Linuxの基礎知識&基本操作


 Linux をサーバーとして運用する場合はWindowsと違ってマウスで操作すると言う事が殆どありません。 直接設定ファイルを編集するなど、キーボード操作がメインになります。ここでは、この知識は必要かな?と思った事を説明していきます。
(Linux を使い慣れている人には、当たり前の操作なので読む必要は無いと思います。)
 2013/2/1 Plamo Linux 関連の事を追加

≪ 項目 ≫
1.ログインと終了の仕方
2.ユーザーの追加と削除&パスワード設定
3.CD-ROM&Floppyの使い方
4.Linuxのパッケージ(RPM)について
5.ブートディスク作成の仕方
6.Ctrl + Alt + Delete での終了
7.ホスト名の変更の仕方
8.ポートの追加


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 1.ログインと終了の仕方

 ◆ログインの仕方

 Linuxは複数のユーザーが使用することを前提に作られているので、Linux自体が誰がシステムを使用するのかを把握しておかないといけません。 更に他人が勝手に使用してシステムを壊されるといけないので、ユーザー名及びパスワード入力して認証を受ける必要があります。これをログイン作業と言います。

以下がLogin画面です。( X Window を使用している場合は違います。)
Turbolinux Server 7.0 (Esprit)
Linux 2.4.18-20 on an i686 (xxxxx)   <<--(1)
VC: vc/1

xxxxx login:

 (1)の部分の下線部にはKernelの version が表示され xxxxx にはそのサーバーのホスト名が表示されます。
 login: の箇所に、ログインしたいユーザーを入力します。”root”ユーザーだけは特別で、全ての権限が与えられています。 (絶対に”root”ユーザーは作成されます。)全ての設定の変更や、ファイルのアクセス権、またパスワードの変更が可能ですので、 作業が済んだら、他の人に使用されない様に必ずログアウト(下記参照)しましょう。

 password: の箇所に、そのユーザーに設定したパスワードを入力します。この時、キーボードを打っても何も表示されません。 ”DEL”キーなど入力しても削除されないので、間違えたら入れ直してください。

 ◆終了

 終了と言っても、普通に電源を切る状態とログアウトする状態と2つあります。
 パソコンの電源を切りたい場合は”shutdown”コマンドを使用します。 この場合は全てのプログラムが終了しパソコン自体の電源を落とします。
 ログアウトは、現在ログインしているユーザーを終了します。”exit”コマンドを使用します。 ログイン画面に戻るだけです。Linux自体が終了するわけではなく、裏ではデーモンが動いています。 Apache等を動かしてる場合は電源を落とすわけにはいかないので、ログアウトしてログイン画面に戻して、他の人に勝手に動かせないようにします。
 ”shutdown”はroot権限でないと実行できません。
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 2.ユーザーの追加と削除&パスワード設定

 ユーザーの追加は”useradd”コマンドで、 ユーザーの削除は”userdel”コマンドで行います。 (使い方はコマンド集を参照してください。) どちらもroot権限でないと実行できません。また追加した直後はパスワードの設定されていないので、パスワード無しでログインされますので、 ”passwd”でパスワード設定を行ってください。 ちなみにこのコマンドは”root”の場合は全ユーザーのパスワードを設定でき、一般ユーザーは自分自身のパスワードを設定できます。
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 3.CD-ROM&Floppyの使い方

 ◆マウントの仕方

 CD-ROMとフロッピーを使用する際、”mount”コマンドを使用して、マウントをしないといけません。 何故、マウント作業が必要かというと、LinuxはBIOSに対して必要以上に命令しないようにして、無駄な処理を極力しないようにしているからです。 (Windowsは常に監視しているようです。) なので、ユーザーがメディアをセットしたら、それを認識するように命令を出さないといけません。
 マウント先は Turbo Linux の場合は、CD-ROM(DVD-ROM)の場合は”/mnt/cdrom”、フロッピーの場合は”/mnt/floppy”です。 このマウント先は、ディストリビューションによって異なる場合がありますので注意してください。
 ちなみに Plamo Linux の場合は”/mnt”はありません。
 CD-ROM の場合は”/cdrom”というディレクトリィが存在する( ”/ ”ルートの直下にあります)ので、これにマウントします。

 フロッピーのマウントについてですが、管理人のPCだと動作していません。 マウントするディレクトリィは”/dev/fd0”だと思われるのですが、実際実行してみるとフロッピードライブは動作するものの I/O エラーが出てしまいした。 マウントポイントを管理する”/etc/fstab”を参照しても、フロッピーに該当する行が何故か無かったので、環境的な問題か?ハード的な問題なのか?原因が分かってません。

 ◆アンマウントの仕方

 CD-ROMとFloppyを使い終わったら、必ずアンマウント作業を行ってください。 BIOSが処理を持ったままの状態なので、ボタンを押してもCD-ROM等が出せません。 ”unmount”コマンドを使用して、BIOSから切り離します。

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 4.Linuxのパッケージ(RPM)について

 Linuxのパッケージ(RPM)について

 パッケージ(RPM)とは Red Hat Package Manager の略で、アプリケーションのファイル群を1つにまとめて、インストール、Versionの管理などを容易にできます。 Turbo Linux のパッケージは、基本的にTurboLinux,Incによって作成されてます。 基本的な操作は”rpm”コマンドを参照してください。
 パッケージを使用せず、ソースプログラムをコンパイルしてインストールする事も可能ですが、Lab-Kageではなるべくパッケージを使用する事をお勧めします。 その理由としては、インストール、アンインストール、Versionアップ等が容易に行える点です。 インストールする際、依存チェックも行ってくれるので、どのパッケージが不足しているか等の情報を表示してくれます。 また、セキュリティ情報もTurboLinux Japanで確認できるので、管理しやすいです。
 ただし、Apache、Tomcatの連携などのパッケージ版ではできない場合もあるので、ソースプログラムが必要な時があるので注意してください。
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 5.ブートディスク作成の仕方

 カーネルのアップデートによる書き換えや、何らかの障害でハードディスク上のカーネルが起動しない場合があります。 そういう場合の為に、ブートディスクを作成する事をお勧めします。
 通常は Linux インストール時に作成するか聞いてきますが、もしこの作業をスキップした場合は次の手順で作成できます。 まず、フォーマット済みのフロッピーを挿入して以下のコマンドを実行します。

  mkbootdisk --device << device >> << version >>

 << device >> の部分には、フロッピードライブのデバイス名を入力します。 Turbo Linux の標準では”/mnt/floppy”になります。  << version >> には、カーネルのバージョンを指定します。
カーネルのバージョンを調べるには”uname -r”で調べられます。
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 6.Ctrl + Alt + Delete での終了

 Windows みたいに Ctrl + Alt + Delete で終了したい。 または、Linuxで Ctrl + Alt + Delete で終了させている人を見たけど、設定の仕方がわからない。 という方は居るのではないでしょうか?一応 Turbo Linux ではその機能はありますが、標準設定では無効にされています。
  Ctrl + Alt + Delete で終了する設定は”/etc/inittab”というファイルで設定を行いますが、 カーネル起動時に読み込まれるファイルなので、設定間違えると起動しなくなる可能性があります。 そのファイルのバックアップを取るのと、ブートディスクを作成しておく事をお勧めします。

 ”/etc/inittab”の以下の行のコメントを外しましょう。

 # ca::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -t3 -r now
     ↓
 ca::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -t3 -r now

 再起動でも良いですが、以下のコマンドで ”/etc/inittab”が変更された事をカーネルに伝える事ができます。

 telinit q

以上で ”/etc/inittab” の変更が有効となり、Ctrl + Alt + Delete での終了が出来るようになります。
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 7.ホスト名の変更の仕方

 Linuxのホスト名(コンピュータ名)を変更したい場合は”/etc/sysconfig/network”のファイルを編集します。

(”/etc/sysconfig/network”の例)
NETWORKING=yes 
HOSTNAME=Lab-Kage-Server<--(1)
GATEWAY=192.168.xxx.xxx 
GATEWAYDEV=eth0 

 (1)の部分の”HOSTNAME=”の後に、付けたいホスト名を記述します。 初期設定では”localhost”になっているはずです。 変更した後は、Linuxを再起動するか、”/etc/rc.d/init.d/network restrt”で認識させます。

 Plamo Linux に”/etc/sysconfig/network”はありません。
 ホスト名の設定ファイルは、”/etc/HOSTNAME”にありますが、直接そこを編集するより、”netconfig”というコマンドがあります。 このコマンドの方が対話式でIPアドレスやサブネットマスクなどの変更も可能なので、そちらを使用した方が良いでしょう。
 IPアドレスなどの設定ファイルは別のところにあります。
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 8.ポートの追加

 Linuxで使用するポートの情報は”/etc/services”に記述されています。 たくさんあるのでHTTPを例に見ると以下の様になっているはずです。

 http  80/tcp

見方としては、
<< プロトコル名 >>  << ポート番号/トランスポートプロトコル(tcp Or udp) >>  << エイリアス名(省略可) >>
となっています。
 新しく追加する際もこの書式で記述する事になりますが、プロトコル名やポート番号が重複しないように記述してます。

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