2020年1月25日 三重県
安濃川発眼卵放流 ボックス回収


 今回は、発眼卵の入手が不可能となる自然災害もなく、無事に放流ができたと思っていたが、ご承知の通り放流用のボックスが破壊される(泣)という、過去最悪の人災に見舞われた。
 それでも、放流した7つのボックスの内、5つのボックスが無事であったことは、不幸中の幸いと切り替えるしかないだろう。が、今後、何らかの対応を検討しないといけないのは間違いない。

 例年であれば2月にボックスの回収を行うところであるが、今年度は暖冬のため稚魚が生育が早く進んでるいと思い、1月中にボックス回収を行うこととした。


 川は特に増水した影響もないようで一安心
 一箇所目のボックスを確認すると、孵化率は90%以上。大半はボックスの外に脱出していたが、まずまずの結果であった。稚魚の成長は予想以上に早く、既にヨークサックの栄養分がほとんど残っていないように見られた。


 なお、前々回から実験的に導入している育苗トレーを使ったタイプのボックスは、 孵化率こそそれほど悪くはなかったが、卵を重ねて入れたセルで一定程度の死卵が見られた。


これのことね

 水の透過が良すぎると、中で卵が動いてしまい、卵が傷つくかも・・・と心配し、水を通すスリットをあまり入れなかったのだが、シルトが堆積し、おそらくは酸欠で卵がダメになっていた。もう少しスリットを大きく開けて水の透過性を高めるべきだと思った。
 現状の虫かご改造型ボックスは、既に完成の域に達しているのだが、作成に時間が掛かる事は否めない。もっと簡単に作れて、生存率が高まるよう、まだまだ工夫したい。

 なお、放流時点でお知らせしていた大型育苗トレーを使ったタイプのボックスですが結果的には失敗でした(汗)


 大きさ的には、数千粒を一気に放流できる性能があるが、今回試したのは100粒ほど。死卵は2〜3粒しか見られなかったが、残っていた稚魚も一匹しか確認する事が出来ず。
 理由は、流失防止用に、蓋用の育苗トレー上に置いてあった石。石の重みが原因で、トレー全体が歪んでしまい、隙間が開いて稚魚が早期に脱出してしまうようだ。

 稚魚が逃げるだけであれば別にいいのだが、逆に言えば外敵が侵入する可能性もあり、しかもゴミの侵入も多い。この方法は、今後採用することはないと思う 。ボックスを保護するカゴの設置が不要になると考えてましたが、甘かった。


 しかし・・・・戦艦大和に始まり、ビグザム、デススター・・・、でかくて「凄い」って思ったものって、意外とあっけなく弱点が露見するな。大量に卵詰め込んだボックス破壊されたら、たまったもんじゃないし。
「戦いは数だよ、兄貴!」って、昔の偉人の言葉にもあるしね(←違う)



〜放流資金援助のお願い〜

現金だと色々ややこしいので、ご賛同いただける方が見えましたら、下記のURLからお買いものしていただけると嬉しいです。
1000円の購入が、3粒ぐらいの卵に変身しますので、何か消耗品でも買ってやって下さい。
いやっ!バンブーロッドとかパソコンとかヴィトンのバッグとか高額なものは、本当に買わなくていいですよ!本当に!
(チラッ)

フライフィッシング用品の購入はこちらから


トップメニュー放流記>11月 三重県 安濃川 発眼卵放流