ミッジフライ
パラシュートパターン#30
シャックパターン#30



#30フック。吹けば飛ぶ。

 2月1日の長良川解禁用ミッジフライ、お気に入りの2パターン。

ミッジフライはパターンが単調になりがちですが、その中でも使いやすいもの、応用が利くものを2つ紹介します。


 ご存知でない方のために、長良川水系の解禁の楽しみは、何と言ってもライズを狙う事にあります。
ライズを探して車で各ポイント移動しまくる、或いはお気に入りのポイントでジッとライズを待ち続ける(日の出前から、川に入って場所を取ってる人もいる!)
そんな苦労をしてやっと見つけたライズですが、5割の確率で『射程距離の2m向こうでポコポコライズ』みたいな現象に大抵出くわします。

もう本当に、魚が自分を狙っているフライフィッシャーのキャスティング能力を見透かすかのように、あざ笑うかのように、ギリギリ届かない場所で繰り返されるライズ。
フライフィッシャーは自分のキャスティング能力の限界付近で、背中の痒いところに指が3p届かないような心境で、ひたすらキャスティングを繰り返すわけです。


無理な遠投によって低下するキャスティング・アキュラシー。その結果、どうなるか。


 ・・・フライを見失うわけです。



ナチュラルカラーのマテリアルだけを使ったパターンのほうが、反応が良いのは事実ですが、見失ったフライに魚が出る・・・こんな悔しい事は無い。

最近、CDCパターンの効果が低下している(あまりに多くの人が使うので?)気がしますが、ハックルパターンは意外と効きます。
では、マジでメダカが釣れそうなフライを巻いていきましょう。


パラシュート・パターン#30


下巻き。
16/0スレッドを使いたいところですが、写真は8/0(三重県では売ってないからな(泣)
ボビンを反時計回りに回転させて、スレッドの縒りを取ると、細く巻けます。


エアロドライウィング(オレンジ)を取り付けます。
ニードルを使って、根元に瞬間接着剤を極少量塗ります。


使用するのは、ハックルのこの部分。


ハックルを巻いて完成。・・・ですが
さらっと言ってるけど、#30ではこの作業がかなり難しい。
指が震えただけでキレますので(ハックルと頭の線が)

このフライのハックルはやや大きかった・・・チョット失敗

サイズ的にはパラシュートの構造上、実際の虫では#26相当になるかも。


C&Fのミッジ・スレッダーに、予め通しておくのがベスト。
コレぐらいの量を揃えておくと、安心できる。

視認性がいいので魚の反応を見るのに使えるし、なにより1匹釣ってもフライを
換えなくて済むので、厳寒期のミッジングではありがたい。
ティペットは10Xを使用したい。


シャックパターン#30

 大安トラウトレイクのオオユスリカのシャックパターンを知って以来、シャック・フライに関しては何度も工夫を重ねてきた。
もしかしたら、管理人が今一番力を入れているのはシャックパターンかもしれない。
最も悩むのはシャックそのものの素材と作り方。

ズィーロンに始まり、メルティヘアー、ラーバレース、ADW、フラッシャブー、シマザキフライウィング、タバコのフィルム、サランラップ・・・
色々試したし、作り方もそれぞれ工夫したが、いまだに『コレだ!』という物は完成しない。
おそらくシャックだけで20種類以上は作ってると思います。

今回紹介するのは、その中で『まぁコレかな?』ってレベルの代物。来年には変更されて消えているかもしれませんが、来年にはサイトそのものが消えているかもしれないので、気にせずタイイングスタート!


シャックの材料はフレックスボディレース。
引っ張って細くできるのと、熱に比較的強いので現時点では
ミッジ用シャックの材料としては一押しのマテリアル


バイスにフレックスボディレースを挟みます。
写真は別に必要ないような・・。


ギザギザのあるペンチを加熱します。
このペンチはシャック用に先端部をグラインダーで削った
シャック作成専用ペンチ。


フレックスボディレースをハックルプライヤーで引っ張りながら
熱したペンチで手前から次々と挟んでいくと、このような状態になります。

熱しすぎると溶けて切れますので、『程よく熱して、思いっきり挟む』のがコツです。


油性マジックで黒く着色します。
それにしても汚い写真ですねー。(←オイ)


コレに台所用洗剤を付けて、指でこするように余分なインクを落とします。
落ちにくい時は、ジッポライターのオイルで拭き取ります。


すると、ギザギザの溝部分にインクが残り、
御覧のような縞柄のシャックが完成します。


重さがあるので、CDCパターンにします。
CDCは少し多めに取り付け、釣りながら徐々にむしっていきます。

最後はCDCをカットして、沈めて使います。


フライのタイプとしては、コンスタントに釣れるフライと言うより
『一撃必殺型』とでも言うか、魚の目先を変えるためのフライです。
一番最初に結ぶべきフライではない。

しかし、CDCを徐々に減らす、あるいはカットして沈めるなど
汎用性が高いので、お気に入りのパターン。



質問  別にシャックを黒く塗って、縞々模様にしなくても

この透明な状態のシャックでいいんじゃないですか?


回答  良く気付きましたネ。確かにその通りです。


質問  では、面倒くさいのになぜシマシマ模様にするのですか?




回答








なんとなくです


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