Wall stone 壁石 .
(9)チーメンツ切りに、そのマチはない
礎石編の1でも述べたが、しっかりできあがった城壁は、力強くて美しくい。しかしよく見てみれば一石一石の積み重ね。
この一石も三角四角、大小さまざまである。このコラムも、どちらか云えば隅の小石。大向こうをうならせるような話ではない。しかし立派な土手も蟻の一穴より崩れるとの譬えもある。聞いておいて損はない。(-_-;
たとえば終盤にさしかかったところでを切ったとする。すでにをポンしている南家が、これをチーして のいずれか、つまりにつながる牌を切ってきたとする。
これで南家はまずテンパイだろう。このとき索子の染め手でもない限り、南家に索子待ちの可能性は非常に低い。そこで仮に南家がチーでを切ってきたときは、こちらはなど比較的安心して捨てられる。
「を、と鳴いて切りというならまだ分かる。しかしとあり、 と鳴いて切りなら待ちがあるではないか」という反論もあるだろう。
うん、もちろんそれはある。あるどころか、あってもそれは不思議ではない。裏筋や順切りの話と同じで、これはあくまで可能性の大小の話。チーメンツ切りであれば、飛ばし鳴きでもない限り、その牌種のマチは、非常に低いというだけの話だよん。