いつ誰が言い出したか知らないけれど、「二五八(リャンウーパー)は五(ウー)を切れ」という格言がある。つまり手の内に二五八が1枚づつあり、他面子との関連とか後引きによる変化、あるいは場の状況のことなどを考えないでただテンパイを目指せばいいと云うとき、五を切り出した方が効率がいい、という主旨である。
たしかに五を切れば万子9種のうち、6種類が搭子期待牌となる(除・対子)。式に表せば搭子期待率6÷9=66.66%である。これに対し二 or 八切りの場合は5÷9=55.55%で、五切りより10%ほど低い。こんなところから、「二五八は・・・」という格言が生まれたのだろう。
しかしその反面、五を切った場合、順搭(シュンター=(両面の未完成順子)期待率は2÷9で22.22%、二 or 八切りの場合は33.33%である。
すなわち順搭期待率は二or八切りのほうが五切りの場合よりも10%ほど高い。そして一般論として、辺・嵌・双碰マチより両面待ちのほうがアガリチャンスが大きい。つまり五切りはターツ作成への期待率が高く、二 or 八切りは両面待ちへの期待率が高いということになる。
どちらかの方法がどれかの部分かで遙かに高率であればことは簡単。しかし互いに一長一短的な要素があるので、どちらが是か非かというような論議が起きる。しかしこれはどこに何を求めるかという観点の相違、あるいはフォームの問題であって、どちらが正着という問題ではない。
すなわちAさんはターツ作成への効率を重視して五切りを選択する、Bさんは両面マチへの効率を重視して
二or 八切りを選択するのがフォームというわけだ。これはいうなら各プレーヤーの感性に属する問題。
と結論らしきものが出たところで(出したところで?)、さてあなたの感性は、どちら派でそ?。ちなみにσ(^-^)は八切り派(二は後から切る)
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