NAUGHTY製作解説
2.動翼、及び水平安定板の工作

一番難儀な主翼が出来た所で勢いに乗って
次にメンドクサイ板物のPPテープ貼りをヤッツケちゃいましょう!
RC AIR WORLDぐらいの大きくて重い本を
10冊くらい用意して下さいなっ
それと、PPテープはNITTO3301よりも
R/C HOBBY取扱のOffice Depotのテープの方が
圧倒的に貼りやすくてEPPへの食い付きも良好です!
キットをこれから注文する方はこれも忘れずに揃えておいて下さい。


2−1 ヒンジラインのVカット、マーキング
舵角が最大60°取れるように各動翼、水平安定板のヒンジライン
をVカットします。
水平安定板には中心線をマーキングしておきます。(前縁の端面、
後縁のVカットにもマーキングを描いておきます。)


これも物差しを当てながら、台の縁を利用したりしてキッチリ作業
して下さい。当て物をして作業しても、カッターの刃を使い惜しみ
すると失敗します!カッターの刃の一度使った部分は二度と使
わないつもりでカットして下さい!

さて、ここで...
動翼の先端をテーパー仕上げにしようと思っている方、
カトちゃん、決してオススメはしません!
「絶対性能」の点では全く向上しませんし
軽量化もホンの1g(実測値)、
苦労多くして実りの程は...
ホンの一味、オイシクなるだけです(^^;)

それでも「ヤル!」って方、

失敗してもやり直しが出来る様に
厚さ5oの45倍発泡EPPを
用意してから

こちらをご覧下さいなっ!

動翼先端のテーパ加工

2−2 カーボンシートの貼り付け
 エルロン、ラダー、水平安定板に幅4oに裂いたカーボンシート
を図6の位置に3Mで接着します。
必ず裏、表同じ位置に接着して下さい。
裏、表同じ位置に接着するにはこの方法、
マチ針を打って裏面に針の先が出た所にマーキングしておきます。
ラダーのカーボンは先端がヒンジラインにかかってしまったら
斜めにカットして下さい。ハサミでチョンチョンと簡単に切れます。
接着は主翼のスパーほどシッカリ付ける必要ありません。
上にPPテープを貼るので、3Mの接着剤を軽く塗ってペタリ!
でOKです。
アルコールを染みこませたティッシュで押さえて
浮き上がりが無いように仕上げればカーボン貼りは完了!
この段階でも本をオモリにして一晩乾燥させた方が
キレイに真っ直ぐに完成すると思います。
2−3 極薄PPテープの剥離防止処理
動翼と水平安定板には極薄PPテープを貼って補強を行います。
テープの剥離防止のため、3Mを各部品の表面に3〜4pの
間隔を開けて少量、点付けで塗布し(表面に極少量3Mが付い
ているだけで良いので、重くならない様に)ティッシュペーパー
で拭き取ります。これも裏、表両面に行います。

写真5,6を見て下さいね。
もう、ホンの少量、付いてたらそれで充分デス!
チョンチョンチョン、と3カ所くらい付けたらサッと拭き取って、
またチョンチョンチョン、サッ、の繰り返し、
このあたりのノウハウ、詳しくはコチラを見て下さい。
機械カットEPPシートのPPテープ補強



各部品の4隅と特に、水平安定板の胴体に接着される部分は
剥離しやすいので必ず塗布しておいて下さい。


「水平安定板の胴体に接着される部分」って言うのは
水平安定板が胴体から出る部分ですね。
水平安定板は胴体スパーF2とF6という部品でサンドイッチに
して接着する構造にしてますので、F6を水平安定板中央に
あてがって頂くと、どのあたりに接着剤を塗っておけば良いのか
すぐわかると思います。
2−4  極薄PPテープの貼り付け
まずEPPの表面をアルコールで軽く脱脂し充分乾燥させて下さい。
貼り付け作業は必ず平らな台の上で行います。プランク材の余りの
3oEPPを適当にカットして部品の下に敷いて作業すると作業がやり
やすいでしょう。貼り付け作業を行う時、テープを引き出しながら貼り
付けていくと余分なテンションがテープにかかってしまい、完成後に
ねじれやそりを生じる原因になります。必ず充分な長さを引き出し、
テープを引っ張らないように注意しながら貼り付けて下さい。

このあたり、写真8を見て下さい。
ラダーをPPテープ貼りするときに使える様に5oのデッカイ端材も
わざわざキットに入れてもらってます。テープを貼る時、下にEPP
でも敷いておかないと作業台にくっついて、外す時に引っ張ったり
したらそれだけで動翼が反っちゃうんです。テープが付きにくいEPP
を敷いておけば、簡単に動翼を剥がせます。
(使い道不明のデッカイ長方形はラダーにこのテープ貼り作業をする
時のために入れました。この後は部品を切り出したり、修理に使ったり、
自由に有効活用して下さい。
出来ればもう少し、大きくしたかった...(^^;) )
それと例えば、段ボール箱にテープを貼る時って
「ビビ〜ッ!」なんて音立てて、テープを引き出しながら貼りますよね。
これ、やっちゃダメです!PPテープをタップリ強く引っ張って貼り付け
る事になりますから、間違いなく動翼がネジレ曲がって反り返ります!
一度テープを必要な分+α引き出して、絶対に引っ張らず、シワが
出来ない様に注意しながら、フワリと動翼の上に置いて貼り付けて
下さい。

テープの幅はおよそ50oですので動翼の表面全てをカバーするには
貼り重ねながらテープを貼っていく事になります。貼り重ね代は3〜
5oで良いでしょう。テープの貼り付けはエンジン機の動翼にフィルム
を貼るのと同様、端面までしっかりくるみ込んで貼り付けて下さい。
端面までPPテープを貼り付けてくるみこんでおかないと強度が大幅に
低下し、墜落時に壊れやすくなるだけでなく操縦性も大きく損なわれ
ます。

オラカバ等のフィルムみたいに熱を加えて縮ませる事が出来ません
ので、円弧部分の端面は写真9,10みたいに細かく刻みを入れて
貼って下さい。この後もう片面にもPPテープを貼って外周をカットしま
すが、カッターナイフはせっかく端面に貼ったテープまで切ってしまう
事がありますので、良く切れるハサミを使う事をオススメします。
2−5 テープの圧着
極薄PPテープを張り終えた各部品を平らな台の上に並べ、上に重い
本等を置いてしっかり圧着させます。RC AIR WORLD程度の重さ
の本ならば2冊以上重ねて下さい。
!!!重要!!!必ず24時間以上、重りを乗せたまま放置して下
さい。EPPは難接着材料ですので普通にテープを貼っただけでは簡
単に剥離してしまいます。しかし時間をかけて圧着させるとしっかり接
着され、経時変化によるテープの浮き上がりも起きにくくなります。
10

2004 10 25 New!

さて、
この先の写真には
PP板製のホーンを使っていますが

キットにはレーザーカットのベニア製ホーンが入ってます!

PP板でホーンを作るのはケッコウ面倒で
ホーン制作時に接着を失敗すると
飛行中に剥がれて舵が効かなくなる事すらあります。
それにNAUGHTYのホーン、実はかなり大きい物を使ってまして
これが舵の効きを良くしているノウハウの一つ、
性能を出す上で重要なキーパーツの一つなのです。
そのため
コニーに、かなりムリを言って専用品を作ってもらいました。
凄く簡単に作れて飛行中に壊れるなんて心配もナシ!
PP板製に比べて頑丈デス!

ただ、
「絶対的な壊れなさ」
という点では柔らかいPP製ホーンに軍配が上がると思います。
そこで、
PP板製のホーンの作り方も解説しておく事にしました。
型紙も用意してますので
興味の有る方はご覧下さいなっ

PP製パーツ(ホーン)製作

11 2−6 ホーンの接着
 ベニア製ホーンを中粘度瞬間接着剤で組み立てます。(ラダーホーン
だけはヒンジラインに対して角度の付いた専用品となっています)
台座部分と補強板の表面には後にヒンジ(グラステープ)を貼りますの
で低粘度瞬間接着剤を少量塗布しておきます。組み上げたホーンを
図6の位置に接着しますが、接着には必ず3Mを使い、
極薄PPテープ
は剥がさずに接着します。(3MはPPテープを接着する事が出来
ます)


普通、機体が形になってからホーンを付けるのが普通かと思いますが、
動翼単品状態で付けちゃう方が作業が楽なのです。
あと、動翼のヒンジラインとホーンの穴はズレないように、
写真11みたいにして確認しながら接着して下さい。
ラダーとエルロンかカーボンの上に接着しますが、
エレベータは写真11の位置、キッチリ端に寄せて接着して下さい。
左右をコの字金具でつなぎますので、その補強も兼ねてます。
12 接着剤は真ん中の合わせ目部分には少し多めに塗ってますが
他は少量を伸ばして塗る程度で充分です。
13 動翼を補強してるPPテープ、
絶対に剥がさずにホーンを接着して下さいね!
14 ホーンを接着した裏面には補強板を3Mで接着し、動翼をホーンと
補強板でサンドイッチにします。図6を参考に縫い針と木綿糸を使って
ホーンと補強板をワイヤリングし、軽く縛って固定します。

緩み止めのため木綿糸に低粘度瞬間接着剤を少量流します。


糸は2本がけでワイヤリングしてます。
写真15の様に、糸を指に巻き付けて引っ張ったら
一人でも作業出来ます。この状態で糸に瞬間接着を1滴垂らして
接着しちゃうワケですね。それから糸をハサミでチョン、
とやれば終了です。
後でこのホーンの上にグラステープのヒンジをベタベタと貼るワケですが
ベニアの上にグラステープをそのまま貼ってもしっかりくっついてくれま
せん!
糸に瞬間接着剤を染みこませるついでに、
ベニアのホーンの台座と補強板の表面全面に
瞬間接着剤を塗っておいて下さい。


!!注意!!
)エレベータホーンとラダーホーンの位置は事前に胴体の左右どちらに
ラダーサーボ、エレベータサーボを配置するかを決め、上下左右を間違
えないようにして下さい。
また左右エルロンのホーンの向きにも注意して下さい。
15
16
17 糸はあまり強く締めない方がよいかと思います。。。
EPPが薄くなるほどギュ〜っと締め付けたら、
それだけで動翼がねじれちゃうかも?

多数回飛行させて墜落させまくった結果から言っても
ホーンと裏の補強板が動翼の表面に充分フィットしてれば
それ以上糸を締める必要は無さそうです。
18 ラダーホーンのワイヤリングの様子です。
ホーンの下のカーボンの押さえが少し甘いかな、と思ったので
ここだけは4本でワイヤリングしますた(^^;)
あと、オリジナル機と同様の塗装をしようと思われる方は
ラダーのホーンは塗装してから取り付ける方がマスキングが楽です。