SCSI /IDE CARD の耐性

PCI*2にアイオーデータのGA-VDB16/PCIを挿し、PCI*1にて検証

Windows(98SE,2000)の起動は当然ですが、数10MBのファイル*12の入ったフォルダ(計315MB)のコンペアを10回程度繰返して試行してみました。

 

 

LSI Logic (SYMBIOS) 系


アイオーデータ SC-UPCI (53C870)、SC-U2PCI、SC-UPU2、SC-U2PS (53C895)

これは、PC-9821で使う事を考えると、選択はアイオーデータ製のSC-UPCIシリーズという事になります。

古くは、SC-UPCIから、最終現行品SC-U2PS各ボードは一応くまなく使用していましたが、有る意味”オーバークロッカーの友”ですかね。^_^;

今まで買ったボードは全てその時点でOC耐性を検証しましたので今回はその確認と言う事です。

ですから、FSB66MHzで正常稼動確認後、いきなりFSB91.5(PCICLK=45.7MHz)で検証してしまいました。(笑

 写真はSC-U2PS

動作確認機種

V200MZD2

Ra40D60

 ベースクロック

66MHz

91.5MHz

93.1MHz

94.3MHz

97.5MHz

99.4MHz

102.7MHz

104.9MHz

SC-UPCI

 

 

SC-U2PCI

SC-UPU2

BIOS-NG

-

-

-

 

△*1

△*2

 

 

SC-U2PS

起動失敗

-

-

 

△*1

BIOS-NG

-

-

-

 

と言う結果でした。これ以上の検証はRa40の登場が必須になるかな?

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と言う事で、Ra40にて、耐性テスト (2003 12/27 更新

*1 HDDのアクセス音が大きくなる等、不安定な要素あり、一応ベンチは成功 (丁度起動音がセーフモードっぽい感じ)

*2 データー化けが発生 一応起動するが・・・・・

#以前買ったボードでも耐性の余り良くないSC-UPCIやSC-UWPCIが有ったのですが、全て売り払ったので手元に有りません。(検証出来ない)

#つまりこのモデルのボードの全てがFSB90MHzオーバーが出来る訳ではない事も追記させて頂きます。

 

 

initio


IOI-A100U2W  (initio INIC-1060P)

これは、純正の赤基板の物は既に壊してしまったので、代替品(2枚)にて検証

今や貴重品とも言えるPC-9821に対応したUltra2-SCSIボードです。ベンチマークはアイオー製の物よりも良い数値を叩き出します。^_^;

Ultra2デバイスオンリーで内部、外部とも68pin*1ずつで構成としては非常にシンプルです。

   一応純正品の写真を載せてみました。(^_^;)

#上段の数字はベースクロック[FSB :MHz]で()内はPCIクロックです。

 

66(33)MHz

68.6(34.3)

69.8(34.9)

71.2(35.6)

73.3(36.6)

75(37.5)

77.2(38.6)

78.5(39.25)

Card #1

保護エラー

BIOSまで

BIOSまで

-

-

Card #2

不安定*1

起動失敗

*1 Windowsが正常に立ち上がる事が有るが、その場合もファイルのコンペアに失敗、又かなりの確立でセーフモードになる。

 

2枚のカードを検証してみましたが、クロック耐性に差が生じました。簡単に個体差と片付けても良いのですが。ボードを良く見るとクロックオシレータの周波数が、Bord #1=40MHz、Bord #2=44MHz と言う違いが有りました。

左がCard #1、右がCard #2です。

 

結果からすると、CARD#1の方は大人しく定格で、CARD#2の方はギリギリ75MHzまでということでしょうか・・・・。


玄人志向 CHANPON 3  (initio INIC-1060P+Intel 21152AB Bridge)

これは、説明する必要も無い程PC-9821を弄る人にとっては、無くてはならないボード(いや、所有していなければならないボード)かも知れません。

簡単に言うと、Ultra2-SCSI+USB2.0+SOUND のコンボカードです。

 相変わらずのボケ写真です。(汗

今回はUSBと音源をジャンパでOFFにして、SCSI部だけを動作させました。

実験には、動作確認、ベンチ用の1枚と予備の1枚の計2枚です。(計4枚有りますが、2枚はマシンの中に収まっていますので・・・・・)

IOI-A100U2Wと同じチップを使っているので耐性的にはそう変わらない気がしますが、配線やブリッジ経由を介した場合の違いなど出るのかどうか、興味の有る所です。

 

66(33)

68.6(34.3)

69.8(34.9)

71.2(35.6)

73.3(36.6)

75(37.5)

Card #1

起動失敗

BIOSまで

BIOSまで

Card #2

起動失敗

BIOSまで

BIOSまで

この結果だけを見ると、FSB耐性に関してはかなりヘボへボという事になりますかね。

FSB75MHz以上で動かしている方もいらっしゃる様ですが、ウチの環境じゃ起動すらしね〜〜(泣

 

 

Adaptec 系


流星タワーに標準装備されているボード G8XSF (Adaptec AIC-7860Q)

基板には記述が有りませんが、PC-9821X-B09相当品と言う事になるのでしょうか・・・。

Rv20やRvII26などにもオンボードで実装されているチップですので、お馴染みの方も多いと思います。

気になる耐性の方はどうなのでしょう。

 

66(33)

75(37.5)

78.5(39.25)

80.1(40)

82.1(41)

83.8(41.9)

85.7(42.85)

88.5(44.25)

G8XSF

不安定*2

起動失敗

起動失敗

*2 起動時にDOS画面が出て文字化け、起動成功した場合も直ぐにOSが落ちてしまう事有り。

ベースクロックは80MHz近辺までで使用した方が良さそうです。


Adaptec AHA-3940UWD  (Adaptec AIC-7880P *2)

これは、Ultra-WIDE SCSIを独立して2チャンネル持つボードでスループット最大40*2=80MB/sを誇るボードです。その為にマルチタスク環境でパフォーマンスがフルに発揮出来ると言うのが売りでしょうか。

 

66(33)

75(37.5)

78.5(39.25)

80.1(40)

82.1(41)

83.8(41.9)

85.7(42.85)

88.5(44.25)

3940UWD

不安定*3

起動失敗

起動失敗

*3 デスクトップ画面でフリーズorレジストリエラーで停止、又はセーフモードまでと言う場合有り。

と言うことでこれもベースクロックは80MHz近辺までに抑えた方が良いでしょう。

 

 

ADVANSYS


メルコ:Melco  IFC-USP-M(2) (ASC3050B)

これは、マルチコネクト ULTRA SCSI インターフェースボードと言うそうで、Ultra SDAT方式採用でIDE-HDDをSCSI-HDDとして使えるのが最大の特徴です。

と言う事は、光学系ドライブをSCSIで繋ぎ、HDDをSCSI変換して使うのが本来の使用用途なのでしょうが、最近の事情を考えるとATAPIの機器を繋いでの使用も十分考えた方が良いのでしょうか・・・

今回の検証には、IDE,SCSI側両方にHDDを繋ぎ、その間のファイルのコンペアで安定性を確認してみました。

 

 

66(33)MHz

73.3(36.6)

75(37.5)

77.2(38.6)

78.5(39.25)

80.1(40)

Card #1

不安定*4

起動失敗

起動失敗

*4 起動は成功したりしなかったりで、コンペアでデーター化けや失敗が起きる、起動後直ぐに固まったりすることがある。

これも、FSB75MHzでの常用は、難しいかも(ギリギリ)・・・・と言う所です。