〜ネズミ 「だいこくさま」の鼠
「大黒天と大国主命」は神仏習合して「だいこくさま」と呼ばれる。
鼠が神使とされたのは、大黒天は北(=子=鼠)の方向の神であり、
大国主命は鼠に助けられたとの神話による。
「だいこくさま」と鼠
インドの闇黒神「大黒天」は、中国では仏法の守護神・厨房の神となり、日本に入って神道の「大国主命」と習合して福神となった。
この習合は、主として「大黒」と「大国」を「だいこく」と読む字音の類似に起因したものとされている。
寺社(仏教)では「大黒天」を、神社(神道)では「大国主命」を祀る。
近世では、「だいこくさま」は、福徳や豊穣、財宝を人々に与える福神として七福神にも仲間入りしている。
さらに、「大黒天」・「大国主命」の神使は共に「鼠」とされている。
しかし、「鼠」が神使とされた由縁は両者で異なり、それぞれに諸説あるが、一般的には下記だとされる。
A .「大黒天」は北方の神とされる(「大黒」の黒は陰陽五行で北を意味する)。
北は、十二支では子(ネ)に相当するので大黒天の神使は鼠(=子(ネ)とされた。

B .「大国主命」は鼠に救われた…との神話(古事記など)に因んで、大国主命の神使は鼠とされた。(詳しくはこちらを参照下さい

「だいこくさま」の祭りは子(ネ)の日が祭日とされる。
特に子(ネ)は陰陽五行では北と冬を指すことから、冬至を含む旧暦11月の子の日を主な祭日とし、黒豆や二股大根を供えたりする。

  
A. 大黒天を祭神とする(寺社〜仏教系)

福相寺 大黒堂 (祭神;大黒天)
  
日蓮宗 本尊日蓮上人像は林如水の作。
伝教大師作(伝)の「願満大黒天」を安置する。

米俵に乗る一対の鼠像がある

建立;嘉永3年(1850)庚戌4月吉日
石 工:鉄砲町 石工 釜治郎
願 主:江戸橋 今津屋平右衛門
世話人:大阪泉屋吉右衛門その他、関東関西の多数名記載あり  

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