HOME > TRPGリプレイ > ソード・ワールドRPGリプレイ 詩人の竪琴

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 『盲目の天才詩人』ファルミア・アスタネートから、「ティアの村に住む職人アルフに注文した楽器をとりに行って欲しい」 という依頼を受けたフォレスト、レフレーム、シーラの3人は、ファルミアと同居する友人レーナと共に村に向かう。

 村はずれの森にあるアルフの工房についたパーティだが、アルフは無残に殺されており、その亡霊だけがむなしく作業を続けていた。

 その死には街の利権を巡る陰謀がからんでいるらしい。
 そして、工房に迫る人狼のうなり声。

 パーティは応戦の準備をはじめた。
GM: さて、みなさん。準備や覚悟、その他諸々よろしいですか?

一同: OK!

GM: では、君たちが迎撃の準備を整えてから程なくして。 ――ガサガサッ

シーラ: 「おいでなすったわね」

GM: 『GRRRR……』 並の狼にしては巨体を誇るソレが、茂みから現れる。

フォレスト: じゃあっ、まずはプロテクションっ! 姉さん、防御しててね。

シーラ: 「まかせてっ」 シーラは防御に専念。

レフレーム: 魔法の準備を整えて待ち構えよう。

GM: いいよ。勿論その様子をこちらは見て取るわけだが。

シーラ: 魔法が理解できる程度の知能はあるわけか。まあ人狼だからな。

フォレスト: じゃあかけるよー。「万能なるマナよ、シーラを守れっ(適当)」 (ころころ)発動っ。かかった。うん。よかった(笑)。えーと、18ラウンド、ダメージをマイナス1ね。

シーラ: 了解。

フォレスト: えーっと、魔力の消費は端数繰上げだったよね。2点疲れたと。

GM: 『GRRRR……』 君たちに近寄らず、旋回するようにそれはうろつきだす。

レフレーム: えーと、姿は見えてるんだっけ?

GM: 見えている。

シーラ: 2本足の狼?

GM: いや、普通の狼。4つ足移動だね。森の中だから隠れる茂みは幾らでもある。

レフレーム: 敵は、何匹?

GM: 見えている範囲からは1匹。

レフレーム: 何m離れている?

GM: 7,8mってトコかな。一定以上の範囲には近寄ってこない感じ。そして……ジリジリと時間は過ぎていくよ。何もしなければね。

レフレーム: OK、じゃあ戦闘ラウンド始まってるって事でいいのかな?

フォレスト: はじまってないっぽいよ?

GM: フォレストがかけた魔法の効果時間は180秒。それ以内に適当な行動は認める。それが複数アクションを要するものだったとしても、制限時間の範囲内は認めます。

レフレーム: じゃあ、ウイスプ召還。「光の精霊よ、我が求めに答えよ、かの獣の眼前にてその力を解き放て」 (ころころ)成功〜。

GM: ダメージかな? それとも呼ぶだけ?

レフレーム: いや、ぶちかまします。魔力14で。

GM: では、抵抗は不可能。ダメージ下さい。

レフレーム: (ころころ)7。

GM: うん。では手痛い一撃を貰うものの致命傷には至らず。狼は再び立ち上がる。

シーラ: さっ。(メイスを構える)

GM: ふむ。そうだね……そのウィスプが召喚されてからダメージを与えるまでの一瞬の間に、奥の木々の間から何かが見えるかもしれない。シーフorレンジャー技能と知力ボーナスで判定をどうぞ。

レフレーム: (ころころ)11。低いなあ。

GM: では、レフレームは気付く。木々の間では茂みがガサガサと揺れていた。狼(あるいは別の何か)は1匹ではないようだ。

レフレーム: 「奥にもまだいるぞ」

シーラ: 「なんですって!」

フォレスト: 「囲まれてるの?」

GM: 『GRRR……』 立ち上がった狼は、君たちを挑発するようにウロウロしだす。

レフレーム: センスオーラで数を判別することは出来る?

GM: センスオーラはそういう使い方は出来ない。匂いを感じるようなものらしいからね。

レフレーム: ふーむ。参ったね

フォレスト: 「この1匹だけの狼は斥候かな。つまり?」

シーラ: 「そうかもしれないわ」

レフレーム: 「わからん。だが、奥の茂みにいるのは確かだ」

フォレスト: 石でもひろって投げてみよーか?

GM: さて、狼は付かず離れずの位置で君たちを挑発している。そして、そうしている間にも時間は過ぎようとしている。

レフレーム: じゃあ、時間が過ぎる前に、武器を弓にもちかえます。

GM: OK、どうぞ。他に何かやる人は? 勿論、弓を撃っても良いよ。

シーラ: 弓は持ってないからなあ。

フォレスト: 弓にもエンチャントはできるけど……様子見だよね、とりあえずかけずにおこう。

レフレーム: じゃあ弓で射撃。(ころころ)8。しょぼ(笑)。

GM: (ころころ)あ、命中。

フォレスト: すびしっ。

GM: 先ほどの傷が響いたのか、狼は普段ならかわすであろうその矢を回避できなかった。ダメージ下さい。

レフレーム: (ころころ)6! クリティカルだからもう1回(ころころ)2。合計8点ね。

GM: まだ死なない。死なないが……。



 ――ポロローン…



シーラ: 「! 何の音!?」

フォレスト: 楽器かな。

GM/???: 「流石に近付いては来ねぇか……」

フォレスト: 「当たり前だろ。怪しすぎだよ」 笑ったように言ってやろう(笑)。

シーラ: 「誰なの!? 出てらっしゃい!」

レフレーム: 「ボスのお出ましってか?」

GM/???: 「これ以上やったら相棒が死んじまうしな。あぁ、今出て行く。話し合いといこうや」 先ほどの狼と合わせて、5匹に囲まれた一人の男が現れる。

シーラ: 「狼をけしかけておいて話し合いとは、虫がいいわね」

GM/???: 「ハァ? 何言ってる。狼からは手出しをしてないように見えたが? むしろ一方的に攻撃してたのはアンタらだ」
 薄ら笑いを浮かべながら現れたその男は、確かにその手に竪琴を持っている。

フォレスト: で、どんな装備かな。まずは敵戦力把握ってね。じろじろ見るけど(笑)。

GM: 革鎧をラフに着こなした、言うなれば君たちと同業のような雰囲気だね。

フォレスト: ハードレザー?

GM: ソフト。

フォレスト: 魔法使いか、シーフかな。

レフレーム: 「話があるんだろう。用件は何だ」

GM/男: 「あぁ、アンタらの腕はたいしたもんだ。そこでだ、『同じ冒険者』として提案があるんだ」

シーラ: 「提案ですって?」

GM/男: 「そうだ。ここでの出来事を見なかったことにして、帰るだけで1000ガメル。……悪い取り引きじゃないだろ?」

シーラ: 「依頼された品をまだ見つけてないのよ、帰れないわ」

フォレスト: 「見なかったことにしなかったら?」

GM/男: 「分かるだろう? 冒険者なら」 ニィッと哂う。その犬歯が剥き出しになり凶暴な印象を与える。
「出来れば奥の娘も渡して欲しいところだが……そこは、応相談だな。別に渡さなくても取り引きは成立する」

フォレスト: 「シーラのいうとおり、楽器がなければこっちの依頼は達成できないんでね。それで1000は安すぎるね」

シーラ: 「はした金に目がくらんで、信用を失うような愚かな冒険者だと思わないでね」

フォレスト: ……そっか、ファリス信者はウソをつけない(笑)。ここは正攻法しかないか。

GM/男: 「じゃあ、1200でどうだい? アンタらのためを思っての取り引きだぜ。見たところ駆け出しじゃないか。クックッ。命の危険もなく泡銭。それに落とした評判だって生きてこそ取り返せる。そうだろ?」

フォレスト: 「それにしたってまだまだ安いね。楽器をくれるなら考えてもいいよ」

レフレーム: 「……なぜ隠そうとする? 後ろめたいところでもあるのかな?」

フォレスト: 「あ、そういえばそうだよねえ。なにを黙っていろというのかな?」

GM/男: 「……。世の中、合法の仕事ばかりじゃないんでね。特に俺のような『外れた』存在にはな」

フォレスト: 「それで? なにを黙っていろというのかな?」 繰り返す。

レフレーム: こいつが本来の敵ではないっぽい気がする。

シーラ: だろうね。

フォレスト: こいつに依頼した人間がいるからね。

GM/男: 「ところで、あぁ、そこのハーフエルフさんよ。アンタのかけた魔法はまだ続いているのかな?」 ニヤリ。

フォレスト: 「そりゃ時間がたてば消えるよ。必要ならもう一度かけなおすだけだけどね(ニヤリ)。で? あなたが黙っていてほしいことってなんなのかな? 私にはよくわからないなあ」

GM/男: そこで男は態度を豹変させる。「さて、時間稼ぎも済んだ。バカな冒険者どもだ……」


 ――ボキボキ、メキメキ…
『GRUAAAAAAAAAAAA!!!』


シーラ: フォレストとレフを庇うように盾を構えて前に出る!

フォレスト: もちろんもう後ろに隠れてるよ、ずっと前から(笑)。

レフレーム: 結局こうなるのね(笑)。

GM: だって、誰も交渉してないじゃない(笑)。

フォレスト: 交渉する気ないもーん、もーん(笑)。

シーラ: 交渉する価値もないわ。

フォレスト: ちなみに、この男とか狼以外に音はしなかったよね?

GM: うん。まぁ、小屋の中でレーナが震えてるくらいかな。

フォレスト: ちゃんと無事ならいいよ。窓から狼に入られたとかだとイヤだからさ。

GM: 流石にそんな卑怯な真似はしない(笑)。

GM/人狼: 『さて……それじゃ死んでもらうかな』

レフレーム: そこにシェイド(笑)。

フォレスト: ぶ(笑)。

レフレーム: 大丈夫、俺が卑怯だから(笑)。

フォレスト: ちなみに楽器はどこへ? まだ持ってるの?

GM: 持ってるよ。だから殴ろうとすると盾にするかもね。

フォレスト: 壊さないようにしないとねえ。面倒くさいな。

シーラ: 「下手に打ちかかれないわね」

レフレーム: 大丈夫、シェイドだから(笑)。

GM: ま、シェイドはどうぞ。それくらいは認めましょう。

レフレーム: (ころころ)12。抵抗よろしく。

GM: こっちは冒険者扱いだから(ころころ)14。抵抗。

フォレスト: あらま。

シーラ: ちっ。

レフレーム: ダメージ8点を精神点に。

GM: はい、まだまだ。

フォレスト: んじゃ、シーラに本番、ふぁいあ〜っ(笑)。

GM: ダメダメ。ここからは戦闘ラウンドだよ。行動宣言をどうぞ。こっちは狼達が君たちにそれぞれ襲い掛かる。既にカバーはしている布陣だ。人狼は懐を何かゴソゴソしている。

レフレーム: あほの一つ覚えシェイド。

フォレスト: カバーってことは、スリープクラウドからはもれるよってことだね?

GM: あぁ、スリープクラウドは、何匹かは外れるね。だけど、ボスを入れることは不可能じゃない。

フォレスト: ワーウルフにかける気はない(笑)。狼が入るならなって思ったんだけどね。入るとして、何匹?

GM: 狼だけを狙うならば4匹までとしようか。

フォレスト: 全部で狼何匹?

GM: 5匹。

フォレスト: なんだほとんど入るじゃん♪

GM: そうだね。

フォレスト: じゃ、最初はスリープクラウドにしよう。

シーラ: 残り1匹はあたしが始末する。

GM: OK。

 たちまち沸き起こる剣戟! ……ではなく、魔法の詠唱。
 レフレームはシェイドをぶつけるが人狼に抵抗される。
GM/人狼: 『ちっ! 精霊使いってのはコレだから厄介だぜ』

レフレーム: 8点。ちくちく。

GM: チクチク来るな(笑)。

フォレスト: ちくちく(笑)。

GM: では、続いてフォレストかも〜ん。

フォレスト: 「万能なるマナよ、安らかな眠りにいざなえっ」適当詠唱(ころころ)低い……あー、適当だとやっぱだめなかあ(笑)。

GM: (ころころ)おお、一匹だけ(狼D)寝なかった。

シーラ: のこり2匹か。

フォレスト: ……適当でもよかった。

 そしてシーラと、狼および人狼の同時攻撃。狼Eとシーラがちょうど中間地点で激突する。
シーラ: (ころころ――5と6)15! ちっ。

GM: うわ、かわせるわけない。ダメージ下さい。

シーラ: 8点。

GM: シーラのヘビーメイスが狼を強かに打ちつける。だが、致命傷には至らない!

シーラ: ちっっっ!

GM: 狼も同時に噛み付いてくる。(ころころ)5。

フォレスト/狼: もぐもぐ。

シーラ: 回避。(ころころ)12。

GM: しかし、その牙は空を切る!

シーラ: 「どこ見てるの?」

GM/人狼: 『ちっ、なかなかやるじゃねーか。だったら手段を選んでられないな!』 人狼は懐から『何か』を取り出し、小屋へ向かって投げつける!

シーラ: ! 小屋ですって!?

フォレスト: その何かってなーに?

GM: 『何か』を知りたいならばセージ判定。

フォレスト: (ころころ――6と5)16。

レフレーム: (ころころ――5と6)15。わかりそう。

GM: うわ、なにものだ(笑)。

レフレーム: いわゆるひとつの駆け出し冒険者だ!

シーラ: 「なんなのあれは!? フォレスト!?」 まさか火炎瓶とか?

GM: 近いね。どっちも余裕で分かる。炎晶石。

シーラ: 火炎瓶みたいなもんか。

フォレスト: あー、あの爆発するやつねー?

レフレーム: 他人事みたいに言ってんじゃねー!

GM: まぁ、火炎瓶より性質の悪い、そうだね、手榴弾だと思ってくれればいいよ。

シーラ: 火炎瓶よりこわいわー!



 ――ドガーン!



シーラ: 「なんてことを!」 小屋に駆け寄ろうとします。

フォレスト: かといってとっさに阻止できる方法ないし……ウンディーネ呼べる?

シーラ: ぷいにゅ〜。

レフレーム: そこでゴンドラ漕ぎ呼んでどうする!!

GM: 森のど真ん中だからね。川までは遠いとは言わないけど、それでも戦闘からの離脱は避けられないかな。

フォレスト: で、小屋のどこに当たるのかな?

GM: まぁ、君たちが邪魔をしているからそんなに狙えない。一番頑丈な屋根だろうね。

フォレスト: そうだねー。

シーラ: 屋根か。屋根って藁葺きとか?

フォレスト: となると、屋根の梁が落ちるとレーナんが危ないなあ。

レフレーム: 今から入って、助け出すことは可能だとは思うが。

フォレスト: まかせた。

GM: 藁じゃないけど、木製。時間が経つと燃え広がるね。勿論助けるのは可能。

シーラ: 小屋に駆け込みます!

レフレーム: よし、任せた。

フォレスト: さあ、次のラウンドいこかー(目が据わってきた)。

GM: ダメ。まだ戦闘中だし、シーラには狼がぴったり付いてて邪魔している。

シーラ: 「ちっ! あんたの相手をしてる場合じゃないのよ!」

GM: そして、狼Dを忘れてないかな? 狼Dはレフに向かって突進。

レフレーム: そんなものはへろりとかわすのだ。

GM/狼D: 「ガウッ!!」

シーラ: 「飼いならされた狼にやられるほど、ヤワじゃないのよ」  梁が燃え落ちるまで何ラウンドぐらい?

GM: そうだね、爆散も酷いから6ラウンドとしようか。

レフレーム: これで、1ラウンド終わりかな?

GM: 終わり。

レフレーム: 1分がタイムリミットってことだな。了解。

フォレスト: なんだ、屋根おちたわけじゃないのね? なら安心だよ。おちついてシーラ。レーナんにドアの近くへって叫びたいけど詠唱するから叫べない。

シーラ: 6ラウンドか……それまでに起きている狼を片付けて、レーナを助ける! レフとフォレストは魔法でデカぶつをやっつけて。

GM: よし。それでは次のラウンド。狼達は引き続き攻撃。人狼は寝ている狼を雄叫びで起こそうとする。

シーラ: よけいなことを。

フォレスト: ふむ。

GM/人狼: 『ホレホレ、早く行かないと、小屋が崩れるぜぇ! あぁ、崩れる〜!!』(ニヤニヤ)

GM: シーラ。離脱の宣言をすることで、ラウンド最後の行動になり、かつ回避もマイナス4されるけど、脱出&移動が可能。どうする?

シーラ: うーむ。むずかしいところだな。

GM: うむ。ジックリ考えてね。

シーラ: いや、普通に倒したほうが早そう。さっき交戦中の狼を引き続き攻撃。

フォレスト: さすがに詠唱しながら別のことを話すってしたことないからなあ。(それが可能になったら強いかも、と考えながら)

GM: フォレストの宣言は? 詠唱しながら忠告はなしの方向で(笑)。

フォレスト: うん。えーと、レフレームの行動によるんだ。レフレームはなにしようとしてる?

レフレーム: シェイドを人狼に。初志貫徹、嫌がらせは最後まで(笑)。

フォレスト: で、残り狼は1匹と……。はい。「リプレイスサウンド」。

GM: ちっ。頭を使ってるな。

シーラ: 同じく、いちど切り結んだ相手は屠る!

GM: ならば来い、冒険者諸君!

レフレーム: (ころころ――1と2で8)抵抗かもん(笑)。

GM: (ころころ――2と1で8)抵抗。

レフレーム: (爆笑)

GM: これは冒険者扱いなんで(笑)。

フォレスト: レフレーム〜、気合気合(笑)。

レフレーム: 5点。ごりごりごりごり。

GM: チクチク。う〜ん痛い。

シーラ: 相手の抵抗値を下げる魔法とかあったらいいんだけど。

GM/人狼: 『やけに冷静じゃねぇか? 後ろは地獄だぜぇ。俺にかまってていいのか?』

レフレーム: 「お前の意識を飛ばすほうが早そうだからな。どこまで耐えられるかな?」 揺さぶり返す。

GM: では、フォレストの行動。どうぞ。

フォレスト: では発動するかなっと。「万能なるマナよ、音はあちらへこちらへ、わが思うままに」 まだ適当詠唱。

GM: うわ。なんかめっちゃそれらしい。感動した(笑)。

シーラ: かっこえー。

フォレスト: 発動。音のうつす場所は、もちろん一番むこう。

GM: では、フォレストの言葉はここではないどこかへと自在に飛んでゆける。

フォレスト: ん、逆逆。

GM: うん?

シーラ: 逆?

フォレスト: ワーウルフのところの音を、聞こえないくらいあっちに移す(笑)。

レフレーム: 人狼の言葉を遠くに、か?

フォレスト: そそ。

GM: なるほど。面白い使い方だ、予想もしなかった。

フォレスト: サイレンスでなくたって、これくらいは!

シーラ: あんたの挑発なんてきこえないわよー、ってか。

フォレスト: そうともいう(笑)。

レフレーム: なんか口ぱくになってる(笑)。

シーラ: だせぇ(笑)。

GM/人狼: 『どこまでもだ。少なくともおまえたちよりは、な……!? な、なんだこれは! くそっ、魔術師め!!』

GM: かなり遠くから声が聞こえるか聞こえないか(笑)。

フォレスト: きこえなーい。

シーラ: アーアーキコエナーイ。

GM: では、シーラと人狼、狼たちの行動。シーラかもん。

シーラ: 6ゾロ! 16。

GM: 自動命中〜(笑)。

レフレーム: おお。

フォレスト: うはあ! スイッチ入ってる。

GM: ダメージ下さい。

シーラ: 5点。ちっ!!

GM: はいはい、ちくちく。まだ狼は元気よ〜?(笑)

シーラ: 「しぶといわね」

GM: では、狼Eの反撃。(ころころ)8。

シーラ: (ころころ)12。よけた。

フォレスト: するり。

GM: うわ(笑)。次、狼Dのレフへの攻撃。(ころころ)8。

レフレーム: (ころころ)11。

GM: 回避(笑)。

レフレーム: そんなものはへにょっとかわすのだ。

フォレスト: するり×2(笑)

GM: では、人狼は行動を阻害され、地団太踏んでる。

フォレスト: 「あーあーきこえなーい」(笑)

 ラウンド終了。梁が落ちるまで残り5ラウンド。
レフレーム: さらにシェイド。

フォレスト: 狼2匹が入るようにスリープクラウド。

レフレーム: やーめーてー。俺らも入る。

フォレスト: あ、じゃあやめる、やめる(笑)。シーラにふぁいあ〜。

レフレーム: ボール?

フォレスト: うん。使えないけどね。

レフレーム: シーラ中心に黒焦げにしてどうしようというのか。

シーラ: ウェポンやろ。

GM: まぁ、今更だが人狼は攻撃。いよいよとなれば出張らなくちゃなのだ。シーラは引き続き攻撃でいいのかな?

シーラ: もちのろん。

GM: OK、出揃ったことですし処理しましょう。

 レフレームの攻撃。
レフレーム: (ころころ)12。うりうり。

GM/人狼: 『クソッ! しつこい野郎だ』(ころころ)抵抗。

レフレーム: 5点。

GM: ちくちく。

レフレーム: ごりごりごりごり。

フォレスト: ちくちく。

シーラ: こいつもしつこいわね。

GM/人狼: (一度退くか? いや、それをさせて貰えるか分からないな。こっちが優勢なんだ、押すぞ!)

レフレーム: ダメージの蓄積もいい感じになってると思うんだが、どうよ(笑)。

GM: 半分は軽く超えてるけど、意地もあるから。ポーカーフェイスは崩さないよ? 足はちょい笑いかけだけど(笑)。そもそも狼の表情なんて分からんか。

フォレスト: 「アーアーミエナーイ」(笑)

 フォレストの魔法。
フォレスト: では、おまたせファイア〜! 「万能なるマナは魔炎と変じて刃にやどらんっ」 発動。以後狼には打撃力+10ね。

シーラ: 了解。今度こそしとめたる。

 シーラの攻撃。
シーラ: (ころころ)11。

GM: (ころころ)11。命中! ダメージ下さい。

フォレスト: めきょ。

シーラ: 14点。ちっ。あと1点多けりゃ。

レフレーム: こえええええ。

フォレスト: ぷしっ(笑)。

GM: ゴキャッ! ゴロゴロロ……グシャッ!

シーラ: 仕留めたか。

GM: 狼は首骨が外れる嫌な音を立てながら吹っ飛ぶ。確かめるまでもない、死んでいるだろう。

 狼D、人狼の攻撃。
GM: では、レフに。(ころころ)9。

レフレーム: (ころころ)12。

フォレスト: するりひらり(笑)。

レフレーム: そんなものは、はんなりとかわすのだ。

GM: 『ちっ、だが!』 その影を縫うように人狼も迫る。(ころころ――1と2で7)あちゃ。

シーラ: 余裕ね。

レフレーム: そんなものは踊りながらかわすのだ。

GM/人狼: (ギロリ。) レフを殺気を込めた目付きで睨んだ。

フォレスト: よしよし。じゃ、次のターン、私はレーナんと幽霊さんにドアのとこまで逃げてきてもらうから。

GM: ラウンド終了。

 梁が落ちるまで、残り4ラウンド。
レフレーム: 眼前でシェイド召還(笑)。

GM: そこでライトだ、フォレスト。

フォレスト: もう精神力ないもーん、もーん(笑)。私は離脱宣言です。ラウンド最後で、回避マイナス4だったね?

GM: いや、フォレストの邪魔は誰もしてないから離脱にペナルティは課せられないよ。勿論自分行動順でも動ける。これはシーラも同様だ。

フォレスト: そうなの? じゃあ狼たちは任せた。「レーナさんたちは私に任せて」

GM: で、具体的な宣言は?

フォレスト: もちろん小屋に入ってレーナんと幽霊さんに逃げてくるように言うのだ。

GM: シーラは人狼を攻撃かな?

シーラ: はい。せっかくファイアかかってるし。「覚悟しなさい」(人狼をにらむ)

フォレスト: 本来最初にかける予定だったけど、せっかくかけたからには存分にあばれてねん。

GM: OK。では、レフから。

 レフの攻撃。
レフレーム: (ころころ――5と4)15。これで、終わりだ

GM: うわ、痛す(笑)。(ころころ)抵抗失敗。

シーラ: やりぃ!

フォレスト: わはー(笑)。気絶して終わるかもね。

レフレーム: (ころころ)7。でもないな(笑)。

GM: お、辛うじて残った。

シーラ: ちっ。

フォレスト: がんばれ、生け捕りだ(笑)。

レフレーム: 残念、弾切れ(笑)。

 フォレストの行動。
フォレスト: それじゃ予定どおりに。「レーナさん、アルフさん、こっちに!」 手招き。

 ――ガチャ…
 さっきの衝撃か、それとも元々鍵をかけていたのか……扉が開かない。
フォレスト: 「レーナさん? あーけて〜」

GM/レーナ: 「う、うん。頑張ってみる」

GM: 鍵を壊したいならば、5のダメージを出せばOK。ひとまず、ここでシーラの行動に移ろう。

シーラ: 人狼をぶん殴る。

GM: かもん。

シーラ: ……と、いいたいとこだけど、楽器を盾にされたらこまる。楽器に当てないように狙うことは出来る?

GM: 手段は幾つかある。
 まず、行動を遅らせること。レフに攻撃するだろうから、攻撃しながら楽器で防御ってのは出来ないね。そうすれば楽器を盾にされることなく狙える。
 それともう一つは部位狙い。

シーラ: なら行動を遅らせる。かわしてね、レフ。

GM: では、人狼の行動(ころころ)10。レフを攻撃だ。

レフレーム: (ころころ)13。もう回避する台詞を考えるのすら面倒だ(笑)。

GM: 無駄にかわすな、エルフのシーフは(笑)。ではそこでシーラの攻撃だ。

シーラ: レフに向かっている後ろ頭をめがけて(ころころ)11。

GM: (ころころ)14。回避。

レフレーム: ぬお。

GM/人狼: 『甘いな、二対一なら勝てると思ったか!』 ……と、言いたいらしい(笑)。

レフレーム: シーラシーラ、精神力に余裕あったら2点おくれ。

シーラ: オッケー次のターンでトランスファーする。

GM: あっ、その手で来るか。

レフレーム: 次で終わらせる。

GM: ファンブルでもない限り負けだ。ひとまず、こっちの行動はレフに攻撃。

フォレスト: よっぽど頭にきてたんだね(笑)。

GM: うむ。レフのせいでここまで追い詰められたからな。無傷なのに(笑)。

レフレーム: 行動遅らせます。

シーラ: レフにメンタルトランスファー、2点。気絶させて生け捕りにした方がいいでしょ。裏でこいつにネジ巻いてるヤツいるはずだし。

GM: フォレストは?

フォレスト: レーナんが開けられるといいんだけど……。

レフレーム: だめもとで扉をぶん殴れ。

フォレスト: じゃあ、いっせーの。

GM: では、殴る、と。

フォレスト: うん。扉ってよける?(笑)

GM: 1ゾロあるから一応振って。

フォレスト: (ころころ)大丈夫。「せーのっ!」



 ――ドガッ! ゲシッ!



GM/レーナ: 「きゃんっ!?」

フォレスト: やった開いたー。「ごめんごめん」

GM/レーナ: (額をプシュ〜……とさせて沈んでいる)

フォレスト: 「ごめんあとでシーラに治してもらうから(笑)。さ、逃げよう。アルフさーん、こっちこっち!」

GM: アルフは何故か動こうとしない。

シーラ: なぜだ。

フォレスト: そうか、幽霊なんだから火事も関係ないっか。

シーラ: そーいう問題か?

フォレスト: え、そーいう問題じゃないの?

レフレーム: 自縛霊だからじゃないの?

GM/アルフ: 『俺にも良く分からん……が、動けない』

 レフが正解。もっともキャラクターには分からないけどね。
シーラ: レフにメンタルトランスファー。2点。

GM: では、人狼はレフに攻撃。これが最後と悟ったか、強打だ!(ころころ)10!

レフレーム: (ころころ)11。「終わりだ」(にっ)

フォレスト: 確率的には同じなのに、よく避けるなあー、レフって(笑)。

レフレーム: ではシェイド。(ころころ)発動。

シーラ: 「いけえええええ」

GM: 抵抗失敗!

レフレーム: 8点。ちくちく。

GM/人狼: 『グッ! バ、バカな……やはり、逃げておくべきだった……か……』

フォレスト: 「アーアーキコエナーイ」(笑)

 ――ズシーン……。
 人狼は、倒れた。
GM: これにてラウンド終了。ついでに戦闘も終了……。さて、まだ家はリアルタイムで燃えているわけだが、どうする?

シーラ: レフ、ロープあるわね、こいつ縛っといて。

フォレスト: レーナんと一緒に外に逃げてこよう。

レフレーム: とりあえず、こいつ何か持ってないか探っていいかな?

GM: OK、家は放置ね(笑)。

シーラ: 消しようがないし。「レーナ! 無事だったのね」

レフレーム: あ、やっぱ先に家に行こう。

フォレスト: えええ? アルフさんなら大丈夫じゃないの? 幽霊だし。

レフレーム: アルフに、この家に残してあるものがないか確認する。

フォレスト: あ、そうか。じゃあレフ頼むねー。

シーラ: 引き出しの中の品は持ってでたよね?

フォレスト: ほかにアルフさんの大事なのとか残ってないか、ってことでしょ、シーラ。

レフレーム: 価値は重要じゃなくても、アルフの思念が残っているものがあるから離れられんのかもしれん。

GM/アルフ: 『うむ……それなんだが……』 少し困った様子だ。

レフレーム: 「困らなくていいから手短に頼む、時間がない」

GM/アルフ: 『その竪琴は未完成品だが……ここが崩れると完成できん』

シーラ: ファルさんの注文の品って、人狼が持っていたハープでいいの?

フォレスト: ああ、じゃあ竪琴もって、「アルフさーん、ファルミアさんに渡すのってこれー?」

GM/アルフ: 『あぁ、それだ……間違いない……』

フォレスト: 「よかったよかった。ってよくない! 未完成なのこれ!?」

レフレーム: GM、周りに飲料水ぐらいはあるかね? ウンディーネがそいつで召還できるかどうか。

シーラ: 水袋に、飲み水があります。

GM: 勿論、可能だ。君たち全員分の飲料水を足せばあるいは、だが。

フォレスト: もちろん水袋を差し出す。「はい、レフ」

レフレーム: うーん、精神点がないのでシーラの協力がまたしても必要だが。ウォータースクリーン、やってみるか?

フォレスト: その魔法、個人対象なんだ。さっき調べたけど。

レフレーム: ふむぅ、じゃあ止めようがないではないか。

GM: 個人にかけられるものだから、屋根にくらいはかけられるとしよう。あとは賭けになる。達成値で12以上必要になる。

レフレーム: なるほど。あとはシーラの残り精神点次第、ってなるな。俺も残り1しかないから。

シーラ: 残り13ある。

フォレスト: がんばれー、シーラ。12点使ってしまえ(笑)。

シーラ: じゃ、12点トランスファー!

レフレーム: 11点もらい。

GM: よし、どうぞ。屋根は今にも崩れそうだ。間に合うか?

レフレーム: じゃあ、2倍がけ達成値+1でいきます。

シーラ: 「間に合って!」

GM/レーナ: 「ぷしゅ〜……」

フォレスト: レーナん……(笑)。

GM: だって、頑張ってるところにフォレストにドツかれたし!(笑)。

シーラ: あ、やべぇ、レーナにキュア・ウーンズするの忘れてた。

フォレスト: 明日でいいから、明日で(笑)。

シーラ: ……いたいのいたいの飛んでいけー。

レフレーム: ウォータースクリーン(ころころ)14。よし来た。

フォレスト: やりい!

 最後に燃え広がらんとする火勢。
 それを寸でのところで、ウンディーネが防ぐ!
 ――ジュゥウウウ……


 膠着したまま、時間が過ぎる。
 が、やがて火の勢いは弱まり、そして消えた。
レフレーム: ふうやれやれ。

シーラ: よかった。

フォレスト: 「はー、よかった。アルフさーん。無事?」

GM/アルフ: 『あぁ、工房は無事だ。これで作業が出来る……』 自分の事は比較的どうでも良いらしい。

フォレスト: OKOK(笑)。

シーラ: 「それほどまでに、ハープとファルさんを想っているのね」

GM: アルフは竪琴を手渡すように求めてくる。曰く、俺は勝手に作業に入るとのこと。夜明けまでには完成するだろう、だって。

シーラ: 人狼からひったくったハープをかざして、「これよね?」

GM/アルフ: 『ありがとう。ここからは俺の仕事だ……遅くなったが必ずやり遂げて見せるさ……』

レフレーム: じゃ、そっちは任せた。

GM: ――カーン、カーン……と、そんな音を尻目に。

レフレーム: さて、こっちが終わったところで、もうひとつやらないかんことがあるのよ。

フォレスト: あるねえ。

シーラ: ああ、あるある。「さーて……問題はこいつのネジを巻いてるのがだれか、よね」

 パーティは、気絶させた人狼の対処を考える。
 連れて戻るつもりだったシーラとフォレスト。しかしそれは扱いに困るとレフレーム。
 人狼は、傷つけた相手を自分と同じ病気(ライカンスロープ)に感染させてしまうという特徴がある。
レフレーム: 尋問するためには起こさなきゃいけないが、起きたこいつを黙らせられるのか?

GM: 狼呼べるし。あと傍目には人間ってのも、捕縛するには厄介だね。

 結局、どちらにしても「人狼の持ち物を確認してからにしよう」ということになった。
GM: まず懐を探るのだね?

レフレーム: うい。さっきの人狼の体を探って、何かないか探してみるよ。(ころころ)12。がさごそ。

GM: OK。では、巧妙に隠された革紐の中に一通の指令書が入っている。

シーラ: 指令書?

レフレーム: なになに、読んでみよう。

GM: 『ティアの村に潜伏し、そこの楽器職人アルフを殺せ。期限は○の月○の日(音楽大会2日前)まで』 うんぬん。

シーラ: 「誰だそんな指令したのは」

GM: 細かく書いてはいるが、どこの誰が差出人かはわからないね。

レフレーム: そらそうだ。

シーラ: ちっ、尋問するしかないか……。

フォレスト: 「ほかになにか持ってなかったの? レフ」

GM: あと1200ガメル。

シーラ: 「こいつ本当に金で買収するつもりだったのか」

GM: 乗ったら儲けだしね(笑)。

レフレーム: 「こいつにしたら、仕事は終わってたわけだしな。余計なところでけちがついてしまったってわけだ」

シーラ: 「だね」

GM: あ、ごめん。指令書の続きがまだあった。
 『そして、それに触れようとする存在があれば、始末するように』 こんな感じ。交渉は彼の独断だろう。
 他には、ダガーとかロープとか、ありふれた冒険者の装備。

レフレーム: えらくまた漠然とした指令だよなー。

GM: そうだね、最低限の警戒はしてるものの、これを記した者はそう賢くはないんじゃないかな?

フォレスト: 尋問する?

レフレーム: 尻尾出させればいいんじゃね? こいつがやられたってことを餌にしてしまえばいい。

フォレスト: それって具体的にどうするの? 身元わかりそうなものは一切なし?

GM: 身元か。これはとても上質な『紙』だね。アレクラストでは羊皮紙が一般的。それにしても高価ではあるが、紙はもっと高価。さて、尋問に入る?

シーラ: アルフが生きていて都合悪いやつってのはバレバレ。こいつこーやってロープで縛ってはいるけど、起きたら自力でロープちぎって暴れそうだなあ。

レフレーム: 俺は、さっきと同じこと(シェイド)をやれといわれても、次もきちんとしとめられるという自信はないぞ。俺は尋問する気なんざさらさらないんだけど(笑)。

GM: 尋問しないってのもアリだね。

フォレスト: ざく? ヒエー。

レフレーム: まあ、その辺はまた次回にだな(笑)。

GM: てわけで、今夜も自由解散。お疲れ様でしたー。

一同: おつかれさまでした〜!

中の人たちの雑談。

フォレスト: とりあえずキャラクターシートの更新もしたしっと。あ、弁当へらすのわすれてた。けしけし。

シーラ: あ、あたしも忘れてた。あれから何日たったんだ?

フォレスト: 来るのにはほら、レーナんが作ってくれたし。

シーラ: そうだった。

フォレスト: レーナん大事。ナデナデ。

シーラ: 大事大事(なでなで)。

フォレスト: おいしいごはん大事。ナデナデ(笑)。

 「おいしいごはんを作ってくれる人=レーナ」をなでなでしながら、待て次号!
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