【嬉しい便り】
初恋の人との2年前の出来事です


35年も消息が途絶えていた初恋の人から年賀状がきた。
彼女を異性として意識し始めたのは、小学校2年の時に女湯の銭湯の中で彼女から声を掛けられたことに始まる。
その時は顔を真っ赤にして返事もせずに一目散に銭湯を飛び出した。彼女とは小学校2年から6年迄、同じクラス であった。中学校はクラスが違っていたので遠くから眺めているだ けであった。中学も終わりの頃、TK大付属工業高校に私と彼女が共に受験した。 しかし、なかよく玉砕した。そして私は横浜のK工業高校の機械科に、彼女は同じ高校 の工業デザイン科に入った。 全校で約50名程の女性がいたが、彼女はその中でも何故かとても輝いていた。 高校時代の彼女とは通学途中でときどき話す程度であった。卒業後、彼女は横浜のデパートの 室内装飾部門に、私は大阪に本拠を置く電器会社に就職した。 その後、私は会社を3年間勤務した後、大学に入学するために退職し横浜に戻ってきたが、 高校卒業以来彼女とは会っていない。
年賀状のやりとりから、彼女から電話が入った。小学校の恩師が健在の内、 クラス会をやろうということに話がまとまった。久しぶりに聞く利発な彼女の声であった。                          
平成12年 8月13日 記
高校3年の頃

     
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