コマンド ユーザー操作・システム系

≪ コマンド ≫
shutdown・・・システムの停止、再起動
exit・・・ログオフ
su・・・ユーザーの切り替え
ps・・・タスクの表示
top・・・CPU負荷、メモリ状況の表示
kill・・・プロセスを終了する
ping・・・ホスト間の接続の確認
route・・・ネットワーク経路を表示
netstat・・・ネットワークの状態を表示
df、du・・・HDDの容量を表示
mount、umount・・・マウント操作
useradd、adduser・・・ユーザーの追加
userdel・・・ユーザー削除
usermod・・・ユーザー情報の変更
passwd・・・パスワードの変更
groupadd・・・グループの追加
ifconfig・・・IPアドレスの確認
fsck・・・ファイルの修復
nmap・・・ポートスキャン

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 ● shutdown

機能:システムの再起動、停止をする。
書式: shutdown [ option ] [ 時間 ]
説明:  Linuxの作業が終わり、パソコン自体を停止、または再起動します。[ 時間 ] の箇所に何分後かに停止させる設定も出来ます。 直ぐに停止させたい場合は now を指定します。

 ◆ 主なoption
  -h システムを停止する。(パソコンの電源が落ちる)
使用例 : shutdown -h now
  -r システムを再起動する。(パソコンが再起動する)
使用例 : shutdown -r now

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 ● exit

機能:現在ログインしているユーザーをログオフする。
書式: exit
説明:  現在ログインしているユーザーをログオフします。 ”su”コマンドでユーザーを変更していた場合は、変更前のユーザーに戻ります。

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 ● su

機能:ログインしているユーザーを変更する。
書式: su [ option ] [ ユーザー ]
説明:  現在ログインしているユーザーを変更します。ユーザー名を省略した場合 root でログインする事になります。
 また一般ユーザーからユーザー変更はパスワード認証が必要です。

 ◆ 主なoption
  - 元のユーザーの環境変数を引き継がず、自分の環境変数を設定する。(ログインし直す様な感じ)
  -C "Command " 指定したユーザーでCommandを実行する。(必ず " で囲む)
実行した後は元のユーザーに戻る。

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 ● ps

機能:現在のプロセスを表示する。
書式: ps [ option ]
説明:  現在、Linux上で動作しているプログラムを表示します。 ”PID”はプロセス番号、”TTY”はプロセスが実行されている端末、”STAT”はプロセスの状態、”COMMAND”は実行したコマンドを表します。

 ◆ 主なoption
  a 全てのユーザーのプロセスを表示する。
  f プロセスの親子関係をツリー状で表示する。
  l 詳細な情報で表示する。
  m メモリの状態を表示する。

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 ● top

機能:プロセス毎のCPUの負荷とメモリ使用状況を表示する。
書式: top
説明:  プロセス毎のCPUの負荷とメモリ使用状況を表示します。1〜3秒毎に情報が更新されます。コマンドを終了させる場合は”q”を押すか、 CTRL + c を押して終了させます。

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 ● kill

機能:プロセスを終了する。
書式: kill [ option ] [ プロセスID ]
説明:  プロセスを終了させます。プロセスIDは必須なので”ps”コマンドで終了させたいプロセスを確認してから実行します。
 [ option ] は、ほとんど使用しませんが、普通に実行して終了しない場合は、”-9”を option に指定すれば強制終了させれます。

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 ● ping

機能:ホスト間の接続を調べる。
書式: ping [ option ] [ ホスト名 Or IPアドレス ]
説明:  自ホストと対象のホストが接続できるか調べる事ができます。ただしファイアーウォールの設定によっては接続が確認できませんので注意してください。
 option で”-c”で送信回数を指定しなかったら、永遠とパケット送信するので”CTRL + c”で停止させます。

 ◆ 主なoption
  -c count  パケットを送信する回数を指定する

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 ● route

機能:ネットワークの経路の表示と設定
主な書式:  route [ option ]
 route [ option( add Or del ) ] [ -net ] [ IPアドレス ] [ interface ]
説明:  現在のルーティングテーブルの表示、設定をします。[ option ] に”add”または”del”が設定となります。
 ルーティングテーブルを表示すると以下の様に出力されます。

DestinationGatewayGenmaskFlagsMetricRefUseIface
192.168.0.1*255.255.255.0U000eth0
loopback*255.0.0.0U000lo
default192.168.0.100.0.0.0UG000eth0

 ここで注目するのが”default”の箇所です。ここはデフォルトルートを記述され。ゲートウェイを通るのであればここの”Gateway”の箇所にIPアドレスがあるはずです。
”/etc/sysconfig/network”が正しく設定していれば出力されますが、ネットワークカードが2つあったりすると、Linux 自身が判断できずに、option に”add”を使用して設定する時があります。
その他の項目の見方です。
 Flags は状態みたいなもので”U”は経路が有効、”G”はゲートウェイを使用、”!”は拒絶する経路 を意味します。
 Metric はターゲットとの距離(ホップ数)。
 Iface は使用しているネットワークのインターフェイスです。

 ◆ 主なoption
  -n ホスト名を解決せず、アドレスを数値で表示する。逆に言うとDNSサーバー等、ホスト名を解決できる手段がない場合時間がかかる。

 ◆ 補足 
   ルーティングテーブルの設定もできますが、管理人はゲートウェイを追加設定だけしかやった事が無いのでそれだけ例として掲載します。

 route add default gw  IPアドレス  eth0

 管理人が設定した時は、ネットワークカードが2枚あった時に使いました。ゲートウェイのIPアドレスがどちらのネットワークカードを使えば良いか Linux 自身が判断できなかったからです。
その他にも特定のホストに接続の経路が Linux 自身が判断つかない場合に使用します。

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 ● netstat

機能:ネットワーク状態の表示
主な書式:  netstat [ option ]
説明:  ネットワークに関する総合的な情報を表示します。表示する内容は以下の通りです。

  ・インターネット接続情報
  ・UNIXドメインソケット情報
  ・プロセス情報
  ・IPマスカレード情報
  ・ルーティング情報
  ・プロトコル別の統計情報
  ・データバッファの情報
  ・ネットワークインターフェイスごとの統計情報

 書式はいろいろありますが、主な書式だけあげました。option 無しだと全て表示します。

 ◆ 主なoption
  -n ホスト名を解決せず、アドレスを数値で表示する。逆に言うとDNSサーバー等、ホスト名を解決できる手段がない場合時間がかかる。
  -l 接続待ち(Listen)状態のソケットのみ表示する。
  -a 全てのソケットを表示する。
  -r ルーティングテーブルを表示する。(route コマンドと同じ。)

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 ● df、du

機能:ディスク容量・使用量を表示する
主な書式:  df
 du [ option ] [ ディレクトリィ ]
説明:  df はシステムファイルの情報(デバイス、最大マウントサイズ、使用サイズ)を表示して、du は各ディレクトリィ毎表示する事ができます。

 ◆ 主なoption
  -a(du) サブディレクトリィだけではなく各ファイルの使用サイズも表示する

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 ● mount、umount

機能:ファイルシステムをマウントする。
主な書式:  mount
 mount [ option ] [ デバイス ]
 umount [ デバイス ]
説明:  ファイルシステムをマウントする。つまり、異なるデバイスをディレクトリィツリーの中に組み込みます。 だいたいCD-ROMやFloppyなどのデバイスを読み込ませる為に使います。root権限のみ実行可能です。
 注意点はマウントして、作業が終わった後は、umount (アンマウント)してください。そうしないとシステムがエラーを起こします。

 ◆ 主なoption
  -t [ ファイルシステムタイプ ] [ デバイス ] [ ディレクトリィ ]
     ”デバイス”で指定した部分を、”ファイルシステムタイプ”で”ディレクトリィ”で指定した部分にマウントす。
 以下が主なファイルタイプの種類です。
・iso9660・・・CD-ROM・vfat・・・FAT32 ファイルシステム
・msdos・・・FAT ファイルシステム・ext2(ext3)・・・Linux ファイルシステム
・nfs・・・NFS
  -r  読込専用でマウントする。

 ◆ 補足
   CD-ROM、Floppy にマウント(読込)したい場合は、Turbo Linux では以下の様にします。
  mount /mnt/cdrom
  mount /mnt/floppy
 使い終わった場合は必ずアンマウントしておきます。
  umount /mnt/cdrom
  umount /mnt/floppy

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 ● useradd

機能:ユーザーを追加する
書式:  useradd [ option ] [ ユーザー名 ]
説明:  ユーザーを新規に追加します。option は省略できますが、ユーザー名は必須です。root権限でしか実行できません。

 ◆ 主なoption
  -d [ ディレクトリィ ] そのユーザーのホームディレクトリィを指定する。
  -s [ ログインシェル ] そのユーザーのログインシェルを指定する。
  -u [ ユーザーID ] そのユーザーのユーザーIDを指定する。重複は不可。
  -g [ グループID ] そのユーザーのグループIDを指定する。

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 ● userdel

機能:ユーザーを削除する
書式:  userdel [ option ] [ ユーザー名 ]
説明:  ユーザーを削除します。option は省略できますが、ユーザー名は必須です。root権限でしか実行できません。

 ◆ 主なoption
  -r そのユーザーのホームディレクトリィも一緒に削除する。

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 ● usermod

機能:ユーザー情報を変更する。
書式:  usermod [ option ] [ ユーザー名 ]
説明:  ユーザー情報を変更します。root権限でしか実行できません。

 ◆ 主なoption
  -g [ グループID ] そのユーザーの所属グループを変更する。

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 ● passwd

機能:パスワードを変更する。
書式:  passwd [ ユーザー名 ]
説明:  パスワードを変更します。root権限は全てのユーザーを各ユーザーは自分自身のパスワードを変更します。
 ユーザー名を省略すると root のパスワードを変更します。

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 ● groupadd

機能:グループを追加する。
書式:  groupadd [ option ] [ グループ名 ]
説明:  グループを作成します。

 ◆ 主なoption
  -g [ グループID ] グループIDを指定してグループを作成する。

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 ● ifconfig

機能:IPアドレスを調べる。インターフェイスにIPアドレスを与える。
書式:  ifconfig [ インターフェイス ]
 ifconfig [ インターフェイス ] [ inet ] [ IPアドレス ] [ netmask ] [ ネットマスク ]
説明:  各インターフェイスのIPアドレスを調べる。インターフェイスを省略すると全部情報が出力されます。
 インターフェイスにIPアドレスを与える事もできます。以下の様にします。

  ifconfig eth0 inet 192.168.10.103 netmask 255.255.255.0

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 ● fsck

機能:ファイルシステムをチェック及び修復する。
書式:  fsck [ デバイス ]
説明:  ファイルシステムをチェック及び修復します。 検査するデバイスまたはマウント・ポイントを指定してください。 (デバイス名は”/etc/fstab”に記述されてますので、各自で調べておく事) 使用例は以下の様にします。

fsck /dev/hdb1

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 ● nmap

機能:開いているポートをチェックする。
書式:  nmap [ IPアドレス ]
説明: 指定したホストに対して、開いているポートをチェックします。
 決して外部のネットワークに向けてポートスキャンをしないでください。
(ハッカーと思われますので。)

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