Treatis 論考

    (16)麻雀点数論 7


第 4 章 計算法

 第1項 精算法

 清麻雀24発生当初の計算法を精算法と呼んでいる。読んで字の如く、2符もおろそかにせず精算する方法である。

 次のような手を散家(子)が栄和したとする(当時の麻雀は栄和・摸和に関係なく3人払い)。
二索四索四索四索六索七索八索五萬六萬七萬一筒一筒中中中 ロン三索

 和了役は中のみの一翻であるから連底(小符合計点)は符底(和了基本点)10符25プラス中明刻の4符、計14 符である26。
 そこで得点は14符×2で28点。そして得点は幺二式で清算するので、子2人は28点づつ、 荘家(親)は56点の支払い、すなわち合計112点の得点となる。

 満貫は符底の20倍というのが基本であった※1。従って符底が10符であれば、10×20で200点(散家1人分)となる。荘家は倍額の400点を負担するので合計800点であったが、一部では300点(同)、400点(同)というルールも行われていた※2

※1「清一色の最高額が標準」という説(木村衛氏)もある。
※2満貫が300点であれば本来の五割増し、400点なら本来の十割り増し。いま風にいえばインフレ麻雀となる。

四翻400点満貫の例(混一色・対々和・紅中・南風)

中中中五索五索五索八索 ポン六索六索六索 南南南 ロン八索

中(8符)、五索(4符)、南(4符)、六索(2符)八索単騎で2符、符底10符で四翻30符。
 30×2×2×2×2=480点
上限は400点であるから、80点をカットして400点/800点の精算となる。

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