2/1 岐阜県
長良川

■解禁■

※今回は釣行記というより、各ポイントのレポートです。写真が多数。


 ようやく2004年も渓流解禁の時期を迎えました。

で、昨年に引き続き、解禁日に釣行となったわけですが、今年は少しハードスケジュールになりました。

 まず、金曜に仕事を終えてから速攻で準備→スキー場へ直行車で一泊して土曜日の午前中はスキー。その後郡上八幡まで南下して八幡町で観光そのまま一泊。


『文字がなぜピンク色になってるんですか?』という質問は却下します。

翌朝早朝から郡上八幡・美濃・関と釣り下る(日券は郡上・長良川中央と2枚必要だが、安いので気にならない)無茶な計画。

本当は月曜に有給休暇を取って一人で行くつもりだったが、彼女の視線が殺気を帯びていたので怖くて一人で行く事は出来ませんでした(泣)

土曜の午前中、スキーが終わってから、まずは美並村まで南下して各ポイントを観察。

解禁前日だし、もしかしたらライズが・と思い相戸堰堤に到着。が、しかし、ライズはおろか魚一匹見当たらない。
本流には放流しないという情報を得ていたが不安が頭をよぎる。

宿を予約している八幡町、通称”町裏”の宮ケ瀬橋より上流。
2002年解禁は良い思いをしたのだが、コイがゆらゆら泳いでいただけだった。

毎年テレビ局が取材に来る、八幡大橋。その上流病院裏。1匹魚影が見えた気がしたが・・・。

その下流・水門。去年は多数放流があったが、魚の姿なし。前日の夜にでも放流するのだろうか?怖いぐらい魚がいない。

とりあえず予約してあった宿にチェックインし、風呂で体を温める。昨年も紹介しましたが、この宿安くて料理も良く、お薦めです。

風呂から上がり、周囲を散策。すると、橋の上に興味深い立て札を発見。




( ̄▽ ̄;) マジっすか!?


皆が目の色変えて魚を探すのに、こんな親切な事があっていいのか!?
川を覗いても魚影は見えない。手の込んだ悪戯かと疑う。(←かなりひねくれてる)

 宿の人から、解禁前日にも遊漁証は買えるとの話を聞いて、近くの釣具屋で購入。話によると、放流は既に行われたが、水温が低くて魚がじっとしているのではないかとの事。
そして、川鵜の被害は我々の想像以上に甚大で、浅いところや本流などの流れが緩やかなところには、ほとんど放流されていないとの事だった。





+++



翌朝、ついに解禁を迎えた。

郡上大橋上流(吉田川と長良川の合流点よりやや上流)は人が溢れていた。どうやらかなりの放流があったようだ。

写真左・八幡大橋下流の堰堤。例年に比べ人が少なかった。写真右・上流の病院裏〜ビール工場裏。毎年ライズがあるのだが、完全に沈黙。


ダメもとで前日「アマゴ成魚放流場所」の立て札があった場所に移動する。

すると・・・

50匹ぐらいの魚影発見!

写真写りが相当悪いが、白い筋のように写ってるのは全てシラメ。15〜20pぐらい。
一目散に宿に戻り、釣り開始・・と思ったら、地元の小学生っぽいちびっ子が5人、橋の下には既に陣取っていた。

下流までたまに魚が回遊してくるので、それを狙ってミッジピューパを沈める。

無視。

ビーズヘッドヘアーズイヤー。無視。

フェザントテイル。無視。

MSC・・・

ようやく1匹!しかし、見てのとおり放流直後の痛々しい魚体。おそらく昨日の夕方か夜放流されたようで、ミッジより大きいアトラクター的なフライに反応した。


ところが、鼻っ面まで流し込んでも、数匹のシラメがフライの周りをウロウロして結局くわえないという事が多かった。
足元を見ると、海釣り用のケミホタルや絡まった餌釣り仕掛けが散乱していたので、夜か明け方に相当いじめられたようだ。

その後、なんとかスレで1匹釣れ、さらに日が当たってきて水温が上昇したのか、フライを追うようになってきた。

しかし、小学生軍団がさらに2名増加。仲間呼びやがった!

左に5名、右に2名の小学生に挟まれ、オッサン一人。こういう釣りがしたかったわけではないので、ポイントを移動する事にした。

橋の上から見ていた彼女曰く「小学生の仲間みたいになってたで!(笑)」

ちなみに、郡上漁協は中学生以下はなんとタダ!高校生でも日券¥200!

郡上大橋やや上流。このポイントは少しだがライズがあった。写真に写ってるオレンジの人は、1匹かけてました。バラしてたけど。(←でかでかと書くなよ)

少し上流は餌釣りの人が3m間隔で並んでいたので、フライが入る余地は無かったが、この辺りは空いていた。

ライズを探して下流へ移動。

相戸堰堤。20人ぐらいの人がライズを狙っていた。入るスペースなし。しかし、次の光景には驚いた。


橋の上から風になびくフライライン。

はぁー・・・去年も見たよこの光景。どうやって釣ろうがその人の自由ですが、何がしたいんでしょうかね?
橋の下を見ると、5〜6匹回遊してるシラメを発見。

でも、そうやって釣って楽しいか?


100歩譲って、橋の上からフライラインを垂らすは良いとして、次の写真。

橋の上からキャスティングするってのはどういうつもりなんですかね?
しかもすぐ後ろを車が走ってるんですけど。


はい、Fly High Fisherからレッドカードをプレゼント。なんなら俺が川へ蹴り落として強制退場にしてやろうか?

これで後ろ歩く子供に引っ掛けたらどうするつもりなんでしょう?
車にラインをぶつけたら、トラブルになりませんか?
ラインがタイヤに巻き込まれたら・・・。


釣ってる本人、通行者、車、全てに迷惑であり危険な行為だ。
なにより、一般的にはマナーが良い人が多い(遊漁証をキチンと買う・乱獲しない等)と言われるフライフィッシャーの評価を、著しく低下させる行為だと思います。

釣りたい気持ちは分かる。俺もそうだ。しかし、自分の行動を大人として少し考えるべきだと思う。



こんな場所で釣る気が起きるわけがなく、一気に下流へ。ちなみに、旧美濃橋(赤つり橋)にはほとんど人がいなかったので、ライズも放流も無かったっぽい。


■申し訳ありませんが、ここからは場荒れを防ぐため、詳細なポイント名は控えます。
ヒントは沢山ありますので、御自分で探してください。(写真で一発で分かる人が多いと思うけど・・・)■

長良川と某支流の合流点、やや上流の橋付近へ移動。去年もここではお世話になった。

何名かがキャストを繰り返していたが、ライズはほとんど見られない。
そこからほんの少し移動したポイントへ行くと・・・

ライズライズ!ライズ!!

しかも、誰もいない!!!


神よ、コレは私に「釣れ」と言っているのですね? なんという幸運。橋の上からライン垂らす暇があったら、足使って探せって事ですな。


周囲は、#20〜#24ぐらいの黒っぽいミッジが結構ハッチしていた。楽勝かと思い、ティペット9Xに#24のフローティングミッジピューパを結んだ。


しかし、ここから苦難の時間が始まった。


まず、最初のフライは見にも来ない。完全無視。

#30にサイズダウン。・・・やっぱり見に来ない。


#30ソラックスダン風ミッジ・・・見に来ないし、それ以前にフライが見えない

仕方なく沈める事にして、#20のミッジピューパ(黒スレッドボディ)を結んで小さなインジケータをフライから30pのところにセット。

何回流しても反応なし。

郡上で反応があったMSC・・・ダメ。

フェザントテイル・・・ダメ。

エッグ(←オイ)・・・ダメ。

Vリブピューパ#18で、ようやくインジケーターが引き込まれた・・が、痛恨の合わせ切れ。#18は1本しかなく、後は大安用の#14と#12のみ。
試しに使ったが反応なし。

#18シャック付きミッジピューパ・・・反応あり。しかしすぐ無視されるようになった。


しばし、頭を抱える。言いたくは無いが、手も足も出ない。

「何を食っているのか」フライフィッシングの原点に返り、周囲を調査。


流下物が溜まってる場所を探す。

この写真、何に見えますか?ゴミのように見えるかと思いますが、自分もゴミだと思い、ストマックポンプをこの中に突っ込んで吸い出して見ました。すると・・・






ゴミかと思ったのは、ほとんど全てミッジのシャック! これ、一回吸っただけです。
サイズは意外と大きく、#18〜#20ぐらい。

ここまで分かれば勝ったと思ったが、自分のミッジ専用フライボックスには”極小”を意識した#26〜#32のフライがほとんどで、#20前後は何年前に巻いたか分からない、「使う気になれない」フライばかり。


#30のシャックフライのCDCをカットして使うが、反応は無い。



この日この場所は、風も弱く、ハッチもあり、ライズもあり、気温も高く、ロッドもSAGE XPなのでライズまで余裕で届く。



しかし、釣れない。



本当にフライフィッシングは奥が深い。難しい。


ライズは続いていたが、帰る以外の選択肢は無かった。


情けない・悔しい。しかし、面白い。

ここからまた、試行錯誤が始まる。次こそは釣ってみせる。


Fly High Fisher恒例の、リベンジを決意して帰路に着いた。



p.s 八幡町の”成魚放流ポイント”は、小駄良川です。観光名所である”宗祇水”から少し上流の橋の下。しかし、来週には地元釣り師にほとんど釣られてるかと。
魚の顔を見たいなら足を運んでみても良いかと思いますが、”フライフィッシング”は楽しめません。


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