
16000 |
6000/10000 |
10-12翻 |
12000all |
24000 |
24000 |
8000/16000 |
13-14翻 |
18000all |
36000 |
32000 |
12000/20000 |
15翻-役満 |
24000all |
48000 |
まぁ、サンマの計算法はオマケだけど、せめてヨンマだけでも点数固定式が普及すると良い。いまいくつものマージャンプロ団体があるけれど、オカルトチックな戦術論を展開しているヒマがあったら、点数固定式を普及させる努力をしたほうが、世のため人のため?(^-^;
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