双碰不如一嵌(シャンポン プルイーかん)と読む(日本語と中国語のチャンポンであるが、この読み方が慣用となっている)。
これは「双碰は嵌張にしかず」、すなわち「双碰より嵌張に受けた方がよい」という意味で、日本でも有名な格言である。
そこで現在でも多くの戦術書でよく引用されている。
たとえばとあるとき、役に何も関係がなければ、「を捨ててと受けるより、を捨ててばと受けたほうがアガリ易いよ」というわけだ。
もちろん単純計算では、嵌張でも双碰もマチ牌は同じ枚数。となれば、どうして嵌張の方がアガリ易いかということになる。理由として中国書には、「双碰は対死(トイスー=持ち持ち)になっていることが多い」とある。
また「嵌張なら3枚使われていても、まだ1枚あるので、その方が良い」ともある。あまり説得力のある理由とも思えないが、一理あるといえば一理ある。
σ(-_-)は麻雀を覚えた頃、こういう時はシャボ受けを選択することが多かった。しかしどっかの本でこの格言を知ってからは、“なるほろ”というので、役に何も関係がなければおおよそ4(シャボ):6(嵌張)くらいの比率で嵌張受けを選択することが多くなった。
しかし嵌張ではアガリ牌が1種類しかない。双碰なら2種類。そこで実際にゲームしていると、双碰の方がなんとなく安心感がある。そこでまた自然にシャボ受けを選択することも多くなり、比率は5:5くらいになった。
そしてここから先はデータとか確率など関係のないσ(-_-)の主観ではあるけれど、現実にゲームしていると、どうもなんとなくシャボ受けの方がアガリとなる事が多い気がした。そこでシャボ受けにすることがどんどん多くなり、いまでは7:3かヘタすれば8:2くらいの比率でシャボ受けしている。
たぶん実際には、シャボ受けでアガったときに「やっぱりシャボで受けて正解だった」、嵌張で受けてアガれなかったとき、「やっぱり嵌張ではアガれなかった」という思いの産物だとは思うが。
いずれにせよどちらが有効かどうかまったく分からない。そこで現時点での効用としては、「こういう場合はシャボに受ける」と決めてあることで、打牌選択に迷わないというところか。
こういう比較データなどは、ネット麻雀のゲームを元にすれば簡単にチェックできるんじゃないかと思うが、実際どうなんだろう。
|