Wall stone 壁石 .

    (9)チーメンツ切りに、そのマチはない


 礎石編の1でも述べたが、しっかりできあがった城壁は、力強くて美しくい。しかしよく見てみれば一石一石の積み重ね。

 この一石も三角四角、大小さまざまである。このコラムも、どちらか云えば隅の小石。大向こうをうならせるような話ではない。しかし立派な土手も蟻の一穴より崩れるとの譬えもある。聞いておいて損はない。(-_-;
 たとえば終盤にさしかかったところで三索を切ったとする。すでに發をポンしている南家が、これをチーして 一索二索四索五索六索のいずれか、つまり三索につながる牌を切ってきたとする。

 これで南家はまずテンパイだろう。このとき索子の染め手でもない限り、南家に索子待ちの可能性は非常に低い。そこで仮に南家が三索チーで五索を切ってきたときは、こちらは一索二索四索六索など比較的安心して捨てられる。

 「三索を、三索四索五索と鳴いて四索切りというならまだ分かる。しかし一索二索二索四索五索九萬九萬とあり、 一索二索三索と鳴いて二索切りなら三索六索待ちがあるではないか」という反論もあるだろう。

 うん、もちろんそれはある。あるどころか、あってもそれは不思議ではない。裏筋や順切りの話と同じで、これはあくまで可能性の大小の話。チーメンツ切りであれば、飛ばし鳴きでもない限り、その牌種のマチは、非常に低いというだけの話だよん。

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