必殺!もこもこエッグ(←殺してどうする)



右下4本が今回ご紹介するフライ

 ご承知の通り、私は管理釣り場で「初心者用」「女子供用」などと蔑まれる、悲運のフライであるエッグの地位向上を目指す、「エッグをもっと使ってもらい隊」会計の役職にあるわけですが(←微妙な役職)、いつどこで誰が使っても簡単に釣れ、耐久性があり、巻くのにコストが掛からないエッグは、素直に素晴らしいフライだと思っています。

 少なくとも、誰でも1度や2度はエッグフライを使ったことがあると思いますが、おそらく、大半の人は、その本当の実力に気付いていないっ!!























※イメージ図

いや、ホントに。

 エッグは、一般的に「ばれやすい」とか「アタリがあってもフッキング率が低い」と言われます。
ツイストエッグでも触れていますが、やはり繊維の密度が高く、フックポイントが埋もれ気味のため、それは構造上の問題とも言えます。


一般的なエッグフライ

 東海地区であれば、美濃フィッシングエリアのポンドエリアなど、透明度が高い場所で試してみるとよく分かります。エッグの場合、魚が突っついたり、軽くくわえてすぐ離す、という行動がよく見られます。酷い場合だと、口に入れては吐き出し、入れては吐き出すという行動を、2〜3回繰り返す事さえあります。
問題なのは、このとき、インジケーターには殆ど反応が出ない・という点です。

 かなり重いショットを使って、インジケーターとフライの間のティペットに、常に高いテンションを掛ければ良いでしょうが、相当重いショットが必要になる上、それを維持するためのインジケーターとなると、玉ウキでも使わないと浮力が維持できないでしょう。

インジケーター無しで、リーダーでアタリを取る方法で解決できますが、初心者の方や波(風)がある日には難しいのも事実。
そこで、一瞬でも口に入ったエッグを、なんとか吐き出されないように考えた結果、出来上がったのが今回の”もこもこエッグ”であります。

その全ては、マテリアルにあります。

 

商品名は「キャンディ モール」となっていますが、モールという手芸用素材が全て、同じような形・材質ではないようです。注目したいのはその素材。「ナイロン」である事が絶対条件となります(上の写真でポリエステルと書かれてるのは、糸の部分)

手芸店で売っていると思いますが、管理人は100均のセリアで購入しました。一応、楽天でも 売っているようですが、1玉で軽く一生分はあるので、暇なときに100均をぶらつけば多分見つかると思います。

特徴は、繊維が極細で細かく縮れており、引っ張ればかなり伸びること。元の3倍ぐらいは伸びます。
こいつを適当な大きさにカットし、フックに巻きつけて丸く整形すれば、異様に釣れるエッグフライが簡単に作れます。水を吸うと結構ボリュームが無くなるので、少し多めに巻き付けると良いかもしれません。

実際に、比較実験を一つ。

一般的なエッグヤーン。見た感じは1つ上の写真と似てますが、素材はアクリル。引っ張ってもそれ程伸びません。


一般的なエッグヤーンで作ったエッグと、今回ご紹介した素材で作ったエッグを、このために買ったカマスの干物の口にねじ込みます。


オラ!食え!



動物虐待じゃないの・・? 干物だけど。

なんということでしょう。

まるで髪の毛をくしで梳かすかのように、するりとフライが出てくるではありませんか。これではインジケーターが動く前に、お魚はどこかへ逃げてしまいます。

では、もこもこエッグで同じことを試してみましょう。ちなみに、試しているシーンを嫁と娘に見られ、「アホか」と冷静かつ的確なツッコミが入り、ちょっと半泣きだけど気にしません。


パクッ! あっ! これ食べ物じゃないや!? ぺッペッ! あ・・あれ? 何だか変だぞ???(←裏声で)


ビヨ〜ン

なんということでしょう。

繊維が歯に絡みつき、うまく吐き出すことが出来ません。これではフライを吐き出せず、釣られてしまうではありませんか。
※ちなみに、鱒属の魚も、カマスほどではないにしろ、細かい歯が生えており(口の中や舌にも、微小な棘のようなものがある)、同じような効果が期待できます。



ビヨヨ〜ン・・  さらに伸びる

 悲しいかな、お魚って歯に何か挟まっても、爪楊枝で取るとか爪で取るとか出来ないんですよね。それどころか、口の構造上、異物が入ったときにそれを吐き出すには、もう一度水を吸わないと(エラを広げないと)いけない。

 そう、上の画像のようになってしまうと、お魚はもう一回、水ごと吸い込むしかないのである!つまり軽く突っついたり吸い込んだが最後、フライは口の周りに纏わりつくのだ! 酷い!酷過ぎる!! あんたそれでも人間か! そこまでして魚が釣りたいのか! 釣りたいです(←オイ)



ちなみに、未確認ですがエボレスヤーンも多分同じ素材。
他にはサビキ釣りで有名なウィリー、アユ釣りの目印も、多分同じ素材(ナイロン極細繊維糸)。手芸用品としては、ニット用のミシン糸が該当するっぽい。



以上、フライタイイングではなく、マテリアルの紹介でした(汗)







【おまけ】

撮影に使用したお魚は、スタッフが美味しくいただきました(^O^)


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