4日目 晴れ

 
3/30

 ホテル日航那覇グランドキャッスル 10:00

 今日は,那覇近郊を適当に廻って,17:50発の飛行機に乗るという日。ホテルに常駐しているジャルストーリーの人に,色々聞いて,識名園(琉球王家の別邸 ,世界遺産になった),水中観光船などを予定した。
 荷物は無料で空港まで運んでおいてくれるサービスがあったので,それを頼み,てぶら同然の格好で,ホテル前からタクシーに乗る。識名園まで頼み,運転手さんと今日の予定を話していると,那覇港から出る観光船よりも,太平洋側の玉城村の新原の方が海底がきれいに見えるし,安いとの話。結局その親切な個人タクシーの運転手 の島袋さんが,3時頃まで,観光タクシーしてくれる事になった。
 島袋さんは植物に博識で,識名園を案内してくれながら,沖縄の植物に関して蘊蓄を披露してくれた。我が家で数年前に知人からもらった観葉植物の名前が「クロトン」であると分かったのもここであった。
 新原ビーチの屋比久ガラスボートというのであるが,10人程の客を乗せて走る5トン程の小型船で,底がガラス張りになっており, サンゴや熱帯魚が良く見える。禁漁区でもあり,えづけをしているので,船が泊まると,わんさかやってくる。実にきれいであった。


識名園


 
 島袋さんの案内で,沖縄県の平和祈念公園,平和祈念資料館を訪れた。資料館は新装なったばかりで,沖縄県の歴史,戦争の記録,戦後の歴史が詳細に展示されている。広島,長崎とは違った,悲惨な記録がここにはある。観光バスで廻るには,見るのに時間を要するため,敬遠されているのであろうか。他の観光地も良いが,初めて沖縄を訪れるのであったら,必見の場所であろうと思う。昭和20年のおよそ3ヶ月の間に,軍民併せて20数万人の死者が出た沖縄戦の悲惨さをを世界に向けて訴えていくことは,戦争抑止の良き教育となろう。  沖縄戦戦没者 200,656名
  軍人軍属:       94,736名
  戦闘参加者:    56,861名
  一般人:          37,139名
  米軍:             12,520名
   平和祈念公園には,全員の名前を記した墓標が建てられている。

 

 空港 15:30    昼は,島袋さんのお薦め,奥武島に渡って,島の入り口に近い,地元の食堂で昼食。観光バスの昼食をとるところと比べて,安くておいしい。新鮮な魚介類をふんだんに食べられて満足した。これも個人タクシーの観光ならではの経験である。
 午後は,旧海軍司令部壕を訪れた。ここも中をガイドしてもらった。ここを訪れると,戦争のおろかさを実感できる。
 それから,空港まで行ってもらって,さよならしました。
 最終日に,島袋さんという方に出会えたおかげで,かけがえのない経験を得ることが出来,感謝しています。
 沖縄中部個人タクシー事業組合
  個人N0 1314 無線番号 113号車

 沖縄に行かれたら,案内を頼んでみたらいかがでしょう。