PCIカードのクロック耐性

以前V200MZD2のコンテンツの中でPCIカードのPCIクロックアップ耐性を少し書きましたが、今回は新たに実験機にて詳しい実験結果を公開してみようかと思います。


PC-9821の改造で、ベースクロックを上げる事は有効な方法の1つで有るのですが、闇雲に上げていっても何処かで限界が来ます。

マザーボード(チップセット)自体の限界やCPU(下駄を含む)、メモリー等など、いろいろな要素が絡み合いその点の突き詰め方がこの手の改造をする人には手腕の見せ所でもあるのでしょう。^^;

その”いろいろな要素”の一つとして、PCIデバイス(カード自体)の限界が有ります。

すでにお解りの方も沢山いますでしょうが、一部マシン(通称、山猫機)を除きPC-9821マシンはベースクロックを上げると、PCIクロックは同期で上がって行くので、その内にPCIデバイスの限界が来ます。幸いにPCIカードは交換可能ですから、ベースクロック上げに適したボード選びと言うのもこの手の改造には必要な事になります。

# PCIカードはPCIクロック33MHzと言う定格で使う事を想定しているので、耐性の無いカードは駄目なカードと言う事は有りません

 

今回は新たに検証をし直す事にしましたので、以前とは又違った結果になるかもしれませんが、以前のは記憶を元に書いた部分が有るので、思い違いや別の原因で限界が来ている事も有ります。その点を今回は出来るだけ排除する事を考えました。

動作確認機種 PC-9821 V200MZD2 G8YDP Z A6 マザー これは事情が有りOC用では無いのでFSB自体は91.4MHzまでが安定限界です。

メモリーは互換機用DIMM 256MB>64MBの1枚挿し。

標準のMGA-1064SGをMate-R用のG8YKJに交換。(TridentのPCICLKはカット)

CPUはメルコV2下駄改にK6-III 450MHzを載せて、クロック倍率は4倍です。

 

僕の所有機からすれば、Ra40で耐性の有るSIMMを挿せばベース100MHzとかまで検証は出来ますが、まあ僕の場合何かを始める時は常にV200からと言うのがスタンスですから、FSB90MHz以上の耐性の検証にその都度使用していこうかと思いますが、実際にやるかどうかは未だ不明(^_^;)

検証方法としましては、当然FSB66MHzで正常動作を確認後、一旦FSB75MHzで試し、大丈夫な場合そのまま75MHz〜で、駄目な場合もう1度66MHzから順次上げて行くと言う方法で行きました。

 

注意: ここに挙げた実験結果は、あくまで一例として捉えて下さい。他の環境では、ここの結果と違うと言う事は十分考えられます。


SCSI/IDE カード編   2003/12/27 更新  SC-UPCIシリーズ高FSB編

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