Wall stone 壁石 .

    (7)ドラマチック打法


 東の1局、南家。ドラ六萬。誰も何の動きもない中盤の手。

<1>  一索二索三索五索五索五索六萬七萬七筒八筒西西北北

 なりゆきで来た中盤、普通の手。西北の対子を1枚落として一向聴、五萬八萬六筒九筒を引いてリーチ指向というところ。で、西北、どっちでを切っていっても同じようなものだが、話の都合上(^-^; 、下家の風である西を落としてゆくことにする。

<2> 一索二索三索四索六索七索八索三筒四筒六筒七筒二萬二萬三萬三萬

 これも東の1局、南家、誰にも動きもない中盤の手。ドラは一索ということにしておく。なりゆきでいけば二萬を切る。うん、これも話の都合上、どうしても二萬を切って貰わないと困るのだ(笑)

<3>  四萬五萬六萬四筒五筒六筒一索一索四索六索九索九索東東

 東1局 0本場 東家 配牌 ドラ北

 これは、たかどんさんのHP、Mi16x4の名コラム「左右非対象論」で例示されている手牌型。ここで切るなら一索九索。そこで九索を対子落としすることにする。

 上記の3例、捨て牌はそれぞれ、西二萬九索とした。で、誰でも知ってるドラ順位、風牌ならば東 南 西 北 、三元牌なら白 發 中、数牌ならば12〜8912、カンドラだろうが裏ドラだろうが、1が出切れなら2がドラになることはない。東出切れなら南は無い。白出切れなら發はない。

 そこで<1>を考えてみる。出切れでなくても、自分が西 北2枚持ち。北がドラになるためには西がいる。それを自分で2枚殺していれば、未来のカンドラ/ウラドラは、北より西が歩止まりがいい。どっちを切ってもどうでも良くて、どちらかを切る状況ならば、ここは黙って北北を切る。

 <2><3>だって同じ事。<2>はもちろん二萬ではなく三萬を切る、<3>はもちろん一索だ。運が良ければ、残した方が裏ドラとなる。これが必殺ドラマチック打法。(笑)

<4> 五索六索七索八索六筒六筒八筒三萬四萬六萬白發南西

 東の1局、親の配牌。ドラ一索
 
 いずれにしたって親だから、なにはともあれ最短距離でテンパイを。まぁ、とりあえず南でも切るか、なんて云うのはヤメとこう。どうせ切るなら西を打つ。白發ならば發を切る。五索六索七索八索、どれかを切るなら八索を切る。

 すなわちドラマチック打法とは、将来、手牌にカンドラ/ウラドラが乗る可能性が1マイクロ%ほど高まる打法のことである。(笑)

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