正面玄関
ふるさと
文庫本U


文庫本柵 T(誠の旗)





幕末、まんま新撰組です。


書籍名 新撰組三番隊長 斉藤一の生涯
著者 菊地 明 発行年 2012年 出版社 新人物文庫

新撰組結成後は副長助勤で、のち三番組長として乱刃の下をくぐった斉藤一。抜群の剣技をもち数々の戦歴を誇りながら、その人物像はどこか霧につつまれています。あるときは闇の刺客、あるときは間者として血の粛清に深くかかわり、山口一、斉藤一、山口次郎、一瀬伝八、藤田五郎と名を変えながら幕末・明治の世を生きぬき、大正四年七十二歳で没しました。壬生浪士にはじまり西南戦争の出征して負傷するまで戦い続けた新撰組最後の生き証人は過去を語ることなく会津の地に眠っています。綿密な考証と新資料などから浮かび上がる斉藤一の実像に迫ります。 


書籍名 土方歳三日記(上・下)
著者 菊地 明 発行年 2011 出版社 筑摩書房
 新撰組副長、土方歳三。怜悧な思考、抜きんでたリーダーシップで組織を率い、敗軍の将として戊辰の役を転戦し函館で最後を遂げる。類希な魅力から小説・映画・ドラマでもその生涯が描かれてきましたが、さまざまな異説に彩られ真実は解明されてきませんでした。本書では本人の手紙、関係の旧家に伝えられた文書、隊士をはじめとする同時代人の諸記録まで夥しい資料を渉猟、綿密な考証に基づいて時系列に再構築し全生涯を始めて明らかにします。上巻は生い立ちから上京、新撰組結成、局長・芹沢鴨の惨殺、そして池田屋事件で一躍名の上がった元冶元年までを収録。下巻は新撰組最盛期の慶応元年から、やがて鳥羽伏見の戦いに敗れて東走し、近藤亡き後土方は会津、北海道へ戦場を求め、函館で壮烈な最期を迎えるまでを収録しています。


書籍名 新撰組捕物帳
著者名 秋山香乃  発行年 2005年 出版社 幻冬舎文庫
近藤勇、土方歳三とともに壬生浪士に参加した井上源三郎・35歳。おせっかい焼きの源三郎は、土方が本気になった恋の相手を探るなど、大小問わず事件をかぎつけては首を突っ込むが、ややこしい真相をあらわにしてしまう。源三郎がそれぞれに下した決断とは・・・。いわゆる泥臭さはあるものの人間観察に優れ、新撰組の非情の掟に血の通った人間的な回路を仕掛けることの出来る唯一の存在である井上源三郎。激動の時代を生きる男たちの息遣いを熱く感じる傑作捕物長です。


書籍名 新撰組
著者名 松浦 玲  発行年 2003年  出版社 岩波新書
文久3(1863)年。幕末の京都に誕生した新撰組は、「尽忠報告」を掲げながら攘夷ができず、不本意にも市街の見廻り役として行動していました。しかし、翌年の四ヶ国艦隊下関砲撃を機に社会情勢は攘夷から開国へと激変。彼らは、この事態にどのように対応したのか、近藤勇の書簡等を読み解きながら結成から終焉までその実像に迫ります。近藤勇は留守中の面倒を見てくれている郷里の一統に対し、自分の滞京についての説明義務を痛感しており、京都から郷里に宛てて長い手紙を何通も書き、江戸の養父や多摩の各地に居住する後援者や有力門人達に宛てて今何をしているかを念入りに送りました。それを読むことで新撰組が何をしたか、何をやろうとしていたかをを知ることが出来ます。 


書籍名 諜報新撰組 風の便り 源さんの事件簿 

著者名 秋山香乃  発行年 2007年  出版社 幻冬舎文庫
近藤 勇、土方歳三と壬生浪士に参加した井上源三郎は国を守るために人を切り、騙した。人の良い井上は、長州藩を脱藩した佐伯又三郎と親しくなり、長州、水戸、会津の政争に巻き込まれていく。ある日、井上は土方から、芹沢 鴨らが大和行幸を企てる浪士集団と通じていることを聞く。激怒した土方は芹沢を陥れる恐るべき計画を立てていた・・・。新撰組結成の真実を描いた秋山香乃の時代長編です。


書籍名 沖田総司 壬生狼 
著者名 鳥羽 亮    発行年 2010年 出版社 徳間文庫

神速の剣、総司の三段突き!京都を震え上がらせた新撰組の隊士・沖田総司は、いつも子どもたちと鬼ごっこをしていました。殺戮の場で牙を剥いた悲壮な狼は幼子のように無垢で、人を切った翌日は血の匂いを振り払うために子どもと戯れるのだった。そこへ美しい娘が現れ、総司は魅入ってしまう。天然理心流の剣が何より大事であったが胸は高鳴るばかり、しかし、労咳におかされた総司は、ただ、娘の額に口づけしかできなかった・・・。久々の新撰組の文庫本です


書籍名 新撰組興亡録
編集者 縄田一男 発行年 2003年 出版社 角川文庫
「誠」の旗印のもとに参集した男たち「新撰組」。京都の治安を託された彼らは、不逞浪士の掃討に力を尽くし、最強の剣客集団として名を揚げる。しかし幕府は大政を奉還、新政府軍の東征開始で立場は逆転した。「親撰組」の魅力を余すことなく伝えるアンソロジーです。理心流異聞・司馬遼太郎。浪士組始末・新発田錬三郎。降りしきる・北原亞以子。近藤と土方・戸川幸夫。雨夜の暗殺・船山 馨。近藤勇と科学・直木三十五.甲州鎮撫隊・国枝史郎。流山の朝・下母沢 寛。歳三の写真・草森紳一。以上九編、幕末維新の動乱期に一閃の光芒を放って散っていった熱き男たちの物語はいつまでも興味は尽きません。


書籍名 新撰組事件帖
著者名 佐木隆三 発行年 1990年 出版社 文春文庫
「新撰組と奇兵隊は構成する層が共通し、哀れな末路も同じである。この小説は新撰組と題しながら、長州の奇兵隊と重ね合わせたところが、新機軸といえるかも知れない」と、あとがきにあるように、一介のさむらい百姓から新撰組局長として幕末動乱期の檜舞台を歩んだ近藤勇を、犯罪小説の第一人者である著者が丹念な取材で初めて描いた時代小説です。


書籍名  新撰組裏表録 地虫鳴く
著者名 木内 昇 発行年 2010年 出版社 集英社文庫
走っても走ってもどこにもたどりつけないのか。土方歳三や近藤勇、沖田総司ら光る才能を持つ新撰組隊士がいる一方で、名もなき隊士たちがいる。独創的な思想もなく、弁舌の才も、剣の腕もない。時代の波に乗ることも出来ず、ただ流されていくだけの自分。陰と割り切って生きるべきなのか…。焦燥、坐折、失意、腹だたしさを抱えながら光を求めて闇雲に走る男たちをの心の葛藤、生き様を描いています。前作「幕末の晴嵐」が親撰組の表の物語とすれば本書は裏の物語なのだろうか。が、それこそ地中からジッジッとあるかなしかに響く次の時代への胎動のような小さくても確かに存在した音に氣ずかせてくれるはずの本書は、読む人の「芯」や「根」の部分に何かしらの光を灯してくれるはずです。


書籍名 新撰組 幕末の晴嵐
著者名 木内 昇 発行年 2009年 出版社 集英社文庫
身分をのりこえたい、剣を極めたい、世間から認められたい。京都警護という名目のもとに結成された新撰組ですが、思いはそれぞれに異なっていました。土方歳三、近藤勇、沖田総司、永倉新八、斎藤一、などひとりひとりの人物にスポットをあてることにより、隊の全体像を鮮やかに描き出しています。迷ったり、悩んだり、特別ではないふつうの若者たちがそこにいました。ひっそりと佇みながらもしっかりとした存在感を示す女性作家である筆者の、切なくもさわやかな新撰組小説の最新作です。


書籍名 新撰組の哲学
著者名 嶋中鵬二 発行年 1985年 出版社 中公文庫
秋霜の隊務のあいまに俳句をひねる鬼の土方歳三、底抜けに明朗な現代的青年沖田総司、艶話にふける原田左之助――士道を掲げ血の掟に縛られる殺戮集団のなかにあって、人間的に生きることを志した男たちの姿を、明るくユーモラスに描いた「哲学者」による夢物語です。作者はこの本を、新撰組の研究者たちに文句をいわれそうな本といっています。


書籍名 新撰組銘々伝
著者名 早乙女貢 発行年 1987年 出版社 徳間書店
水戸浪士、多摩郷士、元商人…異端の流れ者集団ながら、暴虐な天下盗りを狙う薩長土に決然と対決、激動の京洛の地に若く獅子の輝きを一瞬はなった男たち――。芹沢鴨、山南敬助、谷三十郎、河合耆三郎、藤堂平助、山崎蒸、原田佐之助、沖田総司、近藤勇、土方歳三――これら新撰組中でも個性ゆたかな最後の武士たち十人の今なお荒ぶる「赤誠」を鎮撫し、もう一つの維新を逆照射する早乙女貢の剣豪ロマンです。


書籍名 沖田総司 
 著者名 大内美子  発行年 2009年  出版社 新人物往社
 剣に生きた新撰組一番隊長で、慶応四年五月三十日夕刻、江戸・千駄ケ谷の植木屋平五郎宅でひっそり息を引き取った沖田総司。遺体はその夜ひそかに沖田家菩提寺の麻布専称寺に運ばれ、埋葬されました。――五年前、近藤勇や土方歳三ら試衛館の仲間とともに幕府浪士組に加わって上京した総司。以来、新撰組最強の剣士として一番隊の先頭にはいつも総司の姿がありました。血風吹きすさぶ京洛を剣とともに生き、新撰組の落日とともに病にたおれた心やさしき天才剣士の青春を鮮烈に描いた作品(1972年3月初版)が、今文庫本で甦ります。


書籍名 新撰組顛末記(編集・杉村悦朗)   
著者名 永倉新八 発行年 2009年 出版社 新人物文庫
新撰組の副長助勤となり、のちに二番組長を兼任した新八は、近藤勇らとともに池田屋へ斬り込んだ。親撰組随一の使い手として幾多の戦闘に加わり、十三人の幹部のうちただ一人生き残った。北海道に渡り小樽に住んだ新八は、孫たちを相手に親撰組の懐旧談を語り、記録に綴る晩年を送るが、大正二年三月から小樽新聞の記者の取材に応じて語った連載をまとめたのが本書です。近藤や土方らとの交友、池田屋の乱闘、血の粛清など、幕末動乱の修羅場をくぐりぬけた者のみが知る生々しい証言が語られています。


書籍名 史伝 新撰組
著者名 三好 徹 発行年 2009年 出版社 光文社庫
近藤勇、土方歳三、沖田総司――。幕末維新の大乱世を、一陣の風を巻いて駆け抜けた新撰組。膨大な史料を渉猟して得た「史実」と「伝聞」。その歴史の断片を積み上げていく「史伝」の手法が、正史には書き留められなかった彼らの真実の姿を明らかにしています。つまり、武家階級からは武士扱いされなかった階級への交代による乱世であった。しかるに新撰組は、徳川方におけるほとんど唯一の非武家集団だった。お偉方のいやがる汚れ仕事をやらされ、そして最終場面になって、近藤が大名身分になったといって喜ぶさまには、彼の軽率さを嘆くより好餌をブラさげた上流階級の腹黒さを思い知らされるのである。この作品は以上の史観に立って執筆されたものであり、武家にあらずして、しかし、もっとも武士であった男たちの、哀燐たる生と死を描いた、三好徹の歴史小説です。


書籍名 冬のつばめ(新撰組外伝・京都町奉行所同心日記)
著者名 澤田ふ子 発行年 2001年 出版社 徳間文庫
幕末の京都、京都東町奉行所同心の大仏伝七郎は、下ッ引の宗助とともに諸事件を探索、解決し、王城の治安維持に奔走していた。伝七郎は八王子千人同心の二男に生まれ、十八歳のとき遠縁にあたる江戸南町奉行所同心の養子となり、京都東町奉行所同心に配された人物です。幼少より天然理心流の剣を学び、養子になってからも組屋敷から試衛館に通って近藤勇や土方歳三と竹刀を交えており、彼らとはじっこんの間柄でもあった。幕末から維新にかけての京都を舞台に、一人の青年同心が関わる事件の数々を新撰組の盛衰を絡めて描いた連作集です。


書籍名 虹の生涯・新撰組義勇伝(上・下)
著者名 森村誠一 発行年 2008年 出版社 中央公論新社
元公儀御庭番・和多田主膳。武芸に長じながらも、隠居し無為の日々を送っていたが、桜田門外の変を目の当りにし、武士の魂を再び燃え上がらせる。井伊大老の首級を取り戻した功により将軍に召し出されたご隠居御庭番四人組。「会津藩、新撰組の陰供をせよ」との命を受け、一路攘夷の血煙りに噎ぶ京へ、幕末動乱の渦中、時代の波に抗う新撰組に武士の魂を呼び覚まされる。「腐っても幕府直参」と、かっての仲間とともに幕末動乱の火中に切り込む老御庭番たちの活躍する物語です。森村版幕末フィクション書き下ろしです。


書籍名 黒龍の柩(上・下)
著者名 北方謙三 発行年 2005年 出版社 幻冬舎
時は幕末。時代は激しく動き、徳川慶喜は朝廷に体制を返上、江戸幕府は終焉を迎える。だが新政府は追討令を発し江戸に進軍を開始、時勢は否応なく新撰組の男たちを飲み込んで行く。土方歳三も、人を切りながら新撰組の活路を探し続けた。やがて土方は、坂本龍馬が暗殺の直前に語った計画に、新撰組の未来と己の夢を掛ける。命を燃やしながら奔った男たちの見果てぬ夢を謳い上げた新撰組小説の中でこれほどまでに土方をハードボイルドタッチで描きあげ、行動の美学を追及した作品はかって存在しなかった。男の優しさ、純粋さ、一途さを備え、見果てぬ夢を追いつづけた北方版「新撰組」です


書籍名 新撰組烈士伝
編集者 縄田一男 発行年 2008年 出版社 角川文庫
勤王と佐幕に揺れる幕末、最強の剣客集団「新撰組」は短い絶頂の光芒を放ち、それぞれの運命とともに散っていった・・・。津本陽「近藤勇、江戸の日々」、池波正太郎「色」、三好徹「私説・沖田総司」、南原幹雄「血汐首」、下母沢寛「人切り鍬次郎」「死損ねの佐之助」、司馬遼太郎「壬生狂言の夜」、早乙女貢「散りてあとなき」、井上友一郎「武田観柳斉」、立原正秋「橋の上」、船山馨「薄野心中」。「新撰組」に魅せられた歴史・時代小説の巨匠十人による名詩選集です。


書籍名 異聞・新撰組
著者名 童門冬二 発行年 2008年 出版社 朝日文庫
幕末最強と謳われた武装集団・新撰組が崩壊したのはなぜか。身分向上を夢見て壬生誠忠浪士組(後の新撰組)に入隊した元播磨商人・河合伊三郎の合理的な視点から、「変革」の可能性に満ちていた組織が衰退し、瓦解してゆく過程をつぶさに語っています。作者はあまたある新撰組ものと一線を画し、あえて“異聞”という手法を採った狙いは、いうまでもなく河井伊三郎(耆三郎)の人物造形にあり、伊三郎という日本中どこにでもいただろう青年を、幕末動乱の象徴的な新撰組の舞台に立たせることで、正史と庶民史を重ね合わせて語ろうとしたわけであり、そのため“異聞”となっていると思われます。


書籍名 輪違屋糸里(上・下)
著者名 浅田次郎 発行年 2007年 出版社 文春文庫
文久3年3月8日。「みぶろ」と呼ばれる壬生浪士組は、近藤勇ら試衛館派と、芹沢鴨の水戸派の対立を深めていた。土方歳三を慕う島原の芸妓・糸里は姉のような存在である輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺され、浪士たちの内部抗争に巻き込まれていく。愛する土方のため、芹沢暗殺の企みに乗った糸里の最後の決意…。息を飲むクライマックスと感動のラスト。浅田次郎が新撰組の「闇」、芹沢暗殺事件の謎に迫るサスペンスです。


書籍名 総司炎の如く
著者名 秋山香乃 発行年 2008年 出版社 文春文庫
万延元年(1860)、江戸の天然理心流の道場・試衛館で日々近藤勇や土方歳三らとともに剣術修行に明け暮れる17歳の沖田総司は、幕府の浪士隊に参加し上洛する。新撰組隊士になった総司は、芹沢鴨暗殺後池田屋事件と幕末の京の町を疾走する。信じるもののために燃焼し尽くした沖田総司の生涯を新たな視点で描いています。


書籍名 近藤 勇
著者名 秋山香乃 発行年 2004年 出版社 (株)角川春樹事務所
「孤軍援絶えて俘囚となる(略)ただまさに一死をもって君恩に報いん」(近藤勇辞世の詩)。「誠」の旗印の下、反幕派の男たちを戦慄させた鉄の組織「新撰組」。局長の近藤勇は、盟友土方歳三、沖田総司らとともに京都で任務に励んでいたが、徳川幕府の屋台骨は徐々に崩壊していた・…。愛する妻子と女を残し、歳三らとともに没落する徳川家に殉じ、義と忠と夢に命を掛けた男を描く、書き下ろし時代長編です。


書籍名 新選組100話
著者名 鈴木 亨 発行年 2006年(初版 1981年) 出版社 中央公論新社
滅び行く幕府に殉じ、はかなくも散っていった新撰組…。文久3年の誕生から明治2年の函館戦争に至る新撰組の戦いの軌跡を、延べ百人余の人物を通して辿る。子母澤 寛以後の研究成果を踏まえて描いた。新撰組隊士列伝であり、また同時に新撰組史でもあります。倒れ行く徳川家のために、最後まで死力をふり絞って尽し、北の果てまで流れ流れて、新しい権力に坑ないぬいたその純粋なこころに、姿に、魅せられます。


書籍名 新 選 組(漫画)
著者名 黒金ヒロシ 発行年 2000年 出版社 PHP文庫
遺された幕末の登場人物の写真や肖像画は多い。写真や肖像画の主を取り巻くそれぞれの物語は、夜空に散らばった星のように距離を持っています。断片的であった幕末の景色を現在に遺る古写真や肖像画を新選組を中心に繋ぎ合わせ、かっての景色と体臭を見事に甦らせる黒金漫画です。尽忠報国の志を抱き、近藤勇・沖田総司・斎藤一等が若いエネルギーを完全燃焼させた「新選組」という集団人間劇を、シュールにコミカルに描いた大作です。


書籍名 新撰組藤堂平助
著者名 秋山香乃 発行年 2007年 出版社 文藝春秋
文久元年、伊勢・藤堂家の御落胤との噂がある藤堂平助は、ふとしたきっかけで土方歳三と知り合い、天然理心流の試衛館の食客となる。北辰一刀流を使う平助は、ある時、同門の清河八郎から、浪士隊の話を聞き、近藤勇らとともに同道し入京する…。沖田総司、永倉新八、斎藤一などと共に新撰組四天王と呼ばれていたにも拘らずこれといった偉業は残しませんでした。剣にしろ学問にしろ優れた資質の片鱗を残しながらも形になる前に散ってしまいました。最後は新撰組八番隊長でありながら組を離脱し、組に惨殺された男の一生を描いた小説です。久しぶりの新刊で期待したのですが・・・


書籍名 虎狼は空に(小説 新撰組)
著者名 津本 陽 発行年 1992年 出版社 文春文庫
新撰組を描いた小説はこれまでたくさんありましたが、津本 陽のこの作品の特徴は新撰組というものを、あくまで非情な暗殺集団として、容赦なく描き切ったところです。思想集団としてはあいまいですが、新撰組は武装集団としてはきわめて厳しい組織規律によって統制されておりました。幕末の京都で江戸より上洛した浪士組が殺人集団へ変貌していく。鉄の規則の下、敵対する者たちを次々に斬り捨てていった血まみれ軍団・新撰組の壮絶なる実像を描ききった歴史長編です。


書籍名 血禄新撰組
著者名 桜井滋人 発行年 1990年 出版社 廣済同文庫
頑固な絆と規律によって統率され、膨張を続ける新撰組。尊王攘夷を唱える浪士を斬り、脱盟する同士に制裁を加えることで隊の存在を示威していた。だが、薩摩藩と連合を組んだ長州藩は、近藤や土方の思惑を無視するかのように不穏の動きを見せる。時代が大政奉還へと動きだすなか、かたくなな姿勢を貫き通す新撰組は勤王の波に圧されながらも、鳥羽伏見の戦場へと駆り立てられてゆきます。 


書籍名 明治新撰組
著者名 中村彰彦 発行年 1993年 出版社 角川書店
新撰組最後の隊長相馬主計の戊辰戦争後の生きざまを描いています。常陸笠間藩を脱藩して京に上がり、5年間を新撰組隊士として生きた相馬主計は、鳥羽伏見の戦い以後、甲州・流山・千代・函館と転戦。五稜郭では、土方の戦死後函館奉行の命により新撰組隊長になる。明治3年流刑囚として新島に送られるが赦免となり東京へ戻り、ついには割腹自殺して果てる。中村彰彦は主計の謎に満ちたその心情を推理します。外短編5話。


書籍名 芹沢 鴨(新撰組局長首座)
著者名 峰 隆一郎 発行年 1993年 出版社 富士見書房
新撰組局長として、幕末最強の暗殺集団を率いた男・芹沢鴨。その神道無念流の太刀筋は凄まじく、志士達を震え上がらせた・・・、動乱の時代を生きた男の熱き生きざまを描いた長編時代小説。ものにこだわらない鴨が水戸学と勤王思想を学びながら、勤王の志士になることなく生涯を終えたその軌跡を鮮やかに描いています。


書籍名 新撰組読本
著者名 浅田次郎 初後年 2007年 出版社 文藝春秋
新撰組がいてもいなくても明治維新はやってきたのだし、その後の日本は何の変りもなく実現されたはずです。しかし、歴史など変えられるわけもない彼らが、その歴史の中で立派に存在を主張した。偉人でも英雄でもない、われわれと同じ身丈の人間たちである。だからこそ後世のわれわれが新撰組に接するとき、誰もが彼らから等しく得体の知れない勇気を授かるのである。と、浅田次郎はいいます。


書籍名 幕末剣客伝
著者名 津本 陽 初行年 1994年 出版社 講談社
明治五年、東海道浜松宿日暮れ時。軒を連ねる旅籠町で狼藉を働くごろつきたちの前にスッと立った一人の士族、元新撰組隊士中島 登。幕末から明治へかけ、激動の時代を生きた男の生々流転を見事に描いています。中島 登は新撰組隊士のことに触れた銘々伝などにはあまり登場してこない人物ですが、物語展開の中でその理由が判明します。回想という形で維新前のことも描かれており、京都や会津、函館など戊辰戦争と関連の深い地も出て来るもう一つの維新史です。


書籍名 新撰組 二千二百四五日
著者名 伊東成郎 発行年 2007年 出版社 新潮社
近藤勇、土方歳三、沖田総司。おのれの志を貫き通した最後の侍たち。新撰組は闘争の巷と化した京都の治安を守るために結成され、分裂を越え、最強の武装集団となりました。だが、時代の波は彼らを北に追いつめていく・・・。気鋭の研究家が埋もれていた資料から、有名無名の人々の肉声を聞き取り、その実像を活き活きと甦らせています。


書籍名 新撰組山南敬助
著者名 童門冬二 発行年 2007年 出版社 学陽書房
“思想集団”新撰組の理想と現実、元島原遊里の明里との愛、沖田総司、永倉新八らとの交誼、土方歳三との葛藤・・・。沸騰する時代の中、底光りを放つ山南の魂を描いた新撰組ファン待望の長編小説です。童門冬二も「新撰組総長山南敬助の、恋と苦しみを、そして三十三歳で死んでいった「血の詩」を描きたかった」とあとがきでいっています。


書籍名 歳三 往きてまた
著者名 秋山香乃 発行年 2007年 出版社 文藝春秋
鳥羽・伏見の戦で近代的な軍装の薩長軍に、なす術もなく敗れた新撰組。時代はすでに日本刀ではなく、小銃の時代になったと土方歳三もわかってはいるのだが、その後も、甲府、宇都宮、会津で戦い続け、そして敗れた。北の果て函館に行き着いた歳三は、最後の戦いに臨む。新世界に背を向け、負けつづけた漢(おとこ)の姿を鮮烈に描いています。


書籍名 魔剣・新撰組
著者名 桜井滋人 発行年 1998年  出版社 廣済堂文庫
小石川の芋道場といわれ、当時に庶民からは三流の下くらいにしか見られていなかった近藤道場試衛館。居候であった、永倉、原田、藤堂らが新撰組が結成されるや、それぞれ一隊の長として、荒武者ぞろいの新撰組隊士を見事に統率していったという事実には、まるで戯作者の発想のような面白さがあります。早い話が、食客の腕と人柄が、あるじの近藤勇という人間の大きさと、その人間や器量までがあぶり出されていてひじょうに面白い。


書籍名 土方歳三
著者名 岳 真也  発行年 2006年 出版社 学研M文庫
錦の御旗を掲げる薩長らの官軍に惨敗した鳥羽・伏見の戦い。以降、甲州、下総流山、宇都宮、会津へと転戦しての負け戦。そして、函館・五稜郭へ。新撰組・鬼の副長、土方歳三。戦いぬいて「義」に準じた、土方の壮絶な生きざまを岳 真也が精緻な筆致で「最後の侍」の心情を描いています。


書籍名 土方歳三 戦士の賦(上・下)
著者名 三好 徹 発行年 2002年 出版社 人物文庫
試衛館道場でうつうつとした日々を送っていた歳三は、幕府の浪士新徴に応じ京へ向かう。新撰組の結成から、峻烈な局長法度の規律による組織づくり、池田屋襲撃、禁門の変、戊辰戦争へとつづくわずか6年の間の転変と、命ある限り戦い抜いた男土方の激烈な生と死を三好徹が描いています。


書籍名 新撰組秘帖
著者名 中村彰彦 発行年 2005年 出版社 文春文庫
幕末から明治を駆け抜けた新撰組の中には、志を貫いたものもいれば、目先の利に惑わされ変節した者もいました。加納秦三郎、松山幾之助、加藤愛之助、富山弥兵衛、沢 忠助、島田 魁、市村鉄之助、橋本皆助、相馬主計。新撰組隊士の光と影を新しい切り口で描いた中村彰彦の文選集。


書籍名 新撰組情婦伝
著者名 南原幹夫 発行年 2003年 出版社 学研M文庫
維新の動乱の渦中、京洛の巷で剣を振るい、散華していった新撰組の面々。その陰にあって彼らを支え、慕い、恋に身を焦がした女たち。燃え盛る思慕の情と彼女達を襲った悲劇を綴り上げた、もうひとつの新撰組外伝です。


書籍名 新撰組 原田佐之助
著者名 早乙女貢 発行年 2001年 出版社 学陽文庫
新撰組の創立以来のメンバーであり、副長助勤、十番隊長として数々の修羅場をくぐり抜け、「死にそこない」と渾名された原田佐之助。維新以降の時代の変化の中で敗者となった原田は、どのように生きたのか。早乙女貢による新撰組外伝です。


書籍名 新撰組密偵 山崎 烝
著者名 島津隆子 発行年 1997年 出版社 廣済堂出版
名前を変え、愛しい妻とも別居し、新撰組に入隊した山崎烝。棒術の使い手でもあった男が与えられた役目は密偵だった。冷静に彼らの情報を探る立場を通し、歴史の大勢への如何ともしがたい山崎の煩悶と、土方に対する批判の目。謎多き男の生涯を描いています。


書籍名 誠の旗がゆく(新撰組傑作選)
編集者 細谷正充 発行年 2003年 出版社 集英社
近藤勇、土方歳三、沖田総司・・・・・。幕末の歴史に一閃の光芒を遺して逝った、新撰組の男たち。そして新撰組を愛憎する男女の群像。殺気波乱の京洛、風雲急を告げる甲州勝沼、激戦の函館と、男たちの夢を託された「誠の旗」がゆくところ、有情無常のドラマが生まれました。子母澤寛の古典名作から神坂次郎の異色作まで十四の物語、細谷正充が選んだ新撰組傑作選です。


書籍名 新撰組剣客伝
著者名 山村竜也 発行年 2002年 出版社 PHP研究所
幕末最強の剣客集団新撰組。長州藩や当時の尊王攘夷派を震え上がらせる存在でした。しかし、そんな隊士達の人柄や日常生活がどんなふうであったかは、案外知られていません。新撰組の代表的剣士8人のエピソードを通じて、その知られざる意外な実情に迫る歴史フアン必読の1冊です。


書籍名 新撰組魔道剣
著者名 火坂雅志 発行年 1999年 出版社 光文社文庫
京の町の魔力と人斬り集団が出会うとき、京と新撰組の真実の姿が浮かびあがります。このように新撰組と京との「魔」を衝突させることにより、歴史の闇に蠢(うごめく)く人間の情念を暴いた、異色の新撰組物語です。従来とは違った視点から新撰組とそこに生きる人間を描く新感覚時代小説です。


書籍名 新撰組証言禄
著者名 山村竜也 発行年 2004年 出版社 PHP研究所
「近藤は実にえらい人物でありましたが・・・はなはだ恐怖の姿でありました」「沖田総司、これがまあ勇の一弟子でなかなかよく遣いました」−新撰組を語る上で欠かせないこれらの談話は、維新まで生き残った勤王浪士や元隊士らの証言集「史談会速記録」に拠るものです。そこには新撰組に決闘を挑んだ者、近藤の命を奪い損ねた者、戊辰戦争に従軍した者たちの鮮烈な記憶が刻み込まれています。彼らが見た隊士の実像とは・・・


書籍名 新撰組風雲録(洛中篇・激闘篇・落日篇・戊辰篇・函館篇)
著者名 広瀬仁紀 発行年 2004年 出版社 文芸春秋
幕末動乱の京都、池田屋騒動の後新撰組は得意絶頂だった。蛤御門の変の後、江戸より伊東甲子太郎等が新しく加盟したが、その後結党以来の同士・総長山南敬助が脱走を図り、切腹する。幕府の大政奉還という奇策をもってしても旧幕府の頽盛はいかんともしがたく、鳥羽伏見の戦いでは、古参幹部が戦死し、土方達は大阪へ引きあげた。江戸に戻った新撰組は休むまもなく甲府へ向かうがあっさり敗走する。その後、会津若松から仙台に向かい当地で榎本武揚達と合流し、残った隊士は蝦夷地・函館で最後の戦いに臨む。一時は、松前藩や新政府軍を一蹴し、新国家樹立を宣言したのは明治元年12月15日でした。明くる年、春になるのを待って新政府軍は大挙して海を渡り、新撰組最後の戦いが始まる・・・文庫本も5巻続くと読みでがありましたが、読みやすい文章と解かりやすい内容で結構楽しめました。


書籍名 総司還らず
著者名 えとう乱星 発行年 2001年 出版者 廣斉堂文庫   
この作者は世の中の裏と表、つまり歴史の中には日なたと陰の部分が在るといいます。日なたというのは勝者の残した歴史で、正に敗者は歴史の陰の部分に押し込められてしまい・・陰の歴史は人伝えのなかにのみ生き残り人々の願望や希望に色取りされて行く、これが正史に対して稗史(はいし)と呼ばれているのだそうです。えとう乱星の伝記小説はひたすら稗史を書き続けています。ラストシーンを読めば何故「総司環らず」なのかということが解ります。総司が何処へ消えて何処から環らないのか、考えてみましょう。


書籍名 沖田総司(上・下)  
著者名 三好 徹 発行年 2003年 出版者 学陽書房
幕末から明治へかけて、価値観の転倒が起きた何年かの年月があり。そういう時代に生まれ合わせた、新選組の天才剣士沖田総司の生涯を描き出した歴史長編作です。京洛の巷で不逞浪人の取り締まりにあたり、血刀をふるった新選組のメンバーの中で二十五歳の若さで夭逝した沖田総司は近藤勇や土方歳三などと違った爽やかな人間的魅力を持つ人物として人気があります。剣士を志していたくせに斬会いは避けたいと願う心理、剣の理想から遠のいていくことへの苦悩など、総司の内面がたどられ、幕末動乱の青春を描き出しています。


書籍名 総司残英抄         
著者名 戸部新十郎 発行年 2003年 出版者 中央公論新社
その名も高い、新撰組一番隊組長、沖田総司。足早に幕末の混乱期を駆け抜けた、剣豪と言うにはあまりに爽やかな素顔とその剣が鮮やかに描かれています。幕末動乱の"倫理"や"思想"などというものとは別個に、やがて滅びゆく総司とその周辺のひとときの状(さま)が良く描かれていると思います。


書籍名 剣士燃え尽きて死す
著者名 笹沢佐保 発行年 2003年 出版者 徳間書店
組織の為黙々と「斬る」。だが、新撰組副長助勤・沖田総司の心は満たされることはなかった。組への絶望、近藤勇への不信、労咳病みの肉体。なにより、人を斬ることの空しさ・・・。幕末を駆け抜けた天才剣士・沖田総司の苦悩を笹沢佐保が従来の沖田像を否定、独自の視点からこの剣の天才の実像に迫ります。


書籍名 沖田総司恋歌  
著者名 広瀬仁紀   発行年 2003年 出版者 小学館文庫
江戸牛込の「試衛館」で近藤勇の弟弟子となり、18歳で免許皆伝となり師範代として出張稽古に出向いたという。やがて新撰組の一番組長となり、その凄まじい剣技で尊攘派から恐れられた。しかし、池田屋で喀血し以後も病を押して活動したが、慶応4年没。
現実の沖田総司は、いわゆる「好男子」で、「美男子」とは縁の遠い容姿であったらしい。背は5尺7寸以上で、肩幅広く、幼児から撃剣で鍛錬していた若者には、ふさわしい容姿だった。沖田総司の鮮烈な生涯とかなわぬ恋を唄った著者の快心作です。


書籍名 新撰組副長助勤 斎藤 一
著者名 赤間倭子 発行年 2002年 出版者 学研M文庫
幕末の動乱、京洛の地に血風を呼んだ新撰組。この最強の武士集団の中でも、副長助勤・斎藤一(はじめ)は秀抜な剣技の持ち主で、御陵衛士の油小路での粛清劇では影の主役を務めた。戊辰戦争後は藤田五郎と改名、西南戦争が起こるや、警視庁巡査隊に参加し九州へ赴き、有名を馳せた。剣の刃渡りにも似た斎藤一の波乱の謎多き生涯を描いてます。


書籍名 沖田総司(新選組きっての天才剣士)          
著者名 松田十刻 発行年 2003年 出版者 PHP文庫  
新撰組の伝説の剣客沖田総司。真摯に生き、天分に恵まれながら、若くしての死。新撰組の中ではひときわ異彩を放つ人物ですが、正直な所実像というものがなかなか見えてきません。肖像画というのも死後姉や血縁をモデルに描かれたと云われているし、わずかに自筆の書簡7通が残るくらいです。本書はこれまで書かれた文献を踏まえながら松田十刻の解釈と想像力で幕末を駆け抜けた1人の剣士の生きざまを描いてます。慶応4年5月30日、天才沖田総司は短くも烈しく疾駆した人生を終えました。辞世「動かねば 闇にへだつや 花と水」


書籍名 沖田総司(物語と史跡をたずねて)
著者名 童門冬二 発行年 2003年 出版者 成美堂出版  
必死の思いで白刃のもとをかいくぐり、京洛の巷に反幕の浪士を斬りつづけ、ろうがい(肺結核)という死病にからだをむしばまれ、血をはきながら二十五歳という若さでむなしく死んでいった天才剣士沖田総司の青春の軌跡を描いています。「歴史の中の新撰組、新撰組のなかの沖田という視点から、沖田そのものになってその苦しみを分かち合って欲しい。歴史に対して新撰組は何をしたのか、沖田は何をしたのか、それをぬきにして沖田を語っても意味がない」と筆者童門冬二は語っています。


書籍名 新撰組三番隊組長
著者名 菊池道人 発行年 2002年 出版者 PHP文庫  
剣の達人といわれ、常に戦いの中に身を置き続けた斉藤 一。油小路の変、天満屋事件で影の主役になり、鳥羽・伏見の戦い以降は幕府方として会津まで転戦する。維新後も生き残り、警視庁警部補となって西南戦争では政府軍の一員として戦った。数ある新撰組隊士の中で、最もミステリアスな人物と言われ、幕末から明治への時代の大転換機に武人としての気骨を堅持し続けた「二つの時代を生き抜いた最後の剣客」の生涯を描いています。


書籍名 いつの日か環る 島田魁伝
著者名 中村彰彦   発行年 2004年 出版者 文春文庫  
新選組の伍長として幕末の動乱を戦い抜いた寡黙な巨漢・島田魁は、討幕派との全ての戦いに奔走する。ときには内部の軋轢に巻き込まれながらも、新選組を心から慈しみ、忠義を尽くし続けた男の苦悩と剣にかける情熱、戦友・長倉新八との友情など波乱万丈の生涯を史実に沿いながら再現した剣豪小説です。


書籍名 新撰組日記(永倉新八と島田魁の日記を読む)
著者名 木村幸比古 発行年 2003年 出版者 PHP新書
峻烈な隊規のもと、繰り返される血の静粛・・・。敗者になった新撰組には、陰惨さがつきまといます。しかし、史料を丹念に読めば、剣の腕を磨き、国事に志を抱いた若者の姿が浮き上ります。本書は、明治まで生き残った幹部・永倉新八と、島田魁(さきがけ)の日記から新撰組の実像に迫ります。池田屋事件、鳥羽伏見の戦い、函館戦争等。彼らは戦場でどう戦ったのか、「誠」を貫いた男達の姿を克明に綴った行動力を読み解きあかします。


書籍名 近藤勇白書
著者名 池波正太郎 発行年 1972年 出版社 角川文庫
「亭主、御用あらためであるぞ!」元治元年6月5日夜、所は京都三条小橋の宿屋「池田屋」。裂帛の気合と共に浪士に向かう勇は、淡黄のかたびらに黒い皮胴、水浅黄に白い山形を抜いた羽織は、すでに脱ぎ捨てられていた。手にする愛刀は、長曾根虎徹。世に名高い池田屋事件はじめ、油小路の死闘、鳥羽伏見の戦いなど、「誠」の旗の下に結集した幕末新撰組の活躍の跡を克明にたどりながら、局長近藤勇の熱血と豊かな人間味を描いています。


正面玄関へ
ふるさとへ
文庫本Uへ