トウモロコシ畑

 しばらくいくと、とうもろこし畑にかかしがたっていました。ドロシーはかかしにたのまれて、ぼうからおろしてあげました。
 わらづめのかかしはのうみそがないから、カラスもおいはらえないのだといいました。オズにあってのうみそをもらうために、ドロシーについていくことにしました。



ブリキのきこり

 黄いろいレンガ道は森へとつづいていました。すると、どこかからうめきごえがきこえてきました。よくみると、それはオノをふりあげたままでうごけないでいる、ブリキのきこりでした。
 ドロシーは油をさしてあげて、ブリキをうごけるようにしてあげました。

かかしときこり  ブリキはもとはにんげんだったのですが、悪い魔女に手足をうばわれてしまい、そのたびにかじやにたのんでブリキのからだをつくってもらったといいます。さいごにはどうたいもなくなってしまい、しんぞうがなくなったので、自分にはやさしい気持ちがないのだと、なやんでいました。
 ブリキはしんぞうをもらうために、オズにあいにいくことにしました。



おくびょうライオン

 森はさらにふかくなりました。
 草むらからライオンがとびだし、トトにおそいかかろうとしました。ドロシーはぴしゃりとはなをたたいて、「よわいものいじめはだめよ」といいました。
 ライオンはみんな自分のことを強いと思っているが、本当はおくびょうなのだといいます。ライオンはゆうきをもらうために、オズにあいにいくことにしました。

泣くブリキ  それから、ブリキはカブトムシをふんでしまい、自分にはやさしさがたりないから、ふみころしてしまうのだと、おいおいなきました。
 そんなとき、かかしはさびないようにあぶらをさしてあげます。

 こうしてなかまがそろい、みんなでオズの住むエメラルドの都へ力をあわせていくことになります。
 ゆくさきざきで、どんなこんなんがまちうけているのでしょうか──。


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