コマンド その他

≪ コマンド ≫
rpm・・・パッケージ操作
cat, less, more・・・ファイルの表示
head, tail・・・ファイルの部分表示
vi・・・ファイルの編集と作成
tar・・・ファイルの保管と復元
gzip, gunzip・・・ファイルの圧縮と解凍
compress, uncompress・・・ファイルの圧縮と解凍
grep・・・文字列検索
export, env・・・環境変数の設定
echo・・・環境変数などを出力

≪ 特殊コマンド ≫
>, >>・・・ファイルに出力
|・・・コマンド組合せ
ctrl-z, ctrl-c・・・プロセスの停止と終了

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 ● rpm

機能:パッケージ(RPMS)の追加、削除、確認などの操作を行う。
書式: rpm [ option ]
説明:  Red Hat Linux、Turbo Linux みたいに、パッケージを使用するOSのみ存在するコマンドです。 アプリケーションのインストールや削除、また他のアプリケーションの依存関係など調べます。

 ◆ 主なoption
  -i [ install-option ] [ パッケージ名 ]
   指定したパッケージをインストールする。
  -U [ install-option ] [ パッケージ名 ]
   指定したパッケージをアップデートする。
  -q [ query-option ] [ パッケージ名 ]
   パッケージに関する情報を表示する。
  -e [ パッケージ名 ]
   パッケージを削除する。

 ◆ 主な install-option
  -h  インストール、またはアップデートの進行状況を”*”(アスタリスク)で表示する。
 必ず -i か -U のオプションと併用する事
  -v  上記の -h と併用する事で、より詳しい情報を表示する。

 ◆ 主な query-option
  -a  インストール済みのパッケージを表示する。
  -l  パッケージに含まれるファイルを表示する。

 << 使用例 >>
   パッケージをインストールする場合の例
  rpm -ihv [ パッケージ名 ]

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 ● cat, less, more

機能:ファイルの内容を表示する。
書式:  cat [ オプション ] [ ファイル名 ] ・・・
   more [ ファイル名 ]
   less [ ファイル名 ]
説明:  上記3つのコマンドは、全てファイルの内容を表示するものですが、それぞれ動きが違います。
 cat は、ファイルの内容を全て瞬時に画面出力するので、長いテキスト表示などは、more、または less を使用します。
 more の場合は1画面分のテキストを表示すると、その行で一旦停止します。次の1画面分のテキストを表示する場合は space を押します。
 less の場合は、↑と↓を押す事によって行を移動させる事ができます。終了させたい場合は
q”を押します。

 ◆ 主なoption(cat コマンドのみ)
 -n 表示する内容に行番号をつけて表示する。

 ◆ 補足
   上記3つのコマンドは、単体で実行するよりコマンドの組合せで実行する事が多いです。
 詳細は”特殊コマンド”の箇所でも説明します。

 タスクを表示する”ps”コマンドですが、1画面分に収まらない場合が多いと思いますが、以下の様に使用する事が出来ます。

  ps | less

 こうする事によって、↑と↓を押す事で全部の行を確認できます。
 また以下の様に、

  cat file-01 file-02 > file-03

 とすると、”file-01”と”file-02”を連結したものが”file-03”というファイル名で作成する事も可能です。

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 ● head, tail

機能:ファイルの内容を一部分表示する。
書式:  head [ オプション ] [ ファイル名 ]
   tail [ オプション ] [ ファイル名 ]
説明:  この2つのコマンドは、指定したファイルの内容を一部分だけ表示します。
 head はファイルの先頭を、tail はファイルの末尾をそれぞれ数行出力します。

 ◆ 主なoption
 -n  n は数字を入れます。指定した行数 n だけ表示します。
 省略した場合は10行出力します。

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 ● vi

機能:ファイルの編集、または新規作成
書式:  vi [ ファイル名 ]
説明:  ファイルを修正、編集したり、または新規にファイルを作成したりします。
 ファイル名の指定の仕方は、存在するファイルがあった場合は編集、存在しないファイルを指定した場合は新規作成になります。

 << 使い方 >>
   vi は”コマンド入力モード”と”テキスト入力モード”の2つあります。実際に記述するには”テキスト入力モード”で、コピー、削除、貼り付けなどは”コマンド入力モード”で行います。主なコマンドは下に掲載します。
 起動した初期状態では”コマンド入力モード”になっていますので、編集する場合は、”i”または”a”を押して”テキスト入力モード”に切り替えてから行います。 逆に”テキスト入力モード”から”コマンド入力モード”に戻すには”ESC”を押します。

 ◆ 主なコマンド( vi 実行中に押します。)
  i  ”コマンド入力モード”から”テキスト入力モード”に切り替える。
 カーソルの前からテキストを入力する。
  a  ”コマンド入力モード”から”テキスト入力モード”に切り替える。
 カーソルの次からテキストを入力する。
  ESC  ”テキスト入力モード”から”コマンド入力モード”に戻す。
  x  カーソル位置の1文字を削除する。
  dd  カーソル位置の1行を削除する。
  n dd  nは数字で指定。カーソル位置のn行を削除する。
  yy  カーソル位置の1行をコピーする。
  n yy  nは数字で指定。カーソル位置のn行をコピーする。
  p  コピーした内容を貼り付ける。
  G  カーソルをファイルの末尾に移動させる。
  H  カーソルをファイルの先頭行に移動させる。

  :w  ファイルを保存する。(上書き)
  :q, :q!  vi を終了させる。(修正してしまった場合は保存しないと終了できない)
:q! の方は保存していなくても強制終了する。
  /(文字列)  ファイルの内容から (文字列) で検索する。

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 ● tar

機能:複数のファイルを tar形式(拡張子 ”.tar”)と呼ばれる1つのファイルにまとめる。 または tar形式でまとめられたファイルを復元する。
書式:  tar [ オプション ] [ ファイル名 ] ・・・
説明:  複数のファイルを tar形式(拡張子 ”.tar”)で1つのファイルにまとたり、または tar形式でまとめられたファイルを元の形にに復元します。  まとめられたファイルは、元のファイル+.tar というファイル名で作成されます。
 また、gzip で圧縮されたファイルも同時に復元と同時に解凍する事もできます。(拡張子 ”.tar.gz”や”.tar.Z”など)

 ◆ 主なoption
  f [ ファイル名 ]
     対象の tar ファイルを指定する。
  c  新しく tar ファイルを作成する。
  r  指定したファイルを指定した tar ファイルに追加する。
  x  指定した tar ファイルを復元する。
  v  保管、復元時の情報を表示する。
  Z  compress形式で圧縮されたファイルを同時に解凍する。
  z  gzip形式で圧縮されたファイルを同時に解凍する。

 << 使用例 >>
   gzip形式で圧縮されたた tar ファイル(拡張子 ”.tar.gz”)を復元する場合
  tar zxvf [ ファイル名 ]

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 ● gzip, gunzip

機能:  gzip形式 でのファイルの圧縮と解凍を行う。
書式:  gzip [ オプション ] [ ファイル名 ] ・・・
   gunzip [ オプション ] [ ファイル名 ] ・・・
説明:  gzip は gzip形式 でのファイルの圧縮し、gunzip はgzip形式 のファイルの解凍を行います。
 圧縮されたファイルは、元のファイル名+.gz で作成されます。

 ◆ 主なoption
  -v  圧縮、展開の情報を表示する。

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 ● compress, uncompress

機能:  compress形式 でのファイルの圧縮と解凍を行う。
書式:  compress [ オプション ] [ ファイル名 ] ・・・
   uncompress [ オプション ] [ ファイル名 ] ・・・
説明:  compress は compress形式 でのファイルの圧縮し、uncompress はcompress形式 のファイルの解凍を行います。
 圧縮されたファイルは、元のファイル名+.Z で作成されます。

 ◆ 主なoption
  -v  圧縮、展開の情報を表示する。

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 ● grep

機能:  ファイル(出力結果など)の中から、対象の文字列を検索する。
書式:  grep [ オプション ] [ 検索する文字列 ] [ ファイル名 ]
説明:  ファイルの内容、または出力結果などから、指定した文字列を検索します。[ 検索する文字列 ] は正規表現で検索できます。

 ◆ 主なoption
  -v  検索したい文字列を含まない行を表示する。

 ◆ 補足
   このコマンドも単体で動作させるより、コマンドを組み合わせて動作させる場合が多いです。

  ps | grep a*

 上記の様に ps コマンドの出力結果から a から始まる単語を検索する事も可能です。

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 ● export, env

機能:  環境変数を設定します。
書式:  export [ 環境変数 ] = [ 値 ]
 env [ 環境変数 ] = [ 値 ] [ コマンド ]
説明:  環境変数を設定します。 exportenvの違いは、exportは実行したシェルはずっと有効になりますが、 envは指定したコマンド及びそのサブプロセス内のみ有効となります。

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 ● echo

機能:  環境変数等の値を表示します。
書式:  echo [ 環境変数など ]
説明: 環境変数等の値を表示します。”$”等の特殊な文字を表示する場合は、前にバックスラッシュを付けます。

 ◆ 補足
   現在設定している環境変数の値を表示する場合は以下の様にします。

 echo $PATH ( $ を忘れずに)

 $ を付けなければ普通に PATH と出力されてしまいます。
 その他にも、独自のシェルスクリプトを作成した時のメッセージ出力用として使用されることが多いです。

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 ● >, >>

機能:  コマンドの入出力結果をファイルに出力する。
書式: [ コマンド ]  > [ ファイル名 ]
  [ コマンド ]  >> [ ファイル名 ]
説明:  コマンドを実行して画面出力された結果などを、ファイルに出力します。
 > は、対象ファイルに上書きをして、>> は対象ファイルの末尾に追加していきます。

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 ● |

機能:  コマンドを組み合わせる。
書式: [ コマンド ]  | [ コマンド ]
説明:  コマンドとコマンドを組み合わせ実行します。

  ps | grep a*

 上記の様に ps コマンドの出力結果から a から始まる単語を検索する事も可能です。

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 ● ctrl-z, ctrl-c

機能:  コマンドを組み合わせる。
書式:  なし
説明:  プログラムが実行中にどうしても停止、終了させたい場合に使用します。
 ctrl-z ( ctrl キーを押しながら z )は、プログラムを中断、ctrl-c ( ctrl キーを押しながら c )は、プログラムを終了させます。

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