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文庫本Ⅰ



静 岡 の 話







豆まき懸命に“福”をつかむ 静岡浅間神社で節分祭
2018 2/4
静岡市葵区の静岡浅間神社で3日恒例の節分祭が開かれ、同神社の節分祭は静岡市の無形民族文化財式に指定されている伝統行事で、市内外から約5千人が訪れました。宮司の太鼓の合図に合わせて参列者がウメとネコヤナギの枝を束ねた「おにやらぼう」を一斉に板にたたつけ、鳴り響いた音で鬼を追い払い福を招くとされる追儺(ついな)神事が行われました。

清水の三保で風をとらえヨットレース
1人乗りヨットの大会「三保ミッドウインター2018」(清水港ヨット協会主催)がこのほど清水区三保で行われました。オリンピック種目のレーザー級など、船体の大きさや形、帆の大きさが異なる7クラスに県内外から42選手が出場して2日間で8レースを行い、着順を点数化した合計点数を競いました。選手は風の変化を読んで帆を操り、自然を味方に付けゴールを目指しました。



精神障害者を病院から地域へ 静岡で研修会

2018 2/3
精神障害者の生活の場を地域に移行して定着させるための支援を中心になって推進する人材の育成を目的とした研修会がこのほど静岡市駿河区のグランシップで開かれました。県自立支援協議会地域移行部会などが主催し、県内の関係者約230人が参加して地域移行の方策や関係者の連携のあり方を模索しました。2017年度の研修会は精神病棟の入院患者のうち5割以上が65歳以上という国内の現状を踏まえ、医療・障害福祉・介護の連携をテーマとしました。県障害者福祉課の担当者は精神障害者の地域移行をめぐる動向について説明し、04年度9月の国の決定で精神保健福祉政策は入院医療中心から地域生活中心へと改革を進める方向にかじを切ったと紹介し「病床の削減は世界的な流れで、日本だけが遅れている。長期入院者数の削減目標が国も県も削減できない状況」と指摘しました。その上で「介護分野と連携しての地域移行が必要。それぞれが地域に研修の成果を持ち帰って」と呼び掛けました。



お年寄りが芸能発表会で歌・踊りを披露
2018 2/2
静岡市清水福祉総合文化祭の芸能発表会(同運営委員会主催)がこのほど清水文化会館マリナートで開かれ、お年寄りたちのグループが歌や踊りなどを披露しました。清水区シニアクラブ連合会のメンバー約600人、40団体が日頃の成果を発表してお年寄りたちは息の合ったコーラスや生き生きとした踊りなどをステージで発表して、観客から大きな拍手を受けました。

第35回不二見まつりで14団体が盛りあがる
静岡市清水区の不二見地区まちづくり推進委員会(武政豊委員長)はこのほど第35回不二見まつりを同区の市立不二見小で開きました。PTAやシニアクラブ、スポーツ少年団など地元の14団体がブースを構えて軽食やミニゲームなどを提供し、7団体がステージ発表でまつりを盛り上げ、児童クラブの子どもたちは練習を重ねてきたけん球を披露したり“まるちゃん音頭”も踊りました。



静岡の逸品七品を地域ブランドに 市民投票で選出
2018 2/1
静岡市はこのほど市民が“100年先まで大切に残したい”と思う逸品を選らぶ「しずおか葵プレミアム・アワード」の認証式を市役所静岡庁舎で開き、約2万票の市民投票で選ばれた七品を地域ブランドとして認証し、今後の商品PRや販路開拓をサポートします。市内の事業者から応募のあった31品のうち専門家による1次審査を通過した食品とプロダクト(製作物)の2部門計15品で市民投票を実施し、1万9427票の投票があり得票数の多かった6品と専門家が選んだ1品が認証されました。食品部門グランプリ「安倍川もち」を製造するやまだいちの山田代表は「400年の歴史に対していただいた支持で、肝に銘じて頑張りたい」と話し、プロダクト部門グランプリ「井川メンパ」の職人望月さんは「自分は6代目ですが、続いたのは市民の皆さんに愛され使われたおかげ。必ず後継者を育てます」と述べました。



地域の子育て支援などを議論 グランシップ
2018 1/31
県内の社会福祉士らでつくる「ふじのくにニッポンの縁側フォーラム」はこのほど駿河区のグランシップで福祉や地域の現場の今を伝える一般公開講座を開き、約120人が参加しました。地域の子育て支援活動はいずれも同市内を拠点とする「お産ラボ」と「ママの部活動」で、都内の里親支援団体「チャレンジ中野」は行政に求める施策を発表し「親が心をオープンにできる環境を」と強調しました。

清水に往年の名車が各地から集結
静岡クラシックカークラブ(都築修一会長)はこのほど新年ツーリングを静岡市清水区などで行い、1960~70年代を中心にした往年の名車25台が集結しました。39年製のロールスロイス、50年のシトロエン、67年のコンテッサクーペなど会員が大切にしている自慢の車が各地から集まり、清水の秋葉山本坊峰本院で交通安全祈願を行った後、日本平へのツーリングに出掛けました。



富士山世界遺産センター設計の坂さんの講演
2018 1/30
建築界のノーベル賞と呼ばれるプリッカー賞を受賞した建築家坂茂さんがこのほど静岡市葵区で講演しました。昨年12月に開館した県富士山世界遺産センター(富士宮市)も手掛けた坂さんは「建築に興味のない人も分かりやすく、楽しい設計を意識している」と語りました。県建築士事務所協会などの主催で「作品づくりと社会貢献の両立をめざして」の題で講演した坂さんは、海外の著名な建築物の設計に関わる一方で、東日本大震災で避難所を回り即席の間仕切りを作るなどした活動を紹介し、世界遺産センターについては「学生時代にラグビーの合宿で山中湖を訪れて良く見た逆さ富士から着想した」と明かしました。坂さんは「建築家が独り善がりで考えた設計でなく、公共施設の場合は特に一般の人に興味を持ってもらえることを意識している。世界遺産センターもそういう思いで設計した」と話しました。



新春餅つき大会で施設利用者が楽しむ
2018 1/29
静岡市清水区のしみず社会福祉事業団はこのほど新春餅つき大会を同事業団で開き、施設利用者やスタッフなど300人近くが参加して親睦を深めました。施設利用者らは大きな声できねをつく回数を数えながら交代で餅つきを楽しみ、餅はきな粉餅や大福にして味わいました。しみず社会福祉事業団の餅つき大会は1982年から続く恒例の行事です。

麻機小学校の児童が石臼を使って蕎麦粉作り
静岡市葵区の麻機小4年生の生徒はこのほど「食と農」をテーマにした授業の一環で石臼を使ったそば粉作りに挑戦しました。児童は「石臼は一定のスピードで回して」などと指導を受けながら、石臼の脇に付いた棒を両手で握りゆっくりと回してソバの実を粉状にして、こつを覚えると夢中になって手際よく作業を進めました。4年生は昨年9月にソバの種をまき、11月に収穫して天日干しにしました。


登呂博物館で造形のユニークな考古資料を紹介
2018 1/28
静岡市立登呂博物館で3月4日まで企画展「こだいの『ふふっ』展」を開催しています。笑っているように見える埴輪(はにわ)など見た人が「ふふっ」とほほえんでしまうようなユニークな造形の考古資料約200点を紹介して、人面が付いた土器やアクセサリーをまとったおしゃれな女性の埴輪、口角がきゅっと上がったシカ型埴輪など縄文から奈良時代にかけての見た目が特徴的な資料が並び、子供と大人の手形が付いた縄文時代の粘土など、造形の面白さだけでなく作られた情景を想像すると笑みがこぼれる展示品もあります。武田亜子学芸員は「粘土を握って遊ぶ子どもを見て大人がまねしたくなったのかも」と説明し「考古学は難しいイメージがありますが『笑顔』という親しみやすい視点から古代の生活に思いをはせてほしい」と来場者に呼び掛けています。



願い込めて矢を放つ 静岡浅間神社で大的式
2018 1/27
平安時代の朝廷で行われた神事に倣い、五穀豊穣や除災招福を祈願して矢を放つ新春恒例の放射祭大的式がこのほど静岡市葵区の静岡浅間神社で行われました。大拝殿で放射祭が営まれた後、烏帽子や直垂を身に着けた「せんげん弓道場」の会員が2人1組になり約60メートル先に設けられた直計1・5メートルの大的を目掛けて弓を引き、矢が命中すると見物客から歓声や拍手が沸き起こりました。

三保海岸で寒さ吹き飛ぶ気合の空手稽古

拳正会空手道連盟県本部はこのほお静岡市清水区の三保の真崎海岸で新春恒例の寒稽古を行い、市内の4道場から約80人が寒空の下で富士山を背に稽古に励みました。参加者師範の掛け声に合わせて突きや蹴りの基本動作を確認し、慣れない砂浜での稽古に足をとられていた参加者もいましたが最後には切れのある動きを見せて、その後海に入り気合の入った突きを披露しました。



静岡市の17年度意識調査 市民の満足度下降
2018 1/26
静岡市がこのほど発表した2017年度の市民意識調査で、市が力を入れる「子育て」と「働きやすさ」の2分野の満足度がともに前年度から約10ポイント下がっていることが分かりました。市は人口減少対策の一環として、子育てや働く環境の良さを市内外にPRしますが市民の満足度にはつながっていない現状が浮き彫りになりました。「子育てしやすいまちと思うか」との問いに対し「そう思う」と「ある程度そう思う」と答えた市民の割合は49・6%(16年度比10・1ポイント減)で、「働きやすいまちと思うか」との問いに肯定的に答えた割合は41・7%(同9・3ポイント減)でした。年内別にみると「子育て」では現役世代の30、40代の満足度はほぼ横ばいで、20代と50、60代の減りが大きく「働きやすさ」では50代の下落幅が大きく、30代は微増でした。市の担当者は「施策の主な対象者の評価は下がっていない。全体が下落しているのは施策の情報が行き届いていないことも考えられる」と分析し、今後調査結果を精査して対応を検討します。



ま・あ・る”で開館5周年の記念式典
2018 1/25
静岡市こどもクリエイティブタウンま・あ・るがこのほど開館5周年を迎え、記念式典が静岡市清水区の同所で開かれました。小6の子ども店長が式典を進行し、こどもたちは5年間の活動をまとめた映像を上映し「説明が上手になった」「学校でも家でもない第3の居場所ができた」などと振り返り、施設の一層の発展にも願いを込めて「10周年を目指して、私たちも“ま・あ・る”ももっと成長します」と力強く宣言しました。

清水で竹飾り華やか 小正月の御幣焼き
静岡市清水区の吉原地区でこのほど小正月の恒例行事「御幣(おんべ)焼き」が行われ、地元の吉原公園に高さ7メートルの華やかな竹飾りがお目見えして住民が無病息災を願いました。独特の形状の竹飾りは上から松などで作る「神旗」、子ども達が書いた「書初め」、36本の竹が放射状に並ぶ「花笠」の3段構造で、保存会の会員が朝から山に竹を取りに行き竹飾りを作りました。



幻の寺の歴史をひもとく 建穂寺跡を発掘調査
2018 1/24
静岡市は2017年11月から2年間の計画で、江戸時代に駿河有数の大寺院だったにもかかわらず明治初期に廃寺になった幻の寺「建穂寺(たきょうじ)」(葵区)跡の発掘調査を実施し、このほど現場を一般公開して文化財課職員が解説しました。建穂寺はは白鳳~奈良時代の創建とされ、江戸時代は徳川家康の寄進を受けるなど栄えていましたが、ふもとの建穂神社と一体の寺院だったた明治の廃仏毀釈(きしゃく)で神社が優先されて廃寺とされました。同じ頃、火災に見舞われて観音堂が焼失し、以降寺院の詳細は不明になっていました。観音堂周辺は大正期に一度県が踏査で現状確認を行った記録はありますが、発掘調査は初めてで建物の礎石が9個ほど見つかり柱の配置が判明し、隣接する池跡などが確認できました。廃寺後も人知れず建穂寺の歴史は続いていて、市の担当者は「駿河屈指の大寺院でしたが存在自体知られていない。たくさんの人に興味を持って欲しい」と見学を呼びかけています。



児童100人が持久走大会で走り初め
2018 1/23
静岡市こども会連合会(石垣秀士会長)はこのほど「第10回新年子ども持久走大会」を同市葵区の西ケ谷総合運動場で開き、市内の小学生約100人が力走を見せました。学年ごとに男女別で400メートルのトラックや620メートルの外周で順位を競い、保護者などから「あと少し」や「がんばれ」などと声援が送られて、各部門の上位3人にメダルが贈られました。

新年会で相撲熱戦 雑煮も味わい祝う
静岡市葵区の静岡平和幼稚園でこのほど恒例の「子ども新年会」が開かれ、園児47人が相撲大会に参加したり、雑煮を食べたりして楽しく新年を祝いました。園児はトーナメント方式で相撲を取り、勢い良く組み合うと周囲から声援が送られて、陣取りゲームや縄跳びなども楽しみました。雑煮には昨年12月についたお餅が入っていて、園児らは「おいしい」と笑顔を見せました。




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